2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ストロベリーナイト 誉田哲也

姫川玲子警部補、映画では確か竹内裕子さんが演じていたと思うが、連続殺人事件がハイテンションで進んでいく、グイグイ引き込まれる警察小説。

草枕 夏目漱石

昭和25年11月25日発行 昭和43年3月30日45刷改版 昭和54年5月25日67刷 智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。 「楚辞」の絢爛豊富な語彙に触れて、自分の中に蓄積されている語彙を掘り起こし、「草枕…

苦海浄土石牟礼道子100de名著 若松英輔

不勉強にも、このような本があることを知らなかった。水俣病六十年を巡って石牟礼と対談した時の彼女の言葉として「それは60年間、一言も自分の思いをしゃべれない人が、この世には存在するということですね」と語ったという場面が紹介されているが、このフ…

千里眼 松岡圭祐

岬美由紀というカウンセラーの、現実離れした、完全にありえない話の、そのちょっと手前あたりで上手に落とし込んでいく、爽快なエンタ―テーメント小説。シリーズ200万部はすごいですね。「千里眼」シリーズ初めて読みました。

最悪 奥田英朗

無縁だった3人が交差した時、運命は加速度的に転落していく。このミス第7位。が少々長い。

父・金正日と私 金正男(キムジョンナム)独占告白 五味洋治

長年のスイス留学を経験した長男ではなく、三男が北朝鮮の跡取りになったことで、複雑な心境だったろうと想像するが、このインタビューを読むと、意外と常識的な対応ができることに驚く読者が多いと思う。2012年の少し古めの本だが、北朝鮮と中国との微妙な…

ブラック・スワン 9.11-3.11インテリジェンス十年戦争 手嶋龍一

オーストラリアにはブラックスワンは実在するそうだ。ノンフィクション大作との帯封ではあるが、ビンラディンからフクシマに始まり本当にノンフィクションなのか判断がつきかねる。後に「宰相のインテリジェンス」と改題。アメリカにブラックスワンが舞い降…

代表的日本人 内村鑑三

1西郷隆盛(新日本の創設者)2上杉鷹山(封建領主)3二宮尊徳(農民聖者)4中江藤樹(村の先生)5日蓮上人(仏僧) 1908(明治41)年。 新渡戸稲造「武士道」、岡倉天心「茶の本」と並ぶ、日本人が英語で、日本の文化・思想を西洋社会に紹介した…

ダークゾーン 貴志祐介

1997年日本ホラー小説大賞、2005年日本推理作家協会賞長編賞、2008年日本SF大賞、2010年第1回山田風太郎賞受賞。とあるが、貴志祐介の作品群の中では、平凡な作品に入ると思われる。人間が変身して将棋の駒になるというところは少し面白いと思うが、その先の…

ウルトラダラー 手嶋龍一

北朝鮮による日本紙幣の偽札疑惑ってどこまで本当なの?それを教えてほしいです。

約束の海 山崎豊子

日米開戦後の捕虜第1号をモデルに、「櫻花 散るべき時に 散らしめよ 枝葉に濡るる 今日の悲しみ」という米国国立公文書館の機密資料から入手した捕虜の和歌の意味を読み解こうとして、著者が4部構成で書き表そうとしたうちの第1部である。これが著者の未完…

検事失格 市川寛

平成24年第1刷。実名告白。その勇気に拍手喝さいです。平成19年から弁護士に転職とのこと。上手くいっているのでしょうか?上手くいっているといいですが。

日本人の9割が誤解している糖質制限 牧田善二

人工甘味料はAGEを増やす。 尿アルブミンの値を計測することが重要。 冠動脈CTを行うべきだ。 胸部と腹部のCT、胃腸のカメラ、脳のMRIを年1回やれば早期発見が可能。 実行できるかどうかは自身のスケジュール管理と金銭状況によるんでしょうが、確かにやっ…