サラダ記念日 俵万智

1987年5月8日初版発行 2016年7月30日新装版初版発行 2017年7月30日新装版3刷発行

 

裏表紙「荒川洋治 天才はおコメを知っている。今日の稲穂、朝ごはん。明日のおコメのこと。たべて生きてる若いからだ、にがい心まで白いことばで知っている。この一俵の重み、かみしめたい。高橋源一郎 コピーが詩人たちを蒼ざめさせたのはつい最近のことだった。今度は短歌がコピーライターたちにショックを与える番だ。読んでびっくりしろ、これが僕に出来る唯一の助言である。小林恭二 とりあえず今、どこからでもいいからこの歌集を開いてください。ほら、きらきらした楽しい気分があふれ出てきたでしょう。この気分が俵万智なんです。この気分が今なんです」

 

一週間会わざりければ煮返して味しみすぎたる大根となる

 

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

 

白菜が赤帯しめて店先にうっふんうっふん肩を並べる

 

子どもらが十円の夢買いに来る駄菓子屋さんのラムネのみどり

 

 

こんな感じの歌が私は好きです。