2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夏井いつきの「今日から一句」 夏井いつき

2022年8月19日初版第1刷発行 帯封「月刊教育誌『灯台』連載の人気コーナーが待望の書籍化! “地道な努力こそが、上達の直道です“ 俳句は筋トレ! 必見!超初心者『俳筋力』育成体験」 もくじ はじめに Step1 俳句の基本の“基“ 【兼題】秋の雨 Talk Session …

猟銃・闘牛 井上靖

昭和25年11月30日発行 昭和41年10月30日27刷改版 平成7年1月20日73刷 「闘牛」は第22回芥川賞受賞作。 裏表紙「ひとりの男の十三年間にわたる不倫の恋を、妻・愛人・愛人の娘の三通の手紙によって浮彫りにした恋愛心理小説『猟銃』。社運を賭した闘牛大会の…

十五少年漂流記 ベルヌ 大久保昭男/訳

2005年10月第1刷 ニュージーランドのチェアマン校の14名の子どもたち(イギリス人、フランス人、アメリカ人)と水夫見習いの黒人少年が出発前日に潜り込んだスルギ号が、大人の船長や船員不在のまま出航してしまい無人島に漂流して無人島で生活を始める。島…

雁の寺・越前竹人形 水上勉

昭和44年3月20日発行 昭和63年4月15日41刷改版 平成7年7月5日53刷 表紙裏「“軍艦頭”と罵倒され、乞食女の捨て子として惨めな日々を送ってきた少年僧慈念の、殺人にいたる鬱積した孤独な怨念の凝集を見詰める、直木賞受賞作の『雁の寺』。竹…

尾崎高揚の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 山田有策

2010年9月25日初版発行 尾崎紅葉が読売新聞に6年間にわたって連載。最初に大ヒットした新聞小説。紅葉の死から4年後の明治40年に朝日新聞は夏目漱石を入社させ「虞美人草」を連載。 前編 間貫一は15歳で孤児となり、鴫沢(しぎさわ)家に引きとられ、第一高…

英詩のこころ 福田昇八

2014年1月21日第1刷発行 裏表紙「唱歌『蛍の光』は知っていますね。では、そのメロディーで歌われる英詩をご存じですか?『忘れられようか 幼なじみ』ではじまるバーンズ作『遠いあのころ』です。愉快なうた、恋のうた、かっこいいうた、これぞsadといううた…

ロバート・バーンズ詩集 増補改訂版 ロバート・バーンズ研究会編訳

2009年11月20日初版発行 606頁もの分厚い詩集! 巻末の木村正俊による解説「ロバート・バーンズの詩 -スコットランド的な想像力と言語」によると、バーンズは1759年1月25日、スコットランドの西海岸エアシャーの小村アロウェイに生まれた。小作人であっため…

検察審査会―日本の刑事司法を変えるか デイビッド・T・ジョンソン 平山真理 福来寛

2022年4月20日 第1刷発行 表紙裏「日本の検察審査会は世界でも類を見ない独特な機関だ。11人の市民が、絶大な権力を握るプロの検察官が下した不起訴処分を検証し、事件の再捜査および起訴すべきか否かを決定する。市民の司法参加である裁判員制度とは対照的…

中国のデジタルイノベーションー大学で孵化する起業家たち 小池政就

2022年6月17日第1刷発行 帯封「日本にとって歴史的・文化的・地理的にも最も関係が深く、いま新たな変化の中にある中国社会を、日本に留まって闇雲に相手を批判・警戒・好奇の視点で捉えることなく、自らの眼で確かめ、次の世代のためにも建設的な繋がりを築…

あしながおじさん J.ウェブスター 石井睦美

2016年11月第1刷 ジョン・グリア・ホームで親を知らずに育ったジュディーは、見知らぬ「あしながおじさん」から大学に進学させてもらうことにー。条件は、作家になる努力をすること、日々の様子を手紙で知らせること、あしながおじさんは、それ以外の見かえ…

現代社会はどこに向かうかー高原の見晴らしを切り開くこと 見田宗介

2018年6月20日第1刷発行 帯封「巨大な視野、最新のデータ、透徹した理論によって、明快に語る〈永続する幸福の世界〉」、「幾千年の民衆が希求してきた幸福の究極の像としての『天国』や『極楽』は、未来のための現在ではなく、永続する現在の享受であった。…

『ニルスのふしぎな旅』と日本人 スウェーデンの地理読本は何を伝えてきたのか 村山朝子

2018年11月20日初版第1刷発行 セルマ・ラーゲルレーヴ(1858~1940)が20世紀初めに著した長編物語。初めて日本に紹介されたのは1918年(香川鉄蔵30歳『飛行一寸法師』刊行)。作品数は抄訳や縮訳、再話も含めれば150冊を超える。大江健三郎が受賞式後に行わ…

アンデルセン詩集 山室静訳

昭和56年6月10日初版発行 巻末の訳者解説「詩人としてのアンデルセン」によれば、「アンデルセン(1805~75)は、いまではもっぱら〈童話の王様〉として知られるだけだが、その生涯と夥しい作品とを展望すると、彼が決して単なる童話作家でなく、その長い生涯…

声に出して読みたい日本語⑤ 心の琴線にふれる言葉 齋藤孝

2007年5月30日第1刷発行 「素朴な琴をおけば/琴はしずかに鳴りいだすだろう」 【詩】素朴な琴 八木重吉 はじめに 「情に感ずる事は、みな阿波礼なり」 【歌論】石上私淑言 本居宣長 第一弦 いのちを奏でる 「日めくりを一枚めくる私のいのちをめくる」 【短…

誰も知らない「名画の見方」 高階秀嗣

2010年10月6日初版第1刷発行 2010年12月27日第5刷発行 帯封「《モナ・リザ》の美貌の秘訣は『水』にある? フェルメールはグラビア写真家の元祖だった? ルノワールの絵には『嘘』が塗ってある? 『名画』の謎が、いま解き明かされる。-」「24人の巨匠とそ…

声に出して読みたい日本語  齋藤孝

2001年9月18日第1刷発行 2002年6月18日第62刷発行 表紙裏「いま、暗誦文化は絶滅の危機に瀕している。かつては、暗誦文化は隆盛を誇っていた。小学校の授業においても、暗誦や朗誦の比重は低くなってきているように思われる。・・・歴史のなかで吟味され生き…

ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はなぜ傑作か?―聖書の物語と美術 高階秀嗣

2014年8月6日初版第一刷発行 帯封「いかにして愛を描くか 聖書の物語を、巨匠たちはどのように描いてきたか?名画の中に息づくキリスト教の世界を読み解く!」「ヨーロッパ社会において2000年以上にわたり、人々の日常生活や精神活動の礎となってきたキリス…

ウソ、ニセに惑わされる人たちへ フェイク 中野信子

2022年6月6日初版第1刷発行 裏表紙「平時も有事も『フェイク』だからの今を生きる! 保身 詐欺 紛争 恋愛」 表紙裏「フェイクニュース、マルチ商法、振り込め詐欺・・・日常生活において、ウソやニセにまつわる事件やエピソードは数知れず。『私は騙されない…

サラダ記念日 俵万智

1987年5月8日初版発行 2016年7月30日新装版初版発行 2017年7月30日新装版3刷発行 裏表紙「荒川洋治 天才はおコメを知っている。今日の稲穂、朝ごはん。明日のおコメのこと。たべて生きてる若いからだ、にがい心まで白いことばで知っている。この一俵の重み、…

人新世の科学―ニュー・エコロジーがひらく地平 オズワルド・シュミッツ 日浦勉訳

2022年3月18日第1刷発行 表紙裏に「人類のさまざまな活動は、『人新世』と呼ばれる新たな地質時代を地球にもたらした。その影響を世界規模え考え、持続可能な社会を維持するには、人間と自然を一体として捉える思考、ニュー・エコロジー(新しい生態学)が必…

ハイネ詩集 高安国世訳

昭和39年3月20日初版発行 昭和63年1月10日32版発行 北海 夜 船艙で 海には真珠があり、 空には星がある。 だがぼくの心、ぼくの心、 ぼくの心には恋がある。 海は大きく空は大きい。 だがぼくの心はもっと大きい。 そして真珠よりも星よりも もっと美しくぼ…

人生を豊かにする歴史・時代小説教室 安部龍太郎 門井慶喜 畠中恵

2022年4月20日第1刷発行 帯封「3人の人気作家が『秘術』を公開 〇歴史をもっと楽しみたい 〇調べもの、資料整理のコツが知りたい 〇自分でも小説を書いてみたい 切絵図を持って街に出よう 時系列の整理は、エクセルを使う 歴史上の人物を一人称で書いてみる…

ナポレオン 鶴見祐輔

昭和44年11月25日初版 昭和57年8月10日13刷 序曲 第1部 前進! 逆境の日々 「ことにエジプトとインドに関する研究が精密であった」「当時の彼の手記で後世をおどろかすのは、この二十歳未満の青年が、分析力と総合力とを異常にもっていたことである。分析的…

プーチンの野望 佐藤優

2022年6月6日初版発行 プーチンのマイナスだけでなく、プラスの面にも光を浴びせて、プーチンの全体像を描こうとする、佐藤氏ならではの見事な分析だと思う。 表紙「『残虐なロシア』『悲劇のウクライナ』だけでは見えない真実― 権力者たちの内在論理をつか…

非暴力の人物伝5 平塚らいてう/萱野茂 女性・先住民の権利をもとえた人びと 濱野京子 寮美千子

2019年3月15日第1刷発行 平塚らいてう 女性の権利と平和をもとめた 序章 原始、女性は太陽だった 『青鞜』発刊のことば 原始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。 今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような 蒼白い顔…

イワン・イリイチの死 トルストイ 望月哲男・訳

2006年10月20日初版第1刷発行 2015年6月10日第4刷発行 19世紀ロシアの一裁判官が、「死」と向かい合う過程で味わう心理的葛藤を鋭く描いた『イワン・イリイチの死』。 イリイチは、病死する直前、最も身近にいるはずの家族を疎ましく思い、仕事仲間に対して…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ

令和3年7月1日発行 令和3年12月25日5刷 帯封「この物語は『みんなの物語』読者に支えられてシリーズ累計100万部突破! 親子で読みたい『一生モノ』の課題図書」 裏表紙「人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の…

LGBTヒストリーブック 絶対に諦めなかった人々の100年の戦い ジェローム・ポーレン 北丸雄二訳(その2)

2019年12月21日第1版第1刷発行 第5章 1970年代 街へ出よう ゲイ解放戦線、ゲイ活動家同盟が誕生。1970年、同性婚が禁止されていることに対する最初の異議申立がミネソタ州ミネアポリスで起きる。最初は認められなかったが、2度目の挑戦では他方が女性だと勘…

LGBTヒストリーブック 絶対に諦めなかった人々の100年の戦い ジェローム・ポーレン 北丸雄二訳(その1)

2019年12月21日第1版第1刷発行 表紙裏に「ピンクの三角形、ラヴェンダー狩り、ストーンウォールの反乱、ハーヴィー・ミルクの暗殺、エイズ危機、ヘイトクライム、数々の裁判、同性婚の実現・・・。LGBTの権利を求めて闘った100年にわたる歴史は、一進一…

マルクス詩集  井上正蔵訳

昭和 54 年 6 月 15 日初版発行 昭和 55 年 3 月 25 日 2 版発行 巻末の訳者の「マルクスの詩作について」によると、「特筆したいのは、マルクスの幻視や空想の飛翔の正反対ともいうべき現実直視と批判精神の躍動が、かれの当時の詩作に見られることである。…