2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

光と影 渡辺淳一

2013年9月13日第1刷発行 裏表紙「戦場で腕に銃創を負った二人の兵士。軍医は、一人の腕は切断したが、ふとした思いから、もう一人のそれは残した。そんなほんの偶然が両者の明暗を分け、市井の人となった前者は悶死し、軍に残った後者は陸相、首相へと上り詰…

教養としての日本史 天才たちの人生図鑑 監修:山﨑圭一

2020年1月23日第1刷発行 帯封「偉人の一生をビジュアル化!全く新しい歴史図鑑 アルキメデスは地面に幾何学図形を描くのに夢中になって殺された! パッと見で学びなおし アレクサンドロス大王 イッソスの戦い 『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』…

間宮林蔵《下》 吉村昭

2012年12月10日発行 忠敬は69歳になっており、蝦夷の再測量は不可能だったため、林蔵は自分が蝦夷の全測量をなしとげ、それを忠敬に提供することを思いつき、測量を実施後、精確な原図を忠敬に送った。林蔵の父が亡くなり、母に再会した後、九州から江戸に…

間宮林蔵《中》 吉村昭

2012年12月10日発行 林蔵は松田とともに白主から宗谷に戻る。林蔵は再度樺太奥地への許可を奉行に願い出る。ラッカより更に北進し、島であれば東海岸に出て白主に戻れるのでそれを試したいと。許可は下りたが協力してくれるアイヌ探しは難航した。が何とか6…

間宮林蔵《上》 吉村昭

2012年12月10日発行 間宮林蔵は茨城県筑波郡上平柳の農家の子として生まれた。普請役雇の村上島之允(しまのじょう)の下僕として働き、幕府の下級役人として、択捉島の測量をすることに。その際、シャナやナイボがロシア船に襲撃され、ただ1人戦う意思を持…

暗殺の年輪 藤沢周平

昭和60年10月10日発行 黒い縄 上総屋の姑から酷い仕打ちを受けて出て、実家の材木商下田屋に戻ってきたたおしのは、一度は訪ねて来るだろうと思っていた元夫が半年経っても来ないのに苛々していた。元岡っ引で今は植木屋の手伝いをしている地兵衛が下田屋の…

鏨師 平岩弓枝

1987年10月10日発行 鏨師 民間刀剣鑑定家として知られた高野篁介の書生だった福原茂雄が、篁介の長女と結婚し師の鑑定法を継いで30余年が経っていた。姪が父親に内緒で金に困って一本だけ残っていた刀を持ってきた。しかしこの姪の父親志村逸平はかつて福原…

新装版 鬼平犯科帳(一)3⃣ 池波正太郎

2005年7月27日第1刷発行 暗剣白梅香 金子半四郎は、三の松平十から平蔵暗殺を三百両で引き受け、井上医師邸の帰りを襲った。一度目は平蔵は振り向きもせず逃げた。刃を向け合うと今度は半四郎が平蔵に威圧されて逃げた。亀穴の政五郎が江戸に入ったことを聞…

新装版 鬼平犯科帳(一)2⃣ 池波正太郎

2005年7月27日第1刷発行 血頭の丹兵衛 清水門外の役宅内の牢屋に閉じ込められていた小房の粂八(くめはち)は、いま荒らしているのは皆殺しをいとも簡単にする残酷なにせものの血頭の丹兵衛だと平蔵に教える。粂八は密偵となり、命がけで娘が聞き出した宿で…

教養としての日本史 偉人たちの人生図鑑 監修:山﨑圭一

2021年4月22日第1刷発行 001厩戸王(聖徳太子) 世間は虚り仮りにして唯仏のみ是真そ 002天智天皇(中大兄皇子) 豈、天孫を以て鞍作に代へむや 003天武天皇 およそ政の要は軍の事なり 004行基 山鳥のほろほろと鳴く声聞けば 父かとぞ思ふ 母かとぞ思ふ 005…

長崎ロシア遊女館《下》 渡辺淳一

2003年5月30日発行 吉川英治文学賞受賞。 腑分け絵師甚平秘聞 精密な人骨標本を床の間に飾る山脇東洋の屋敷を絵師甚平が訪ねる。京都所司代から許可を得て行う予定になっている刑死人腑分けの絵を狩野幽玄に依頼したが断られる。すると、弟子甚平が破門覚悟…

自助論 Self-Help 「こんな素晴らしい生き方ができたら!」を実現する本 サミュエル・スマイルズ/著 竹内均/訳

2013年9月25日第1刷発行 2016年5月10日第3刷発行 帯封「読み継がれて150年 世界中で成功者を生み続けてきた不朽のバイブル!」「人生は自分の手でしか開けない!・今日一日、何を考え、何に手をつけるか!・自分でつくれる一番大きな『資本』・努力が苦でな…

長崎ロシア遊女館《上》 渡辺淳一

2003年5月30日発行 吉川英治文学賞受賞。 長崎ロシア遊女館 どこまでが史実でどこからがフィクションなのだろうか。 長崎でロシア水夫らが遊女と遊ぶために遊女屋の抱え主との交渉役を務めた盗賊方中村吉兵衛はロシア軍医が梅毒検査のために女性全員の秘所を…

新装版 鬼平犯科帳(一)1⃣ 池波正太郎

2005年7月27日第1刷発行 裏表紙「斬り捨て御免の権限を持つ、幕府の火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵。盗賊たちには『鬼の平蔵』と恐れられている。しかしその素顔は、義理も人情も心得た苦労人である。彼を主人公に、さまざまな浮世の出来事を描き出す時代小…

暁の旅人《下》 吉村昭

2018年11月20日発行 良順は門人とともに会津の地に着く。慶喜が水戸に隠居謹慎する中、幕府に忠誠をちかい徹底抗戦を表明していた会津版のために力を尽くしたいと思い、同じ考えをもった門人たちとともに会津に入った。松平容保(かたもり)から呼ばれて直接…

暁の旅人《上》 吉村昭

2018年11月20日発行 良順の義父松本良甫(りょうぼ)は、実父の蘭方医佐藤泰然と若い頃から既知の仲にあり、奥医師(将軍の専属医師)をしていた。良甫が良順を養子にするのに問題が一つあった。当時幕府の医官の漢方医たちは結束してオランダ医学排斥の動き…

黙示《下》 真山仁

2020年11月20日発行 第六章 危機と懸念 エネルギー問題で膨大な貿易赤字を抱え、次に食料危機でもう一つの大きな貿易赤字を抱える危険がある日本は、食料安全保障の観点から、輸入に頼らない農業を目指す必要があると説く印旛の言葉に、危機感が欠如していた…

黙示《中》 真山仁

2020年11月20日発行 第三章 秋田一恵は、農薬と代田に興味を抱き、代田の福島での養蜂教室に参加して代田の率直な人柄を評価した。CSR室長を命じられた平井は満員バス電車通勤を始め、そこでFPの結城さおりを知る。食料戦略室の辞令を受けた秋田は各省…

黙示《上》 真山仁

2020年11月20日発行 プロローグ 静岡県の茶園で養蜂教室の講師を務めていた代田悠介は、農薬を散布するラジコンヘリを目にした。子供達にすぐ避難するよう指示する一方でカメラのシャッターを切り続けた。が幾人かの子供達は農薬にあてられ声も発てずに痙攣…

魚の棲む城《下》 平岩弓枝

2014年12月10日発行 魚屋十兵衛の七星丸が江戸を発ち蝦夷へ向かう。新太郎は武士ではなく十兵衛の下で海の世界で生きたいと願い、意次や兄にそのことを告げる。大奥へあがったお登美は一橋家の治済に見そめられる。大火が江戸を襲い、改元して安永元年となっ…

絵で読む漢字のなりたち 白川静文字学への扉 文字解説白川静『常用字解』より 金子都美絵

2010年7月15日初版発行 帯封「松岡正剛氏序文-『すこぶる劇的な文字場面集』 ページを繰るたびにまるで古代中国を再現した芝居の舞台が展開されるように、漢字の意味意匠がとびこんでくる一冊なのである。(序文より)」「漢字は楽しい!強く麗しい文字のな…

魚の棲む城《中》 平岩弓枝

2014年12月10日発行 お北は家族と樽廻船の魚屋十兵衛に身を寄せた。幸二郎が中風を患い、魚屋十兵衛は別宅を提供した。鍼灸医もつけ、効果が見え始めた。お北の子、新太郎は九つに。江戸に久しぶりに戻る。田沼意次は一万石の大名になる。はじめて領地の相良…

原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年 堀川恵子

2018年7月10日第1刷発行 帯封「初めて明かされる、もう一つのヒロシマ。供養の守り人と、そこで眠る死者たちの物語 日本人必読の名著 大宅賞、早稲田ジャーナリズム大賞受賞作」「『知ってしまった人間として、知らんふりはできんのよ』供養塔の守り人・佐…

魚の棲む城《上》 平岩弓枝

2014年12月10日発行 本郷御弓町に生家がある龍介は商家の若女房風に成長していたお北に八年ぶりに会った。お北は菱垣廻船問屋・湊屋幸二郎のもとに嫁いでいた。龍介はのぞまれて蔵前の坂倉屋に養子に入っていた。幼い頃、もう一人の龍助とお志尾を交えてよく…

黄色い人 遠藤周作

1989年4月10日発行 『白い人』と対になる初期の代表作。四谷の医学部に進学した主人公は結核を患い、故郷の兵庫に帰省し、かつて関係を結んだ従妹の糸子と再会して関係を続ける。彼女の婚約者と主人公は仲間だったが、主人公はすまないという気はあるものの…

深川恋物語《下》 宇江佐真理

2019年6月10日発行 「さびしい水音」 大工の佐吉と幼い頃から絵を描くのが好きだったお新が当初大変仲の良い夫婦として描かれていくものの、お新の絵が話題にされ稼げるようになると、いつしかお新も上等の着物や帯を誂え、長屋から一軒家に引越しした。佐吉…

世界の辺境とハードボイルド室町時代 高野秀行×清水克行

2015年8月31日第1刷発行 帯封「現代ソマリランドと室町日本、かぶりすぎ! 人々の心の動きから法体系まで、こんなにも似ている社会が時空を超えて存在したとは!その驚きから人気ノンフィクション作家と歴史家が世界の辺境と日本史を徹底比較。辺境を知れば…

深川恋物語《上》 宇江佐真理

2019年6月10日発行 「下駄屋おけい」 木綿の反物を扱う太物屋「伊豆屋」の明るく活発な長女おけいは、何より「下駄清」の彦七がつくる下駄が大好きで、下駄清の長男巳之吉に恋心を抱いていた。両親が決めてきた履物問屋の甲子屋の縁談を一度は承知したおけい…

故事物語1 中国故事物語1 特選 生きる心の糧 編集:駒田信二・寺尾善雄

2015年4月30日初版発行 女性・愛情 秋の扇 男の愛を失った女にたとえられる 「秋の扇とすてられて」「怨歌行」 解語の花 美人のたとえ 玄宗が楊貴妃を「解語の花」とたとえた 傾国・傾城 美人のたとえ 武帝の晩年の寵を一身に集めた李夫人 『漢書』 紅一点 …

竈河岸(へっついがし)髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理

2018年10月10日第1刷発行 帯封「『これからもずっと、宇江佐さんの世界に浸っていきたい』杏(解説) 200万部に迫る人情小説シリーズ〈最終巻〉」「私が江戸時代の人々に魅かれるのは、誰しも現実を直視して生きているからだと思います。与えられた仕事…