世界遺産◎考古学ミステリー メサ・ヴェルデのひみつ 古代プエブロの岩窟住所 ゲイル・フェイ著 ベンジャミン・R・クラハト指導 編訳六耀社編集部 鳥山孟郎

2015 年 9 月 28 日初版第 1 刷

1888 年に米国コロラド州南西部にリチャード・ウェザーリルとチャールズ・メイソンが発見した「メサ・ヴェルデ」(スペイン語で「緑の台地」という意味)。考古学者たちは 600 もの岩窟住居を発見した。一番大きな住居は「クリフ・パレス」。150 もの数多い部屋とキヴァと呼ばれる岩で出来た 23 もの大きな穴がある。遺物としては、かごや陶器、道具、はきもの、衣服、装身具(アクセサリー)などが発見されている。住民は古代プエブロ人と呼ばれている。西暦 500 年ころからメサに定住し、西暦 700 年頃からいくつかの家がつながった形の建物をつくるようになり、このつながった家はプエブロと呼ばれる。メサの上に段々畑をつくり様々な作物を作る。1200〜1250 年ころ、メサから出ていき、メサの下にあるアルコーブに移動し、そこに同じような住居を建てた。なぜ場所を変えたのか。移り住んだことで作物を育てる土地が増えたことから、人々が増えすぎたためだと考える歴史家もいるようだ。メサ・ヴェルデは海水面から 2100~2600 メートルの高さにあり、夏は暑くてかわいており、冬は寒く雪が降る。1300 年ごろにはメサ・ヴェルデから人がいなくなる。理由は分かっていない。干ばつ説、敵襲説などいろいろ学説はあるらしい。宇宙人につれらされたという噂も出た。セオドア・ルーズベルト大統領はメサ・ヴェルデを国立公園に指定した。古代人の遺物や建物を守るために指定された国立公園はアメリカではここだけ。現在、600住居と 300 万以上の遺物が保護されている。1978 年 9 月にはユネスコにより世界文化遺産に登録される。


これを読むまで、こういう世界遺産があること、古代人の遺物や建物を守るために指定された唯一のアメリ国定公園であることを知らなかった。