2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

牧口常三郎はカントを超えたか 宮田幸一

第Ⅰ部 真理と価値 牧口真理論の研究 『創価教育学体系』における善の概念 価値命題の真理性 *まとめること自体が難しい。新カント派思想の代表者である左右田喜一郎の思想のある面を受け継ぎつつ、左右田と牧口の根本的な考えの相違も明確であるとする論旨…

会社の品格 小笹芳央

実は、どんな言葉を会社の中で使うのかは、会社の品格を大きく左右します。品格のある会社は、社会で使われる言葉にも品格があるものなのです。言葉というのは、個人個人の意識の中に、知らず知らずのうちに深く浸透していきます。単なる社内で流通する言葉…

スカラムーシュ ラファエル・サバチニ 加島祥造訳

スカラムーシュ(道化)演じるアンドレ・ルイ・モロー(弁護士)が、フランス革命の前夜、親友の命を奪ったダジール侯爵に対し、復讐を遂げようと、その雄弁の才能を最大限に発揮しながら、ある時は喜劇の団員に混ざって道化を演じ、ある時は剣の道場で剣士…

むらさきのスカートの女 今村夏子

第161回芥川賞受賞作 文藝春秋で読みました。今村さんの作品は初めて読みました。むらさきのスカートの女をいつもみつめ続ける、黄色のカーディガンの女の視線で、むらさきのスカートの女がいわゆる変人から、普通に仕事を始めるようになり、そのうち上司…

世界2019年9月 失うだけの日米FTA 鈴木宜弘

1958年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。専門は農業経済学。 堤未果さんの「日本が売られる」を思い出しました。それよりも更に現実は着実に目に見えないところで悪化しているという警告を発している。トランプの「7月の日本の選挙の後ま…

FACT FULNESS ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング著 上杉周作、関美和訳

10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 帯封「「世界100部超の大ベストセラー待望の日本上陸!」「あなたの”常識”は20年前で止まっている!?」「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」ビル・ゲイツ大絶賛、大卒の希…

民法と50年 我妻栄 「法の研究に一生を捧げて」

法律相談所雑誌12号所収(昭和37年) 民法改正後に、私法学会が全国的調査をしたことがある、相続のあった家庭を戸別訪問して、あなた方はどういうふうに財産を分けたかと聞く、すると、実は分けていないということがわかる。法律の規定が変わっただけで社…

民法と50年 我妻栄 「民法解釈学の建設者鳩山秀夫先生」切

書斎の窓2号所収(昭和28年) 鳩山先生の論著においては、「名文句」がでてくる前に、形式論理の犀利な分析と緻密な組立てとがある。いいかえると、先生の論著は、寸分のくるいもない論理的な構成が基盤をなし、その基盤の上で、あくまでこれを厳守しなが…

武家礼法に学ぶ 大人の作法 小笠原清忠

帯封に「現代の武士〈ビジネスマン〉が身に付けるべき本物の品格 850年の歴史を持つ武家作法「小笠原流礼法」に学ぶ成熟した大人の「心」と「立ち居振る舞い」とある。積読していた本を流し読み。

100分de名著 エチカ スピノザ 國分功一郎 2018年12月

アインシュタイン 私はスピノザの・・現代思想への貢献に感嘆する。ージョージ・シルヴェスター・フィーレックによるインタビュー ドゥルーズ・ガタリ スピノザこそ哲学者たちのキリストであり、そしてもっとも偉大な哲学者たちでさえも、・・その使徒にすぎ…