2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

新編 悪魔の辞典 アンブローズ・ビアス 西川正身編訳

1983年5月16日第1刷発行 1991年12月5日第12刷発行 読んで、思わずニンマリしてしまう。 口 おとこにあっては、魂への入口。おんなにあっては、心の出口。 歯医者 あなたの口の中に金属を入れたかと思うと、あなたのポケットの中から何枚かの硬貨をつまみ出す…

ジョン万次郎漂流記 井伏鱒二

1999年11月初版第1刷 表紙裏に「少年漁師・万次郎の数奇な運命を描いて直木賞を受賞」。作者は福島出身、40歳で受賞。95歳で亡くなる。昭和12年の作品、この年、盧溝橋事件をきっかけに日中戦争勃発。この時代に自立心を失わず、勇気をもって前向きに運命を…

頭のよさとは何か 中野信子 和田秀樹

2022年3月31日第1刷発行 2022年4月27日第2刷発行 表紙裏に中野信子さんの紹介文「“無理ゲー社会・ニッポン”に人生を搾取されるな」 裏表紙裏に和田秀樹さんの紹介文「『頭がいい』+『脳の老化予防』は実現できる」 はじめに 「知」は孤独なヒトのただひとつ…

風林火山 井上靖

昭和33年12月5日発行 昭和44年1月16日19刷改版 昭和53年4月10日38刷 信玄の軍師・山本勘助が、武田軍に滅ぼされた那須家から信玄の側室として嫁いだ由布姫に心密かに慕うというか慮る姿がいじらしい。勘助は、信玄と由布姫の間に生まれた晴信を次期当主にす…

超訳 自省録 よりよく生きる マルクス・アウレリウス 佐藤けんいち編訳(その3)

2019年4月30日第1刷発行 7 毎日を人生最後の日として過ごせ(152~175) 152 君には長所がたくさんあるはずだ。・・数え上げてみれば、じつに多くの長所があるじゃないか。・・それでもなお、みずからすすんで低いところにとどまろうというのか?(5-5) 153 …

超訳 自省録 よりよく生きる マルクス・アウレリウス 佐藤けんいち編訳(その2)

2019年4月30日第1刷発行 3 精神を強く保て(047~070) 047 魂が自らをおとしめるとき(2-16) 048 「内なる精神」より重要なものはない(3-6) 049 精神を清めよ(3-8) 050 知的能力が衰える前によく考えよ(3-1) 051 心の落ち着きとは、心の秩序にほかならない…

超訳 自省録 よりよく生きる マルクス・アウレリウス 佐藤けんいち編訳

2019年4月30日第1刷発行 帯封「2000年間読み継がれてきた名誉 マンデラ元アフリカ大統領ほか各国のリーダーが愛読、シリコンバレーの起業家たちも注目している 本当は哲学者になりたかったローマ皇帝による人生訓」 表紙裏「『哲人皇帝』が自分自身と対話し…

三好達治詩集 谷川俊太郎編

昭和40年9月30日初版発行 昭和53年3月15日13刷発行 編者後記によると、 三好さんが、殆ど片思想いともみまがう烈しさで敬愛してやまなかった萩原朔太郎、その人に於ける「虚無」、それと等価の何かをたしかに三好さんも若年の頃から感じとっておられたし、そ…

堀田力の「おごるな上司!」人事と組織の管理学 堀田力(その2)

1994年11月21日第1刷 1995年12月11日第24刷 上司のランク よい上司・悪い上司。 1、褒めるべきときに褒め、叱るべきときに叱る上司。 2,褒める必要のないときにまで褒め、叱るべきときも叱らない上司。 3、褒めもしなければ、叱りも…

堀田力の「おごるな上司!」人事と組織の管理学 堀田力

1994年11月21日第1刷 1995年12月11日第24刷 弁護士・さわやか福祉推進センター所長。1934年京都府生まれ。61年検事任官。大阪地検特捜部検事、法務省刑事局付健二、在米大使館一等書記官などを経て、76年東京地検特捜部検事。ロ…

ジェノサイド国家 中国の真実 于田ケリム 楊海英

2021年10月20日第1刷発行 干田ケリム 東トルキスタン・ウルムチ生まれ。在日ウイグル人の人権活動家、日本ウイグル協会会長。機械工学専攻で、中国石油大学で学士課程を、次いで新疆大学大学院で修士課程を修める。2008年に来日。東京工業大学大学院で博士課…

生き方 人間として一番大切なこと 稲盛和夫

2004年8月10日初版発行 2007年5月10日第39刷発行 帯封「12歳から93歳まで、幅広い層の読者から感謝・絶賛の便りが殺到! 大きな夢をかなえるために。たしかな人生を歩むために。当代随一の経営者がすべての人に贈る、究極の人生論!」「混迷の時代に打ち込む…

黒牢城 米澤穂信

2021年6月2日初版発行 2022年2月5日7版発行 第166回直木賞受賞作、第12回山田風太郎賞 W受賞 4大ミステリランキング制覇!「このミステリーがすごい!2022年版」国内編、週刊文春ミステリーベスト10国内部門、ミステリが読みたい!2022年版国内編、2022本格…

人生を変える黄金のスピーチ 自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意(下)実践編 デール・カーネギー 宮崎伸治訳

2002年11月1日初版発行 第9章 スピーチをどう始めるか 最初の30分は、敵でさえも、リンカーンが言ったことにすべて同意するものだった。そこから彼は少しずつ、話を導き、しまいには聴衆がみんなリンカーンの囲いの中に入ってしまったかのようであっ…

人生を変える黄金のスピーチ 自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意(上)準備編 デール・カーネギー 宮崎伸治訳

2002年11月1日初版発行 第1章 まず、勇気と自信をつける 第2章 準備をすれば、自信が生まれる 第3章 有名な演説家に準備を学ぶ 第4章 記憶力を向上させる秘訣 第5章 聴衆を引きつけるには 第6章 困難に打ち勝つ信念をもつ 第7章 うまく伝える…

新訳キーツ詩集 高島誠訳

昭和50年5月20日初版発行 昭和53年9月5日3刷発行 訳者解説では、「英詩史上に、まさしく〈天才〉としか思えぬ詩人は、私には4人しかいない。シェイクスピアのような巨峰は別にして、その4人の天才詩人とは、ウィリアム・ブレイク。ジョン・キーツ、ディラン…

数字中国(デジタル・チャイナ) コロナ後の「新経済」 西村友作

2022年2月10日発行 帯封「デジタル防疫・経済成長・デジタル金融の三位一体 “世界最先端”のDX戦略がわかる」、裏表紙裏「新型コロナの震源地・中国はなぜ感染を抑え、プラス成長を達成できたのか? 当局はなぜアリババ集団ら巨大ITへの統制を強めるのか? コ…

藤村の「夜明け前」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 角川書店編

平成18年1月25日初版発行 裏表紙「近代の『夜明け』を生き、苦悩した誠実な知識人・青山半蔵。幕末維新の激動の世相を背景に、御一新を熱望しつつ御一新に裏切られていく半蔵の精神の軌跡をえがいた、日本近代文学最高の長編小説の完全ダイジェスト版。原作…

声に出して読みたい日本語 音読テキスト① 平家物語 齋藤隆

2007年8月31日第1刷発行 祇園精舎 人の世ははかない定め 奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。 禿髪 清盛、少年密偵を京に放つ この一門にあらざらむ人は、皆人非人なるべし。 祇王 祇王と仏御前の確執と和解 日比の科は露塵ほども残らず。今は往生…

ボオドレエル詩集 齋藤磯雄訳

昭和38年9月10日初版発行 昭和53年1月20日15版発行 訳者後記によると、『悪の華』『漂着詩篇』『悪の華・補遺』から半ばを超える詩篇を撰んでこの書に収めた、とのこと。惡の華は36歳の作品。風俗壊乱の容疑で起訴され、ボオドレエルは敗訴する。ユゴオは有…

チーズはどこへ消えた? スペンサー・ジョンソン 門田美鈴訳

2000年11月30日第1刷 2001年6月20日第25刷 20年ぶりに手に取って読んでみた。以前にも読んだはずだが、読み直してみて、激動の現代にあってこそ、読み継がれるに足りる本だと改めて痛感した。AI,ITなど社会の構造そのものが大きな変化を迎えている今だからこ…

梅干と日本刀 日本人の知恵と独創の歴史 樋口清之

平成2年4月5日初版第1刷発行 平成3年4月1日第3刷発行 帯封「『技術大国・日本の秘密を解明した名著』松本清張氏 渡部昇一氏が絶賛!」 表紙裏「かつてない興味深い比較文化史 松本清張 畏友、樋口清之氏との電話では少なくとも30分はかかる。話題が次々と発…

父が子に語る世界歴史1 文明の誕生と起伏 ジャワーハルラール・ネルー 大山聡訳

2002年10月22日発行 表紙裏に「本書は1930年代前半に、インドの数か所の刑務所内で執筆された.ネルーはイギリスの植民地支配に抗して、インド解放闘争に参加し、それを理由に禁固刑に処せられていた.かれは、このおしつけられた休息、『余暇と隔離』を、世…

リルケ詩集 富士川英郎訳

昭和40年11月30日初版発行 昭和62年2月10日22刷発行 初期の詩(1895-1898) 『時禱集』(1899-1903) 『形象集』(1902-1906) 『新詩集』(1907-1908) 仏陀 彼はじっと聞き入っているようだ 静けさを 遠い世界を… 私たちは歩みをとめてみるが もはやそれが…

受け月 伊集院静

1995年6月10日第1刷 2011年6月10日第12刷 裏表紙「人が他人のために祈る時、どうすれば通じるのだろうか・・・。鉄拳制裁も辞さない老監督は、引退試合を終えた日の明け方、糸のようなその月に向かって両手を合わせていた。表題作のほか、選考委員の激賞を受…

ポオ詩集 阿部保訳

昭和47年7月31日初版発行 昭和53年12月20日8刷発行 訳者巻末の「エドガア・アラン・ポオの詩とその詩美」によると、「ポオはアメリカの生んだ一人のー恐らくは最大の詩人であったといってよいであろう。その天才は不思議な光芒を遥かにフランスの空に曳いて…

人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか 山﨑史郎

2021年11月25日1版1刷 帯封「本書はフィクションである、だが語られるのは、すべて現実だ。コロナ禍で出生数の急減が進む。我々は手をこまねき、『小国』になっていくのか。日本再起を目指す者たちの戦略と苦闘を通じ、人口問題の現状と解決策を探る 小説ス…

D.H.ロレンス詩集 上田和夫訳

昭和40年5月5日初版発行 昭和53年3月15日10版発行 巻末の訳者解説によると、「詩人としてのロレンスの名声は、長らく小説化ロレンスという巨大な光芒のかげにくらまされて、その作品も、たんなる小説の補注や、伝記のインデックスとして認められていたにすぎ…

韓非子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 西川靖二

2005年3月25日初版発行 2007年5月30日3刷発行 裏表紙「韓非子は、法による厳格な支配を主張する法家思想の大成者。君主の君主による君主のための支配を目指すには、法・術・勢という三つの技術が必要だと説き、秦の始皇帝に『この作品の作者に会って話し合え…

危ない読書 教養の幅を広げる「悪書」のすすめ 佐藤優

2021年9月15日初版第1刷発行 裏表紙「“知の巨人”佐藤優がおすすめする危険で刺激的な悪書の数々 本書では、ヒトラーや金正恩などの独裁者の自伝や、革マル派リーダーの獄中記、元銀行員による経済犯罪の記録など、20冊の『悪書』を紹介する。いずれも日本に…