2022年3月5日発行
Part1 最強の教科書
第1章 心の科学、それが心理学 人はみな、心に共通の「くせ」をもつ
自分はいったい何なの。思春期の悩み 権威の指示なら、残酷な人間にもなれるのか
Part2 最強の実践ガイド
第2章 日常生活で役立つ心理学 期待をかけられると、成績がよくなる
似た行動をすると、好かれる確率up 限定品?数が少ないものほど、ほしくなる
第3章 ストレス対処に役立つ心理学 頭をよぎるかたよった思考が、ストレスの原因
負の思考サイクルを断つ! マインドフルネス
・プシュケー(ギリシア語で息や心、魂などを意味する)がpsychology(心理学)の語源。
・初期にヴェーバーの感覚の研究、フェヒナーの刺激と感覚の対応関係を数式で表す発見、ヴントの要素主義ないし構成主義(内観)、それに対しパブロフの実験とそれに影響を受けたアメリカのワトソンの行動主義及びアルバート坊やの実験で条件付けによる学習が人間にも起きることが示された。
・アメリカで行動主義の心理学が盛んになると、ドイツでゲシュタルト心理学が生まれる。要素の単純な合計では説明がつかない、要素の置かれ方を含む環境全体によって心の働きが生じるとする。これが認知心理学に受け継がれ、社会心理学の源流となる。
・パンデモニアムモデルで考えられていた仕組みと似た仕組みが脳には存在。脳科学と心理学が融合することで脳の機能と心についての研究が飛躍的に進んでいる。
・プロスペクト理論では、損は得の約2.25倍強く感じる。行動経済学の提唱に繋がる。
・8文字ルールを守ることで文章がわかりやすくなるというナイサーの認知心理学。
・エリクソンは、心の発達段階を8つの段階に分け、思春期の課題としてアイデンティティという概念を提唱した。アイデンティティを確立できれば自らの行いの責任は将来自分が取るという感覚が生まれるとする。
・マズローの五段階説(ピラミッドで表現)
・多くの人がいると傍観者効果は生じやすい。
・権威の指示なら残酷な人間になれるというミルグラムの電気ショックを与える実験。
・自分はやり遂げることができるという自分自身への期待、自己効力感(効力予期)は、やる気を出すためには重要だとバンデューラは説明。
・ピグマリオン効果は存在する?存在しない?、反対に期待されないと結果が出なくなるゴーレム効果は?
・お願い事を実現するには、小さなお願いをしてから大きなお願いをする(フットインザドアテクニック)、大きなお願いで断られてから小さなお願いをする(ドアインザフェイステクニック)。一旦承諾すると断りにくくなる。
・限定品ほど、欲しくなる。半端な値引きは効果あり(端数効果)。
・不安は同じ不安を共有させようとして他人に噂を伝える行動につながる(認知的不協和理論)。
・ストレスを感じたら情報を集めて改めて判断する。それができれば大きなストレスを感じることは少なくなる。ストレスの原因となる反芻思考を止めるためにはマインドフルネスが有効。
ほー。心理学って結構面白いもんですね。