2022年7月30日初版第1刷発行
帯封「文明発祥以来の建築史をさまざまな様式の代表作から解説!」「【ローマ建築】ギリシアとエトルリアの建築技術を融合させた公共建築群 【ルネサンス建築】フィレンツェ発の様式は、古代芸術を近世ヨーロッパに蘇らせた 【モダニズム】合理的・機能的建築が20世紀の生活空間を席巻する 【脱構築主義】コンピュータによる設計が常識破りのデザインを可能にした」
表紙裏「ギリシア・ローマの建築から、モダニズム、現代建築まで-建築の歴史を代表作で一気にたどる!」
序章 古代の建築 文明が開花したオリエントとギリシア・ローマに記念碑的巨大建築が築かれる
【オリエントの建築】文明発祥の地に記念碑的巨大建築が生まれる
ギザの三大ピラミッド、ウルのジッグラト、ハトシェプスト女王葬祭殿
【古代ギリシアの建築】円柱が支える形式美が西洋建築の源流となった
【ローマ建築】ローマ人がギリシアとエトルリアの建築技術を融合させ、優れた公共建築群を残す コロッセオ、パンテオン、ポン・デュ・ガール
〝我が家〟の歴史①古代の住宅 スカラ・ブレイ ビスクピン遺跡
第1章 中世の建築 宗教建築から始まったローマ建築への回帰と、天の高みを目指したゴシックの隆盛
【ビザンツ建築】バシリカ様式の教会堂建築に、ペンデンティブ・ドームを載せる努力が試みられる アヤソフィア
【イスラーム・モスク建築】征服地の建築様式を吸収して伝統的なモスク建築が確立する
スルタン・アフメト・モスク、岩のドーム、メスキータ、イマーム・モスク
【ロマネスク建築】ローマ建築の復興が西ヨーロッパ建築の出発点となる
ピサ大聖堂、サント・マドレーヌ大聖堂、ル・トロネ修道院
【初期ゴシック建築】大聖堂と都市建築は、光の取り込みに工夫を凝らした
サン・ドニ大聖堂
【盛期・後期ゴシック建築】ゴシックの大聖堂は、4分ヴォールトの登場で、天の高みを目指した サント・シャペル、アミアン大聖堂、グロスター大聖堂など
〝我が家〟の歴史②ローマの住宅 オスティア・アンティカのインスラ ポンペイの「メナンドロスの家」
第2章 近世の建築 ルネサンスの開花によって、建築は再び古典古代へ回帰 宗教改革以降は民衆に対して権威を示す舞台となる
【ルネサンス建築】フィレンツェ発の様式は、古代芸術を近世ヨーロッパに蘇らせた
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、サンタンドレア聖堂、サン・ピエトロ・門トリオ教会(テンピエット)
【ルネサンスの邸宅建築】古代ギリシアの様々な様式をミックスした邸宅がイタリアの富裕層の間で流行する パラッツォ・メディチ・リッカルディ
【フランスのルネサンス建築】ルネサンスに感動した歴代王が芸術の導入に執心する
ブロワ城、シャンボール城、リュックサンブール宮殿
【バロック建築】宗教改革への対抗から、装飾性の高い劇的空間が出現する
バロックとは「歪んだ真珠」を意味する。
アザム教会、サン・ピエトロ大聖堂、サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂
【ロココ】王侯貴族の邸宅が、岩や貝殻をモチーフとした幻惑の空間と化す
サン・スーシ宮殿、ツヴィーファルテン修道院教会堂
〝我が家〟の歴史③中世の住宅 アイタム・モート コノマールの町家 ドイツの町家
第3章 近代建築の前夜 産業革命によって生まれた、鉄、ガラス、コンクリートを素材とする新しい建築の時代が始まる
【新古典主義建築】古代建築を範としてデザインされた新時代の古典主義の時代へ エトワール凱旋門、パリのパンテオン、ノイエ・ヴァッヘ、ゼムパーオーパー
【ピクチャレスク】理想の〝田舎〟と異国趣味が建築に具現化される
プティ・トリアノンの小集落 ロイヤル・パビリオン
【ゴシック・リヴァイヴァル】中世への関心が高まり、鉄材も用いたゴシック様式が復活する ウエストミンスター宮殿 サント・ジュヌヴィーエヴ図書館 パリのオペラ座(ガルニエ宮)
【シカゴ派】機能を重視した高層ビルの先駆がシカゴに続々登場する
リライアンスビル カーソン・ビリー・スコット百貨店
【産業革命と建築】技術革新によって新建材が発明され、〝新しい建築〟が実現する
コールブルックデーツの鋳鉄橋(世界最古の鉄橋) クリスタル・パレス エッフェル塔
【アーツ・アンド・クラフツ運動】中世職人の手仕事の復興を企図したモリスの工芸運動が建築に波及する レッド・ハウス スタンデン・ハウス
〝我が家〟の歴史④近世・近代の住宅―富裕層編 リトル・モートン・ホール テラスハウス
第4章 近代建築の勃興 機械化の時代へ突入し、建築は多様化 やがてモダニズムの時代へ
【アール・ヌーヴォー】鉄を用いた植物装飾がフランス・ベルギーを中心に開花し、モダンデザイン運動の先駆けとなる
【田園都市】都市の環境悪化が進むなか、郊外に自然豊かなコミュニティーが提案される
【アントニオ・ガウディ】カタルーニャの奇才とその建築は、バルセロナの象徴となった
【ゼツェッション】ウィーンで興った芸術運動が歴史主義からの脱却を目指す
【ドイツ工作連盟とバウハウス】モダンデザインの実験場で世界共通の様式が創出される
【ドイツ表現主義】曲線と曲面の造形的外観を特徴とする幻想的な建築群がドイツに生まれる
【ロシア構成主義】ソヴィエト政権の要求に応え、熱狂のなかでモニュメント建築が生まれた
【有機的建築】建築、家具調度すべてが環境と溶け合う建築理念が提案される
【ナショナル・ロマンティシズム】地元の建材を活かしたナショナリズム漂う独自の建築様式が北欧で流行する
【ル・コルビュジエ】20世紀最大の巨匠が「近代建築の5原則」を唱える
【レス・イズ・モア】モダニズムの巨匠の提言が空間に自由をもたらす
【アール・デコ】富裕層のニーズから、ギザギザ、ジグザグの装飾様式が流行する
【モダニズム】合理的・機能的建築が20世紀の生活空間を席巻する
【スカイスクレイパー】高さへの憧れがビルの高層化を促し、摩天楼を出現させる
〝我が家〟の歴史⑤近世・近代の住宅―庶民編
第5章・近代建築の展開
【ニュー・ブルータリズム】建築素材をむき出し状態で仕上げた荒々しい建築が一世を風靡する
【メタボリズム】新陳代謝可能な建築運動は〝生ける伝説〟となった
【構造表現主義】大空間への試行錯誤がダイナミックな造形を生み出した
○【ヴァナキュラー建築】名もなき工匠たちによる風土に根ざした住まいに注目が集まる
【ポスト・モダン】反モダニズム建築の動きから、歴史的要素を記号的に用いた新モダンが生まれる
【批判的地域主義】普遍性を乗り越える新しいモダニズムの実践が始まる
○【脱構築主義】コンピュータによる設計が常識破りのデザインを可能にした
【ハイテク建築】骨組やシステムを大胆に露出させた近未来建築が出現する
○【ネオ・モダニズム】最新技術の物質観により、モダニズムの復権が始まる
【エコロジー建築】自然共生のデザインが環境時代のシンボルとなる
【プリツカー賞と日本人】プリツカー賞を受賞した日本人建築家と作品
〝我が家〟の歴史⑥現代の奇想住宅
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