秘密の花園 バーネット 訳/谷村まち子

2005年10月第1刷 2006年第3刷

 

インドの大地震のために10歳で両親を亡くしたメリーがイギリスの伯父の家に引っ越し。いけ好かない感じだったメリーはお手伝いのマーサの優しさに感化されて少しずつ優しい少女に。マーサから伯父の妻が10年前に亡くなったこと、その人が妻を思い出さないようにするために花園を閉めてしまったことを聞く。マーサの息子ジッコンと出会い、どんどん元気になっていくメリー。ある日メリーは庭の中に花園があることを見つける。そしてジッコンと秘密の花園でいろんな植物を植え、小動物と一緒に遊んでどんどん元気になっていく。一方、メリーはある日、館の中で男の子の泣き声がする部屋を探し出して、遂に伯父の息子で10歳のコリンが部屋で1人寂しく泣いているのを発見する。コリンは自分が母親と同じ病気でそのうち死んでしまうと思い込んでいた。メリーはコリンと喧嘩をしながらも友達になりジッコンにも引き合わせ、秘密の花園で3人で仲良く遊ぶようになるとコリンもどんどん元気になっていく。出張中のお父さんが家に帰るとコリンが亡きお母さんそっくりに元気になり、花園で楽しそうに遊んでいるのを知って感激する。という心がほっこりするお話でした。

ぐいぐい読者を引き込むバーネットさんの小説はいつもながら感心させられます。