「続けられる人」だけが人生を変えられる ダメな自分がなりたい自分になる“1分ノート”  大平信孝

2020年1月20日第1刷

 

表紙に、「「見る」「動く「書く」だけ!奇跡は1分で起こせる 1万2000人の「行動」に革命を起こしてきた目標実現の専門家が教える習慣化の法則」とも。 

 

 

表紙を開くと、「人は繰り返し行うことの集大成である。だから優秀さとは、行為ではなく、習慣なのだ。-アリストテレス」の言葉が大きく引用されている。

まさしくその通り。私も、ここ数年間、自分が本当にやりたいことを小刻みに習慣化して続けるという事を励行してきたが、好きな事を続け、それを習慣化することは自己開発にとり有効な手段だと思う。やろうという意欲が沸き立たなくても、知らず知らずのうちにやり続けてしまえるからだ。もちろん、時にはいつものルーティーンを続けることがつらい時もある。そんな時のために、あらかじめ自らのモチベーションをあげるために自分だけに通用する「喝!」が入る言葉を書き連ねたスマホ・メモを見るようにしている。つらつら書き続けたものをモチベーションがあるように優先順位をつねがら絶えず改訂してきたメモだ。

同様に、今日やるべきこと、ここ数日のうちにやるべきこと、1週間から1カ月単位でやるべきこと、年間通じて成し遂げたいこと、3年5年7年単位で実現したいこと、20年30年単位でやりたいことをルーズリーフに書き続けている。そして絶えず優先準備をつけるようにしている。1日1回は日々の計画を見直すし、また週に1回は次週を見直すし、1カ月に1回は月間の予定を立て、年に1度は3年から5年単位の年間スケジュールを見直すようにしている。そして古くなったものは時に破棄し、あるいは改訂する。でも過去の自分に振り返った方が良いときもあるので中には古いメモでも残したままにしてあるものもある。

私がやってきたことと著者がやってきたことは全く同じではないが、かなり似ている。

著者は「習慣化ノートのつくり方」を具体的にアドバイスしている。もしまだ習慣化ノートを作っていない人がいるのであれば、是非作成することをお勧めする。自分の頭の中を整理しやすいように自分なりの習慣化ノートを作成するのが肝だと思う。私がやっておらず著者独特のものとしては「3日ボーズシート」というものがあった。これも自分なりに取り込みアレンジして何らかやってみようと思う。

 表紙裏にあるとおり、多くの人は「習慣改革法」を知らないが、それを実践していないだけだと思う。100人いたら、初動行為に至る人が20%、続ける人が20%なので、要は続けるだけで上位4%に入れるのだと聞けば、誰でも続けてみよう、続けてみたくなるのではなかろうか。