しらべよう!47都道府県 郷土の発展につくした先人 ④文化 監修/北俊夫

2021年4月初版第1刷

 

センジンファイル142 宮城 一力健治郎(1863~1929)

 「河北新報」を創刊し東北の発展に力をつくした

 

センジンファイル143 山形 斎藤茂吉(1882~1953) 

  精神科医歌人 ふたつの道を歩む

 精神科医として働きながら1万8千首の短歌をつくる

 

センジンファイル144 茨城 横山大観(1868~1958)

  東京美術学校・校長の岡倉天心が学校をやめると、大観は仲間とともに学校をやめ、日本美術院をつくる。日本画の新しい技法「朦朧体」を生み出す。生涯に2000点をこえる富士山の作品を残す。台東区池之端1-4-24に横山大観記念館があるので、行ってみよう。

  

センジンファイル145 千葉 伊能忠敬(1745~1818) 

  49歳で隠居して50歳から天文学者高橋至時(よしとき)に弟子入りし、55歳になって幕府から測量許可が出て日本全国測量の旅に出る。1日40km、旅は10回を超える。歩いた距離は4万km、地球一周と同じ長さ。地図の完成を見ずに73歳で亡くなるが、弟子が3年後に完成させる。

 

センジンファイル146 滋賀 国友一貫斎(1778~1840)

  日本初の反射望遠鏡をつくり宇宙をながめた鉄砲職人

 

センジンファイル147 大阪 与謝野晶子(1878~1942) 

  “まことの心”を短歌にこめ、まっすぐに生きた歌人 歌集「みだれ髪」が後に夫となる鉄幹によって出版される。日露戦争に行く弟を心配した詩「君死にたまふこと勿れ」が世に衝撃を与える。11人の子を育てあげ、数万種の短歌を詠み、評論家、作家、教育者として活躍。

 

センジンファイル148 広島 井伏鱒二(1898~1993)

  『黒い雨』で“広島”を伝えた作家。ジョン万次郎漂流記で第6回直木賞受賞。「ドリトル先生」シリーズの翻訳も手掛ける。1966年黒い雨で野間文芸賞受賞。95歳で没。

 

センジンファイル149 愛媛 正岡子規(1867~1902)

俳句を文学の新たなジャンルとして確立。写生を俳句に取り入れる。「歌よみに与ふる書」で万葉集を評価し、古今和歌集から千年続く詩歌の技法をくだらぬとして短歌の改革も目指す。台東区根岸2-5-11に子規庵がある。行ってみよう。

 

センジンファイル150 高知 牧野富太郎(1862~1957) 

  日本の植物分類学の父。独学で植物の知識を身につけ、78歳の時に作った『牧野日本植物図鑑』は今でも使われ続けている。94歳で亡くなるまで約40万点の標本を収集。妻スエコが富太郎を支えた。練馬区立牧野記念庭園記念館(東大泉6-34—4)にはスエコザサが植えられている。

 

センジンファイル151 佐賀 辰野金吾(1854~1919)

  西洋の建築を学び東京駅をつくった建築家。今の東京大学工学部に最下位で入学し首席で卒業。

 

一力健治郎さんのことはこの本で初めて知りました。