どっちがどっち まぎらわしい生きものたち 梁井貴史 金子貴富(イラスト)

2021年8月12日第1刷発行

 

PART1 哺乳類

ムササビ(大)とモモンガ(小) どちらも「鼯鼠」と書く。滑空する。

飛ぶのは蝙蝠だけ

アフリカゾウ(耳大)とアジアゾウ(耳小)メスのアジアゾウの牙は見えなく位小さい

シカ(角が大きい)とカモシカ(角小さい) カモシカはウシ科の動物

イタチとテン 「息絶ち」が名前の由来 カワウソはイタチの2倍の大きさ 絶滅した

ニホンイタチ(尾が短い)とチョウセンイタチ(尾が長い)ヌートリア(大)とマスクラット(小)

タヌキとアナグマ(ムジナ) タヌキはイヌ科 アナグマはイタチ科

(穴掘りが得意「同じ穴の貉」)

ヤマアラシ(黒と白の長いトゲ)とハリネズミ(白色のトゲ)

 ハリモグラもトゲ(卵を産む)

ノウサギ(hare)とカイウサギ(rabbit飼いウサギ=ペットのウサギ)「オサキ(尾先切)」が名前の由来

トブネズミ(尾が短い)とクマネズミ(尾が長い) 「寝ず(に)見(ている)」が名前の由来

ミーアキャット(目のまわりが黒)とプレーリードッグ(リスのような顔) リスの仲間

ニホンリス(食事中尾をあげる)とタイワンリス(食事中尾は伸ばしたまま)名「栗鼠(リッソ)」

二ホンザル(短い尾)とタイワンザル(長い尾)

ジュゴン(海)とマナティー(川)

イルカ(海豚)とシャチ(鯱) 両方ともクジラの仲間

アシカ(大きな前足)とアザラシ(小さな前足) オットセイのショーはアシカの雌が殆ど

トド(牙なし)とセイウチ(牙あり)ボラは最後トドに(とどのつまり)のトドとは別物

イモリ(黒、指4本)とヤモリ(薄茶色、指5本。吸盤あり)

トカゲ(光沢)とカナヘビ(カサカサ)ヘビは足がないので、カナヘビはヘビではない

ウミウシ(カラフル)とアメフラシ(地味) 両方とも貝の仲間 

ナメクジ(3本のすじ)とヒル(1本のすじ) 雌雄同体

タニシ(殻は丸っこい。汚れた水でも)とカワニナ(殻は細長い。綺麗な水にいる)

アワビ(穴の数が少なく周囲が盛り上がっている)とトコブシ(穴数が多く平坦)

カメノテ(尖っている)とフジツボ(くぼんでいる) 牡蠣と書くが、雌もいる。

カブトエビ(小。2本の尾)とカブトガニ(第。1本の尾) 両方「生きた化石」(3億年間)

イセエビ(はさみない)とロブスター(大きなはさみ) 小さいと「蝦」 大きいと「海老」

イカの墨(ねばりけあり)とタコの墨(サラサラしている) イカ墨が「いかさま」に

メダカ(尾びれが四辺形)とカダヤシ(尾びれがうちわ形)

フナ(ひげなし。小)とコイ(ひげあり。大)

トジョウ(小。10本のひげ)とナマズ(大。4本のひげ)

サケ(大、1m)とマス(小、60センチ) ヤマメはサクラマス(男やもめが訛る)

カレイとヒラメ(左ヒラメに、右カレイ。ヒラメの方が大きい)

ウナギ(下顎が出ている)とアナゴ(上顎が出ている) ハモ(鋭い歯を持つウナギ)

マグロ(大)とカツオ(小) 160キロで海中疾走

シシャモ(うろこ目立つ)とカペリン(うろこ目立たない)

トビハゼ(小)とムツゴロウ(大) ウツボとウミヘビ 両方とも魚

フグとハリセンボン(トゲの数は370本)

シラウオ(脂びれあり。大)とシロウオ(脂びれない。小)

ニッポンバラタナゴ(小)とタイリクバラタナゴ(大)

ダンゴムシ(丸くなる)とワラジムシ

ヤスデ(小)とムカデ(大) 百足と書くが百本足のムカデは見つかっていない

チョウ(触覚の先がふくらんでいる)とガ(触覚の先が尖っている)

モンシロチョウ(紋白蝶)とスジグロシロチョウ(条黒蝶)

ミツバチ(空中停止飛行できない)とハナアブ(空中停止できる)

ニホンミツバチ(黒っぽい)とセイヨウミツバチ(鮮やか)

カントウタンポポ(総苞がまっすぐ)とセイヨウタンポポ(総苞が反り返っている)

バッタ(飛蝗。大)とイナゴ(蝗。小)

カナブン(頭が長方形)とコガネムシ(頭が半円形)

アリ(曲がった触覚)とシロアリ(真直ぐな触覚) シロアリは前羽と後ろ羽が同じ大きさ

ゲンジボタル(十字マーク)とヘイケボタル(縦に真直ぐマーク)

オウム(冠羽あり。大)とインコ(冠羽なし。小)

フクロウ(羽角なし。黒目)とミミズク(羽角あり。金色目)

ツル(首真直ぐ)とサギ(首S字形)

カモメ(黄色い嘴)とウミネコ赤と黒模様の嘴) ユリカモメ(都鳥)とミヤコドリは別

ワシ(大型。鷲)とタカ(中・小型。鷹) 本当は鷹の爪は出し入れができない

ヒル(首が短い。小)とガチョウ(首が長い。大)

ガン(長い首。隊列を為して飛ぶので「雁字搦め」)とカモ(短い首。鴨。オシドリ

ハシブトガラス(太い嘴。カァー、カァー)とハシボソガラス(細い嘴。ガァー、ガァー)

ウズラ(小)とコジュケイ(大)

 

PART2 けっきょくナニモノ? まぎらわしい名前の生きもの

哺乳類のイノシシ、魚のイノシシ 魚の鰍(かじか)、蛙の河鹿(かじか)

虫の蟷螂、魚の鎌切 哺乳類の熊、甲殻類の空摩 貝のシャコ、甲殻類の蝦蛄

貝のひがい 魚の鰉(ひがい) チョウザメもコバンザメもサメではない。

鳥のホトトギス、植物のホトトギス、貝のホトトギス 

タラバガニ(ヤドカリの仲間。足は8本)とズワイガニ(足は10本)

ヨツメウオ(目は2つ。4つあるように見えるだけ)とヤツメウナギ(同じ。あとはエラ)

ホンソメワケベラ(クリーナーフィッシュ)とニセクロスギンポ(そっくりだがこちらは食いちぎる)

コマドリアカヒゲ(学名はakahige、komadori)

ひっくり返ったのはオランダのテンミク館長のミス

シロサイ(幅広の口。Wideがwhiteに)とクロサイ(だからこっちが黒。尖った口)

アカトンボという名前はない。ナツアカネ、アキアカネ

カジキマグロという魚は存在しない。カジキとマグロ。

 

へー、そうなんだ。そうだったんだ。というお話です。面白かったです。