公益を実践した実業界の巨人 渋沢栄一を歩く 田澤拓也

2006年9月20日初版第一刷発行

プロローグ 飛鳥山公園(東京都北区)

第1章 春 憂国の志士から幕臣

      血洗島(埼玉県深谷市

      高崎城(群馬県高崎市

      横山外国人遺留地(神奈川県横浜市

      三条小橋(京都府京都市

      備中・西江原村(岡山県井原氏)

番外編 パリ 近代資本主義を知る

第2章 夏 新政府で奔走、熱き起業家魂

      商法会所(静岡県静岡市

        日本最初の株式会社

      湯島天神(東京都文京区)

      裏神保町(東京都千代田区

        「人間に階級があってはならぬ、役人であろうと町人であろうと、互いに人格を尊重し合わねばならぬ。(中略)国を富ますには商工業を発達させねばならぬから、微力ながらも私が商工業に従事して国家の隆盛に力を尽くそうと考えたのである。」(『雨夜譚 余聞』)

      第一国立銀行(東京都中央区

      福住町の渋澤倉庫(東京都江東区

          忠恕の精神。

         「忠とは衷心よりの精神懇情を尽くし、事に臨んで親切を第一とするをいう。恕とは平たくいえば「思いやり」と同じ意味で、事に当たりて先方の境遇になり、先方の心理状態になって考察してやることである」(『論語講義』)

第3章 秋 事業の拡大と、弱者への思い

      王子製紙(東京都北区)

          「翻って考えれば製紙及び印刷事業は文明の原泉とも謂える」(渋沢栄一王子製紙株式会社回顧談』)

      清水建設(東京都港区)

      養育院跡地(東京都板橋区

      磨崖碑(千葉県館山市

第4章 冬 知られざる教育への貢献と晩年

      東京女学館(東京都渋谷区)

      埼玉学生誘掖会(東京都新宿区)

      伊香保温泉(群馬県渋川市

      谷中墓地(東京都台東区

エピローグ 常盤橋公園(東京都千代田区

祖父・栄一の葬儀の日 鮫島純子