2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

牧口常三郎と新渡戸稲造 石上玄一郎

当時東京大学英文学の主任だった外山正一教授と同大学文学部に入学した新渡戸稲造とのやり取りは新渡戸稲造の将来を予感させるものであり面白い。 外山教授の「農政学を専攻するための基礎として、経済学や統計学をやるのはいいとして、なぜ方面違いの英文学…

100分de名著 『薔薇の名前』 ウンベルト・エーコ 和田忠彦

『薔薇の名前』は世界中でダイベストセラーとなり、エーコ(1932~2016)が死を迎えた時点で出版部数55百万部を超える新たな古典となった。 表紙に「笑いは知の限界を暴く」「理論化できないことは物語らなければならない」 「『笑イヲ誘ウことばハ口ニシテ…

100分de名著 『一九八四年』リアルな「未来」 オーウェル 高橋源一郎

ディストピア小説の最高峰、スペイン内戦の陰、物語の概要(戦争は平和なり、自由は隷従なり、無知は力なり)、『一九八四年』を読んで感じるいくつかのこと、二十思考、現実が『一九八四年』を真似している?、ニュースピーク、テレスクリーン、メディアに…

100分de名著 『「空気」の研究』「忖度」の温床 山本七平 大澤真幸

『日本人とユダヤ人』(1970年)イザヤ・ベンダサン 300万部を超える大ベストセラー キリスト教と戦争体験、一神教との対比で語る日本人論、なぜ今『「空気」の研究』を読むのか、「空気」とは何か、「空気」の要件①一緒にいる人たちのあいだでシェアされる②…