ブライユ 目の見えない人が読み書きできる”点字”を発明したフランス人 ビバリー・バーチ 訳/乾侑美子

1992年3月1刷 1996年1月3刷

 

日本に目の障害者は32万人いるそうで、点字の読み書きができる人は4万人らしいです。点字が正式に認められたのは1925年投票で。その後大学受験でも点字が。最初は同志社大学。目に障害がある人にとり点字はとても大事なもの。それを自身も目が不自由だったブライユが発明。点字が生まれるまでの歴史を初めて知りました。

点字が発明される前は、アルファベットを浮き上がらせた本を指先で触って読むという方法が用いられていたそうです。しかし、それだとスピードがとても遅い。またそういう本を作るのも大変。パリ国立盲学校でも当初はそういう方法だったそうです。ブライユはそこでビニエ校長と出会い、またバルビエの夜間書法をヒントに、自分で試行錯誤を繰り返し、15歳の時(1824年)、アルファベット点字を完成させます。努力、努力のたまものでした。ブライユの点字は当初はなかなか認められず、従来の方法が長年使われ続けたようですが、目に障害のある人にとっては明らかに点字の方が使い勝手がよく、ついに点字が認められるようになります。ブライユはとても優秀で点字を使って17歳で代数、文法、地理を盲学校で教えていたそうです。

世界には4200万人もの目の不自由な人がいて、ブライユの点字で、読み、書き、考えることができるようになったのは素晴らしいことです。点字で音符も読めるそうです。

ブライユの功績は生前中はほとんど認められませんでしたが、死後、ブライユの功績は顕彰されることに。

日本では小西信八と石川倉次が1890年に日本語点字を考案し、現在に至っているそうです。