2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

カラマーゾフの兄弟 ドフトエフスキー

途中で何度か挫折して来た長編もの。世界十代小説の一つに数えられているらしい。裁判小説のようでいながら、三兄弟を通して、神を扱う深遠なテーマを扱っているからなのだろうか?

日本の書物 紀田順一郎

「太平記」天皇に召された正成は、“天下草創ノ功ハ、武略と智謀ノ二ツニテ候”といいながらも、謀略をもってしなければ武力優位の幕府軍と対決するのはむずかしいと説く(117p)。 「養生訓」(貝原益軒)83歳の書。「人身は脾腎を本源とす。草木の根本あ…

一房の葡萄 有島

児童文学者の短編集。クラスでの絵の具の盗み、妹が沖に流される事件、囲碁の玉を飲み込んでしまう話、火事と犬の話全編が、子供の目線で描かれていて、それもただならぬ臨場感溢れる筆致で書かれているのに驚いた。昔々読んだのだろうが、その時はきっと当…

遠野物語 柳田国男 100de名著 石井正己

岩手県遠野市で生まれ育った佐々木喜善から聞いた話を民話として今から100年以上も前に発刊。自然、負の遺産、神などを通しながら、普遍性を持った民話だということを知る。現物はいつかはゆっくり読んで見たい。

小さいことにこよくよするな! DON'T SWEATTHE SMALL STUFF AND IT'S SMALL STUFF リチャード・カールソン 小沢瑞穂訳

「しょせん、すべては小さなこと」(副題) ●004 頭で悩みごとの雪だるまをつくらない ●

論語 中国の思想9 松枝茂夫 竹内好 監修 久米旺生訳

一、学而 学びて時にこれを習う、また悦ばしからずや、朋あり遠方より来たる 二、為政 学びて思わざれば罔し、思いて学ばざれば殆し

「縮み」志向の日本人 李 御寧(イー・オリョン)

日本人がはじめて開発し、世界に送り出した商品は扇子であったー。卓抜な視点で日本人の「縮み志向」を鮮やかに描き、日本文化の本質や日本が工業化社会のトップに躍り出ることができた秘密を明快に分析する。「拡がり」に弱い日本的特性も指摘して、“数ある…

プリズム 百田尚樹

解離性同一性障害を少し勉強しようと思い、手っ取り早いところで、この小説を読んだものの、やはり相当理解しがたいものがある。自覚がないというのが本当に不思議。

新戦争論1 小林よしのり 2015年1月30日

本筋とはちょっと違うが、下駄をはかせる「自己啓発本」とは中々ユニークなネーミングだ。ところで、どんどんきな臭い時代状況になっていく中で、「覚悟」があるのか、を正面から問うているところには一部共感ができるが、やはり周囲の理解か誤解かは別とし…

挑戦的平和論 上巻 小林よしのり 2005年12月25日

第2章 戦後補償裁判の実相 第3賞 差別と自主規制の戦いから11年 第4章 イラク戦争の真実 第5章 慰安婦問題のその後、偽善の果て 第6章 福岡に玄洋社ありてアジアに臨む コンパクトながら現代にいたる問題は小林なりのいつもの視点で描いている。 ただ…

挑戦的平和論 下巻 小林よしのり 2005年12月25日

第8章 挑戦的平和論 西郷隆盛を引用して「正義」は「国家」より上位の価値であると言っていたことを紹介。カントについても政治の方を道徳に合わせることが大事であると指摘していることを紹介。その上で内村の非戦(反戦平和ではない)の視点の重要性を指…

差別論スペシャル 小林よしのり 1995年10月25日

差別と表現規制の問題に、マンガという切り口で描き出そうとする手法は斬新だった。

修身論 小林よしのり 2010年7月10日

盲導犬の犬権を守れ、というメッセージには純粋に共感した。 恋愛結婚、自由平等、平凡、魂を作る教育、いじめ、孤独に耐える、生命は至上の価値か?など疑問符がたくさんつく内容でもあると思う。