2020年12月10日発行
ドキッとするくだり
「いまや、新たな核軍拡の舞台は、東アジアなのですから。中ロ両国も、アメリカに対抗し、中距離核兵器の開発・配備を進めようとしています。その射程から見て、主な標的は日本です」
面白い・なるほどなあと思わせる指摘
「中国の脅威が帝国主義的政策に基づくものだという認識を、外交・安全保障を担う当局者が共有しなければなりません」
面白い用語の紹介(ドイツの中国専門家であるセバスチャン・ハイルマンが使い始めたらしい)「デジタル・レーニン主義」(もっともスターリン主義と呼ばせずレーニン主義と巧みに粉をまぶしたとも)。
歴史の勉強になった
「大ウスリー島」中ロ両大国がこの地域でいかなる関係を築きあげるのか、に着目する二人。中ソの対立時代をあまりよく知らなかったので勉強になる。
まだブログにあげていないけれども、少し前に呼んだ橋爪さんの「中国VSアメリカ」の方が面白かった。こちらの本には、表意文字を扱う日本が両国の橋渡しの可能性に言及があり、なるほどと思った。