2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
「消費者物価指数」をわざわざホームページで見たことはなかったけれど、まるっきりインフレとデフレを公表されている客観的数値で分析できるという基本すら理解できていなかったということを痛感。大学で経済原論を勉強したきり経済の勉強はあまりやってな…
労働協約の効力などを含めて労組法の骨格・基本的事項を分かりやすく簡潔にまとめてくれている良書の一冊だと思います。
法の目標は平和であり、それに達する手段は闘争である。 法はたんなる思想ではなくて、生きた力である。だから、正義の女神は、一方の手には権利をはかるはかりをもち、他方の手には権利を主張するための剣を握っているのである。はかりのない剣は裸の暴力で…
論者は、急遽西洋文明の足跡を追随した明治時代は功利主義的であり、「小知恵専制」の時代であったとする。 その上で、「しかし、たえず最大の努力をもって突き進みつつ、しかもその理解しえざるもの説明しえざるもののすべてを否定し去る権利が、どうして我…
学者はわずかな小知恵をもとにしてひたすら異説をたてることのみを志し、これで結構オリジナリティーを出したような顔をしている。しかしいったい学者の本分ははたしてそんなものでしょうか。否、私はそうは思わない。学者の役目は、裁判所や立法府と協力し…
是枝 ただ時勢が悪いのだ。実際時勢がよくないのだ。・・そりゃ貴殿達(磋磨介・河内介)はもっと切ないには相違ない。それは重々分かっている。けれども、みんな辛いのだ。己もこのことではどんなに苦しんだかもしれない。どんなに争ったかしれない。併しど…
今年三月、伊勢神宮から靖国のトップに就任した小堀氏は、内情を知って愕然とする。神社内部の研究会で職員を叱責する音声がなぜメディアに流出したかー (印象的な記載は次のような箇所だった) (昭和50年?)内閣法制局長官の見解は、ご親拝は「私人とし…
2014年2月28日第1刷発行 序文 前置き 現代世界における人間の状況 第1部 教会と人間の召命 第1章 人格の尊厳 第2章 人間共同体 第3章 世界における人間活動 第4章 現代世界における教会の任務 第2部 若干の緊急課題 第1章 結婚と家庭の尊厳の促進 第2章 文化…
単純なプラス思考が、どれほど精神をむしばむかは、ここ数年、各種の「自己啓発セミナー」が心に与える悪影響についての研究や調査が発表されてきた(略)単純な「プラス思考」「前向き」ーこれらは、人の心を「多幸(euphoria)」状態に落とし込みます。「…
「絶対に正しい」ことは、人間の側から見る限り、複数存在する。 「絶対に正しい」ことが複数あるということに耐えていく力が求められる。人間には、絶対に「正しい」ことは一つであると信じたい傾向があるからである。しかし、その限界を克服しなくてはなら…
マクロン大統領は、1日3時間の睡眠しかとらずに走り続けているという。(略)必死になって国民のために奔走するその姿が国民に届かぬはずがない。 第2次安部内閣発足後5年半で訪問した国・地域はのべ144。民主党政権時代は3年間で35で、これは特に少ない…
洗建(1935年生) 文化庁宗務課専門職員。駒澤大学名誉教授。 田中滋(1951年生)龍谷大学社会学部教授。 田中治(1952年生)同志社大学法学部教授。 佐藤優(1960年生)外務省に入省後、文筆家。 専門家による本書は、読み応え十分だ。 巻頭によせて 臨済宗…
法律と道徳の関係について著者が考えている内容を対話形式で紹介しているもの。国家万能主義に対して警戒するとともに、心を作りうるものは一人道徳であり宗教であって、国家の法律ではいかんともしがたい、との指摘はその通りと頷ける。
役人が決まりを守って仕事をするのは当然だが、決まりを守ってさえいれば良しとすると、悪しき官僚主義となり、本来の役人の仕事が果たせなくなる、という指摘は、おそらく役人だけに当てはまるものではなく、汎用性のある一種の法則のようなものだと思う。
われわれの結局進むべき路は「公平」を要求しつつ、しかも「杓子定規」をきらう人間をして真に満足せしめるに足るべき「法」を創造することでなければなりません。 近世ヨーロッパにおいて、この路を採るべきことを初めて提唱したものは、フランスのGényでし…
東京入国管理局長などを歴任(2005年3月退職)。外国人政策研究所(現在の移民政策研究所)を設立。 親の多くが、子どもが入管に出頭しなければならない前日に切羽詰まってやっと「おまえは、”日本人”ではない」と打ち明けている当時の現状(1971年)の…
「オリンピック開催にふさわしい都市」のための東京都の人権尊重条例。歓迎すべきか、あるいは表現の自由を侵す危険があるのか?しかその前に、唐突な条例化への「違和感」の理由を考えたい。 会社前でのビラ配付などに萎縮的効果を生じさせるものとして強い…
「聖ペトロ使徒座への献金」と呼ばれるバチカンの基金がある。フランシスコが新法王に就任してわずか3ヶ月後の2013年6月には、献金総額が8000万ドルを超えたという(65p)。 バチカン内部では改革努力を粘り強く続行し、外部に対しては宗教対話の促進を通じ…
第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作。らしいので、一読してみた。横溝正史の世界を現代に蘇らせた、とする解説があったが、私の読解力不足のため、??。因習という「歪み」をテーマにしているのだけは何となくわかったような気がする。
Chapter8 アメリカは分極化の波にさらされる ネル・アーヴィン・ペインター プリンストン大学名誉教授 「アイデンティティ政治」と白人 「白人至上主義者」とは何者か トランプの出現により、分極化が表面化した 女性であることがヒラリーの敗因? トランプ…
Chapter7 民主主義を揺るがす「ホワイト・ワーキング・クラス」という人々 ジョーン・C・ウィリアムズ カリフォルニア大学労働生活法センター初代所長 社会的階級が民主主義を変えるー今や世界が気づき始めた
Chapter6 北朝鮮は核開発をあきらめない ウィリアム・J・ペリー 元アメリカ国防長官 スタンフォード大学教授 北朝鮮の非核化は経済支援を引き出すポーズ 真の非核化を実現する最後のチャンスはどこにあったか 偶発核戦争は起こり得る 「金正恩は最も成功して…
Chapter5 テクノロジーは中流階級を豊かにしない ダニエル・コーエン 「ル・モンド」論説委員 パリ高等師範学校経済学部長 社会を豊かにするテクノロジーと、格差を生み出すテクノロジー 一生懸命働きさえすれば報われるという考えは幻想だった ポスト工業…
Chapter4 AI万能時代が訪れ、働き方は根本的に変革する ニック・ボストロム オックスフォード大学教授「人類の未来研究所」所長 人間と同等以上の知能を持つAIをスーパーインテリジェンスという。 スーパーインテリジェンス到来に向けて、AIを人類が望む方…
Chapter3 人生100年時代、生き方は3つのステージからマルチ・ステージへ リンダ・グラットン ロンドン・ビジネススクール教授 変化への対応力で格差が生じる 何かを学ぶときは、3つの「期間」で計画せよ 人生100年時代とは、共稼ぎの時代 都市集積はま…
敬和学園大学人文社会科学研究所長。 優生保護法のうち、障がい者から子どもを産む自由を奪った際に用いられたのが「公益」というキーワード。同じキーワードで憲法改正が進んでしまうと、人権侵害が再び繰り返されるのではないかという警鐘を鳴らす。