松尾芭蕉 俳句の世界をひらく 坪内捻典

2018年4月初版 2018年11月第2刷

 

1644年、伊賀上野生まれ。江戸時代が始まって41年後。29歳で宗房が江戸に出る。桃青と名前を変え、40歳直前で万句興行を行い立机(りっき)してプロの俳人となる。深川に転居した後、芭蕉と名を変え、41歳で旅に出る。『野ざらし紀行』として記録する。箱根をこえ、京都、滋賀、大垣まで行き、甲斐の国に立ち寄って帰京。1686年、「古池や蛙飛び込む水の音」という有名な誕生。蛙は元来歌を歌うものだったが、飛ぶ蛙というのを初めて詩歌に登場させた。著者は俳句を芸術にした、という。

この後、46歳で『奥の細道』の旅に出る。日光から那須、白河、二本松、平泉、酒田、敦賀、大垣、伊勢に向かう。2400キロ、155日の旅だった。帰りは、伊勢、奈良、京都をめぐり、京都で「不易流行」(世の中には変わらないものと次々と変わるものがあるがこの二つがともに大事だ)を弟子の向井去来に説く。

江戸にもどった後、生まれ故郷に帰り、大阪で体調を崩して51歳で死去。『奥の細道』の冒頭には「月日は百代の過客にして、行きかう年も又旅人なり」で締めくくられている。

蕉門十哲」は「宝井其角」「服部嵐雪」「各務至考」「森川許六」「向井去来」「内藤丈草」「志太野坡」「越智越人」「立花北枝」「杉山杉風」。

江東区芭蕉記念館がある。今度寄ってみよう。