イントロダクション 東洋思想の”源流”が生み出された背景
其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すなかれ。
惻隠の心(人を慮る心の動き)は仁の端なり。
羞悪の心(羞恥心)は義の端なり。
礼譲の心(謙遜すること)は礼の端なり。
是非の心(きちんと善悪の区別がつけられる心)は智の端なり。
青は、これを藍より取りて、しかも藍より青し。
其の鋭を挫き、其の紛を解き、其の光を和らげ、其の塵と同じくする。
人みな有用の用を知るも、无用(むよう)の用を知る莫(な)きなり。
6時間目 韓非子に学ぶ「法家」の教え
不賢にして賢者の師となり、不智にして智者の正となる。
自分が賢くなくても、賢い人たちの知恵を活かせば、その集団の先生にな れる。自分に知恵がなくても、知恵がある者たちの中心に立てる。
7時間目 孫子に学ぶ「兵法」の教え
楠木正成も、徳川家康も、林羅山、新井白石、毛沢東も、皆「孫子」を。
クラウゼヴィッツ『戦争論』と並びマストアイテムとされている。
彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず
8時間目 受け継がれた「兵法」ー呉氏と尉繚子(うつりょうし)-
2016年11月20日初版
薄くてさっと読める分かりやすい本。中国思想を横断的概括的に勉強するにはお薦め。