世界 2020年6月号 「気候変動対策に背を向ける日本政府」浅岡美恵

2019年12月20日、オランダ最高裁がオランダ政府に2020年の政府目標は不十分であるとして1990年比25%削減に引き上げるように命じた、とあった。そもそもそのようなオランダ最高裁判決があること自体、初めて知った。

これに対し日本政府は3月31日、2015年7月31日に提出した従前のものを条約事務局に提出した、とある。

このため、筆者はNDC改訂に着手すべきであるとし、特に石炭火力発電からの年間co2排出量が先進国の中で突出している日本政府に対しエネルギー政策の見直しを求めている。実に論理的かつ説得的である。

 

こういう論考をコロナの最中に冒頭に掲載する当たり、世界はまだ捨てたもんではない。

プラトンは赤いガウンがお好き 小峰元

なぜこの本を買ったのか?いつ買ったのか?全く記憶がないのだけれど。

書斎にあったので、何気に手にしてみたら、あっという間にすぐに読めました。

 

でも軽妙なタッチで女子高校生(パトラ)が探偵役をしながら、二転三転しながら犯人を突き止めていく、ユーモアミステリ。気軽に読める本でした。

FACTA6月号 「コロナ後」を支配する アリババ「データ共産主義」

プライバシーに配慮する欧米とは異なり、国家がプライバシーを管理・監視することを許している中国ならではの話だが、コロナ対策のためには国民一人一人の健康状態を瞬時に把握することができるシステムを構築した中国こそが今後の世界の中心になる可能性を指摘する。

 

ウーム。プライバシーは重要だが、安心・安全も大事。ソロブは両立すると言っていたと思うが、時々・状況によって優先価値は変わるのかも、ですね。しかし一度プライバシーは放棄してしまったら二度と戻らないような気もする・・

SELF-RELIANCE 自己信頼(新訳) ラルフ・ウォルドー・エマソン 伊東奈美子(訳)

2009年2月5日初版第1刷発行

2019年12月3日 第15刷発行

帯封 「徹底的に自分を信じよ。真理は自分の中にある。」

   ニーチェやソロー、福沢諭吉宮沢賢治らに多大な影響を与えたエマソンの言葉

  170年以上読み継がれる世界的名著

 

こうなりたいと思う自分にいま、なるのだ。いま行動せよ。どんなときも人目を気にしないように努めれば、常にそうできるようになる。

 

組織は、ひとりの人間の影を引き伸ばしたものにすぎない。

核と戦争のリスク 北朝鮮・アメリカ・日本・中国 動乱の世界情勢を読む 藪中三十二 佐藤優

2017年12月30日第1刷発行

 

佐藤 2001年から、それまで外務省が独自に行ってきたキャリアの外交官試験が廃止され、人事院が行う国家公務員試験の総合職に統合されました。しかも、国際法が選択問題になってしまったから、自発的に学んだ人以外、国際法を勉強しないまま外交官になるという事態がすでに起きているんです。国際法を学ばずに来た外交官が今、30代後半。まさに外務省の中堅を支えているわけですよね。

 

佐藤 「戦闘」について「国や国に準ずる組織(国準)の間の争いの一環で人を殺傷または物を破壊する行為」と定義したのも、9条の枠内でという日本独自の考え方からですね。・・機関銃の音が聞こえたから「戦闘行為が起きた」と思ってそのまま書いた。それを上司もチェックできず、上に上がって大騒動になったーそういうことじゃないでしょうか・・要するに基礎体力が弱っていて起きた騒動だったんじゃないかと思うんですよ。

 

佐藤 2016年3月、横畠裕介・内閣法制局長官が、参議院予算委員会で行った答弁が話題になりました。何と言ったか「あらゆる武器の使用は国内法、国際法上の制約があるから、わが国を防衛するための必要最小限のものにとどめるべきだ」と述べたうえで、核使用の使用について「憲法上、禁止されているとは考えていない」と答えたんです。その後、質問主意書が提出され、政府は「憲法9条は一切の核兵器保有および使用をおよそ禁止しているわけではない」と閣議決定しました。

 

佐藤 2018年7月、日米原子力協定の改定になりますけど、世界のNPTに加盟している中で、核非保有国の立場である国において、ウラン濃縮とプルトニウムの抽出を認められている国は一つですからね。日本しかありません。

 

佐藤 非核三原則の「核は持たず、つくらず、持ち込ませず」のうち、「持ち込ませず」を外して2原則にするという考え方がある。さきほどの石破さんたちの考えている方向でしょね。ただし、「持ち込ませず」を外した非核2原則だけではまだ弱いんです。なぜならアメリカは自国の核の配置場所は絶対公表しないために、実質的に抑止力としては今日かされないという主張があるからです。であれば、「持たず」の考え方を半分譲って、アメリカは持ち込めるようにする。要するに「核シェアリング」という考え方によって、アメリカと核を共同運用できるように「持たず」を部分的に緩和する。いわば「非核1・5原則」とする。

 

1リットルの涙 難病と闘い続ける少女亜也の日記 木藤亜也

脊髄小脳変性症を患った亜也さんのお母さんが、娘さんの文章を筆写してまとめた一冊。感動。14歳から20歳までの日記帳46冊。懸命に最後の最後まで生き抜いた少女の言葉が綴られている。以前読んだもので相当懐かしい一冊。

100de名著 貞観政要 呉兢(ゴキョウ) 出口治明

 

第1回 優れたリーダーの条件

 リーダーは、自分の得意なことや好きなことをやってはいけない。これも『貞観政要』が説く実に大切な教えです。

 誰に何を担当させるのかを決めた段階で、その組織のパフォーマンスはほとんど決まるのです。いかに時代に合ったポートフォリオを組めるか。リーダーの真価はそこにかかっていると言えるでしょう。

 

第4回 組織をどう持続させるか

 リーダーの側は、フォロワーたちが意見を言いにくいと感じることのないよう、自分はみんなを信頼していると普段から伝え、率直な意見交換が奨励される環境をつくることが何よりも大切です。