100分de名著 「日本人」とは何者か? 河合隼雄『中空構造日本の深層』 斎藤環 / 鈴木大拙『日本的霊性』 中沢新一

100分de名著 「日本人」とは何者か? 河合隼雄『中空構造日本の深層』 斎藤環

 

日本の神話の中空構造という視点を提示する河合の説明は難しい。神道が融通無碍である、日本では弁証法は成立しない、個人の個性や自己主張を重要視するよりは全体としての場の調和や平衡状態の維持を重要視するのが日本人の態度である、というあたりが手掛かりになりそう。著者は中空構造を無意識に保ち続けるのではなく積極的に意識し日本型の個人主義の再創造を試みたいと述べている。が、勉強不足で、よく分かりません。

 

100分de名著 「日本人」とは何者か? 鈴木大拙『日本的霊性』 中沢新一

大拙は、禅宗や浄土系宗教の教えは外国から持ってきた教えではなく、先に日本人の心の中に宿り、日本人の思考方法によって引き出したものである、これを「覚醒」と呼んだ、人と阿弥陀如来の一体化であり、思想と民衆との一体化でもあった、日本人の「覚醒」がそこに表出した、日本人の覚醒とは、霊性が日本人の無意識に発現したことをいうと述べる。こちらもやはり良く分かりません。まだまだ日本哲学は勉強が全く足りないことを痛感します。