2022年1月30日初版第1刷発行
第1部 青銅器時代・鉄器時代[紀元前1800年-西暦100年頃]
・ハンムラビ法典 バビロニア王ハンムラビは282条の法典を定め、紀元前1750年頃に石柱に刻まれたものは世界最古の法典である。推定無罪の法則、最低賃金、復讐法等。
・ツタンカーメンの「祈りのコップ」 イギリスの考古学者ハワード・カーターが見つけた史上最大の考古学的発見。紀元前1330年頃のものと推定されている。
・『易経』 六十四卦図にはライプニッツが編み出した新しい二進法の計算術が使われている。
・『マハーバータラ』 インド古代の百科事典
・ホメロスの『オデュッセイア』 パピルスの切れ端に記された、エジプトで発見された冒険の旅物語。
・オストラコン 陶片追放(オストラキスモス)の証拠となったオストラコン(陶片)
・ロゼッタ・ストーン 古代エジプトのヒエログリフ(神聖文字)解読の重要な手がかりとなった。紀元前196年にこの石に刻まれたのは宗教会議に基づいて発布された法令。3種類の文字で記されていた。長さ1m、幅0.75m。
・神君アウグストゥスの業績録 古代ローマ帝国の功績がトルコのローマ神殿の壁に彫られる。
第2部 中世・近世[600年-1648年]
・『コーラン』 40歳のムハマンドが目の前に現れた大天使ジブリールから告げられた神の啓示を暗記した言葉を朗唱して信者に伝えて文字化したものがイスラームの経典となった。
・『ケルズの書』 聖書の4つの福音書を記録した中世の装飾写本。ダブリン大学トリニティ・カレッジの旧図書館(奥行65m、蔵書20万冊)にある。
・マグナ・カルタ(大憲章) なんぴとも(国王ですら)法の上には立てないことを世界で初めて定めた法律文書。ネルソンマンデラが1994年の法廷で引用し、世界人権宣言採択の中心者だったエレノア・ルーズベルトが願い、欧州人権条約にも反映されている。
・レオナルド・ダ・ヴィンチの自筆ノート どうやら出版するはずだったらしい。ビルゲイツ所有のものはマイクロソフトOSのスクリーンセーバーになっている。
・トルデシリャス条約 1494年、スペインとポルトガルが世界を二つに区切った。
・『メンドーザ絵文書』 文字を持たないアステカ文明が絵で記録を残した。
・コペルニクスの『地球の回転について』 亡くなる30年も前に地動説に関する論文を完成させていたが発表できずこの世を去った後にこの手稿は世に出ることになった。また遺骨が2005年に発見され2010年5月22日に2度目の葬儀が執り行われた。
・シェイクスピアの「ファースト・フォリオ」 未公開作品18編を含む戯曲集。約1000冊刷られ現存するのは235冊。2006年オークション出品時には5,4億円の値が付いた。
・ヴェストファリア条約 国家の完全な独立主権を明記した革新的文書。
カラーでビジュアル的に現物を写し出してくれているスグレモノの本です。第3部以降は、明日以降、アップしようと思います。