東日本国際大学講演集Ⅱ 人間力を磨く 東日本国際大学東洋思想研究所編

2018年3月29日 初版第1刷発行

 

緑川浩司 はじめに

西宮佑騎 My Way 未来を生きる君たちへ(Def Tech)

     すごく人気があったのにスグに解散したこと、その後、また活躍している

     こと、知りませんでした。「人間力」をキーワードに話されています。

柳 美里 福島に寄り添う私

     今は南相馬に転居されていること、知りませんでした。

     「共苦」をキーワードに話されています。

西園寺一晃 現代中国とどう付き合うかー日中友好の歴史と課題

      朝日新聞社に長年勤務され、中国の専門家らしい。

      和製造語はこの方も話をされていました。「人民」も「共和国」も。

      シルクロードの終点は「奈良」。

      日中の先人たちの命がけの努力を引き継いでいこうと訴えています。

朴 在圭(パク・チェイキュウ)慶南大学総長

      近くて近い日韓関係の重要性を訴えています。

佐藤弘夫 神・人・死者 日本列島における多文化共生の系譜

      カミの担った機能として①公共空間の立ち上げ②境界を支配するカミを

      挙げています。カミを追いやったために「人間関係の緩衝材」が消失と

      分析。なるほどと思いました。

森田 実 日本における儒教の歴史と現状、そして未来の可能性

      聖徳太子に始まり、第二次大戦後に儒教を否定し、今、再び東洋思想の

      復活を訴えています。

松岡幹夫 私という宇宙 地球仏教者たちの平和へのアプローチ

      ①ダライ・ラマ14世、②ティク・ナット・ハン、③池田大作を比較

      しています。

三浦健一 死とホスピタリティ

      死を自由に語り、性をタブー視した19世紀と、20世紀は真逆である、と。

      「死と私」を、オルテガとフロムの立場から分析し、さらに「死と私」を

      取り戻すためにフランクルアドラーを引き合いに出し、最後に仏教に

      おける死生観を述べている。

      が、ちょっと難しいし、読みやすい文章ではないように思いました。