2019年3月27日第1刷発行
まだまだ読んでいない名著がたくさんあるなあ、と、ため息が出るとともに、まだまだこんなにも面白い本が世の中にはたくさんあるんだなあ、と思うと、早く読んでみたい、というように気分が高揚してきます。いずれにしても、本書は、難解な多くの名著を、それぞれ読み解いていくのにとてもヒントになるキーワードがしっかりと押さえられていて、かつ哲学や歴史の流れがわかるように年表などを入れてとても工夫されているので、この手の本の存在はとても読者からすると、ありがたいですね。
第1章 古代からの叡智を知ることができる本
キケロ『老境について』
『朱子語類』
『真理の言葉(ダンマパダ)』
『般若心経』
第2章 考えに考えて人生を変える本
フランシス・ベーコン『ノブム・オルガヌム』
ジョージ・バークリ『人知原理論』
バルフ・デ・スピノザ『エチカ』
エマニュエル・カント『実践理性批判』
アルトゥール・ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』
第3章 悩める人生について考えることができる本
カール・ヤスパース『哲学』
エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』
アラン『幸福論』
第4章 現代の政治思想とその起源がわかる本
マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』
エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』
ジャン=ジャック・ルソー『社会契約論』
ジョン・ロールズ『正義論』
第5章 仕事と生き方がよくわかる本
マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
ジョン・スチュアート・ミル『自由論』
ジョン・メイナード・ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』
トマ・ピケティ『21世紀の資本』
第6章 人の「心」と「言葉」について考えてみる本
ミッシェル・フーコー『狂気の歴史』
第7章 現代社会を別の角度から考えてみる本
ジャン・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』
ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』
トーマス・クーン『科学革命の構造』
ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ『アンチ・オイディプス』
第8章 日本の思想をふりかえって自分を知る本
新渡戸稲造『武士道』