2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ドン・キホーテ セルバンテス作 牛島信明編訳(岩波書店)

wikiによれば、2002年5月8日にノーベル研究所と愛書家団体が発表した、世界54か国の著名な文学者100人の投票による「史上最高の文学百選」で1位を獲得した、とのこと。 確かに、グイグイ引き込まれて、長編なのに、あっという間に読めてしまえる、とても面白…

世界 2021年4月号 特集1「デジタル監視体制」

この特集下で以下の論考がずらりと。 小笠原みどり「パンデミック監視資本主義の台頭 ーデジタル網に閉じ込められる私たち」 小倉利丸 「デジタル庁構想批判の原則を立てる」 武藤糾明 「実装される監視社会化ツール」 倉澤治雄 「中国デジタル革命と監視社…

世界 2021年4月号 「核兵器の先制不使用と日本政府」田窪雅文

日本政府は「先制不使用宣言」を米国が発することに反対してきているため、現状のままでは条約に参加することができない。著者はバイデン政権は先制不使用宣言を検討すると見られているとし、「米国による先制不使用宣言に反対しない」と表明するよう政府に…

鼻・のどの病気は免疫ビタミンでよくなっていく 監修 稲川裕之 北西剛 著者 犬山康子

2019年9月2日 第1版第1刷発行 2020年8月25日第1版第3刷発行 ヨーグルトから乳酸菌を発見したロシアの学者エリー・メチニコフは、マクロファージ(食細胞)が、すべての多細胞動物に共通して存在する免疫細胞であることを発見し、1908年にノーベル賞を受…

プライバシーという権利 ー個人情報はなぜ守られるべきか 宮下紘

2021年2月19日 第1刷発行 ケンブリッジ・アナリティカ事件で見えたもの。 それは、データ通信がこれだけ発達すると、プライバシーは単に個人の領域に留まるものではなく、民主政の維持に必要なものである、ということ。 アメリカとヨーロッパのデータ戦争の…

稲垣足穂 ちくま日本文学016 1900-1977

代表作「一千一秒物語」、私には理解できません。 ネットで見ると三島由紀夫を始め、高く評価されているらしいのですが、 どうして評価されているのかも理解できません。 最後に掲載されている「異物と滑翔」も、V感覚とP感覚、それにA感覚、さらにOが付け加…

現代日本の思想 ーその五つの渦ー 久野収 鶴見俊輔 著

1956年11月17日 第1刷発行 1994年12月5日 第35刷発行 Ⅰ 日本の観念論ー白樺派 Ⅱ 日本の唯物論ー日本共産党 Ⅲ 日本のプラグマティズムー生活綴り方運動 Ⅳ 日本の超国家主義ー昭和維新の思想 Ⅴ 日本の実存主義ー戦後の世相 まえがきに「本書は、・・日本の代…

アフリカ 人類の未来を握る大陸 別府正一郎

2021年2月22日 第1刷発行 めちゃくちゃ面白いです。同時に余りにもアフリカのことを何も知らない自分を思いっきり恥じた次第です。多くの人に知ってもらいたいです。 2019年ノーベル平和賞を受賞した、エチオピアのアビー・アハメド首長は、2018年4月、当時4…

世界 2021年3月号 no.942 「原発裁判で明らかになったこと、政府事故調が隠したこと」添田孝史

笑うに、笑えないレポートです。本当に。 結論は、「政府事故調は把握していた事実を隠蔽していた証拠も出てきつつある。事故調のあり方についても、今後検証が必要だろう」とあった。なんのための「政府事故調」なのか? 先日、Hukusima50を観ました。原作…