読破できない難関な本がわかる本 -図解で読みとく世界の名著60 富増章成

2019年3月27日第1刷発行

 

まだまだ読んでいない名著がたくさんあるなあ、と、ため息が出るとともに、まだまだこんなにも面白い本が世の中にはたくさんあるんだなあ、と思うと、早く読んでみたい、というように気分が高揚してきます。いずれにしても、本書は、難解な多くの名著を、それぞれ読み解いていくのにとてもヒントになるキーワードがしっかりと押さえられていて、かつ哲学や歴史の流れがわかるように年表などを入れてとても工夫されているので、この手の本の存在はとても読者からすると、ありがたいですね。

 

第1章 古代からの叡智を知ることができる本

    プラトンソクラテスの弁明』

    アリストテレス形而上学

    『旧約聖書』『新約聖書

    キケロ『老境について』

    『論語』『孟子』 『老子』『荘子

    『朱子語類

    『真理の言葉(ダンマパダ)』

    『般若心経』

第2章 考えに考えて人生を変える本

    フランシス・ベーコン『ノブム・オルガヌム

    ルネ・デカルト方法序説

    ジョージ・バークリ『人知原理論』

    バルフ・デ・スピノザ『エチカ』

    エマニュエル・カント『実践理性批判

    アルトゥール・ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』

    エドムント・フッサール現象学の理念』

    ゲオルグ・フリードリヒ・ヘーゲル『歴史哲学講義』

第3章 悩める人生について考えることができる本

    ゼーレン・キルケゴール死に至る病

    フリードリヒ・ニーチェツァラトゥストラはこう言った

    ウィリアム・ジェイムズプラグマティズム

    カール・ヤスパース『哲学』

    エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』

    マルチン・ハイデガー存在と時間

    ジャン=ポール・サルトル存在と無

    ブーレーズパスカル『パンセ』

    アラン『幸福論』

第4章 現代の政治思想とその起源がわかる本

    マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』

    トマス・ホッブスリヴァイアサン

    ニッコロ・マキャベリ君主論

    ホルクハイマー&アドルノ啓蒙の弁証法

     エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』

     ハンナ・アーレント全体主義の起源

     ジェレミーベンサム『道徳および立法の諸原理序説』

     ジャン=ジャック・ルソー『社会契約論』

     ジョン・ロールズ『正義論』

     カール・フォン・クラウゼヴィッツ戦争論

第5章 仕事と生き方がよくわかる本

    アダム・スミス国富論

    マックス・ウェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

    ジョン・スチュアート・ミル『自由論』

    トマス・ロバート・マルサス人口論

    カール・マルクス資本論

    ジョン・メイナード・ケインズ雇用・利子および貨幣の一般理論

    トマ・ピケティ『21世紀の資本』

第6章 人の「心」と「言葉」について考えてみる本

    ジグムント・フロイト精神分析入門』

    カール・グスタフユング『原型論』

    アルフレド・アドラー『人生の意味の心理学』

    ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン論理哲学論考

    フェルディナン・ド・ソシュール『一般言語学講義』

    ミッシェル・フーコー『狂気の歴史』

第7章 現代社会を別の角度から考えてみる本

    マーシャル・マクルーハングーテンベルクの銀河系

    ジャン=フランソワ・リオタールポストモダンの条件』

    ジャン・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』

    ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』

    トーマス・クーン『科学革命の構造』

    ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ『アンチ・オイディプス

第8章 日本の思想をふりかえって自分を知る本

    空海三教指帰

    唯円親鸞の弟子)『歎異抄

    道元正法眼蔵

    新渡戸稲造『武士道』

    西田幾多郎善の研究