2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

蹴りたい背中 綿矢りさ

2007年4月20日初版発行 2012年12月30日35刷 裏表紙「“この、もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい” 長谷川初実は、陸上部の高校1年生。ある日、オリチャンというモデルの熱狂的ファンであるにな川から、彼の部屋に招待されるが…クラスの余り者同士の…

日本人のためのピケティ入門 60分でわかる『21世紀の資本』のポイント 池田信夫

2014年12月25日発行 帯封「格差拡大、賃金の不平等化、スーパーマネージャーの登場…『資本主義の根本的矛盾』はr>gにある 『なるほど!そういうことだったのか!』Q&A付で読みやすい サブテキストとして最適」「知りたい基本が一気にわかる。Qすごい厚さ…

なぜヴィーガンか? ―倫理的に食べる ピーター・シンガー 児玉聡 林和雄 訳

2023年7月25日初版 帯封「最も影響力のある現代の哲学者が教える あなたがヴィーガンになるべき理由 動物の苦しみ、気候変動、健康な食生活を気にかけるすべての人へ。ピーター・シンガーが動物解放論、ヴィーガニズムとベジタリアニズムについて書き継いで…

破獄 吉村昭

平成3年9月10日発行 青森刑務所柳町支所に拘留された佐久間清太郎は、かつて看守の行動を観察し、看守が用を足しにいった午前零時50分から1時までの間に外壁を乗り越えて脱走した。共同墓地で空腹のため疲れ切っていた佐久間は発見・逮捕された。 昭和15年、…

新装版 鬼平犯科帳(四)1⃣ 池波正太郎

2006年7月12日第1刷発行 裏表紙「はっと、平蔵が舟の中へ身を伏せた。荒屋敷の潜門がしずかに開き浪人風の男があらわれ、あたりに目をくばっている。(これほどの奴がいたのか…)平蔵の全身をするどい緊張がつらぬいた。凄絶な鬼平の剣技を描く「血闘」をは…

戦艦武蔵 吉村昭

昭和41年9月5日発行 昭和52年12月15日30刷 表紙裏「帝国海軍落日の賦 丹羽文雄 作者が長い時間をかけて克明に資料を漁り、造船された現地を訪れてまで情熱を傾けて書上げたこの作品は、造船史上初めての難事業とされた造船の過程や労苦を伝えたいためではな…

この一冊で芸術通になる大人の教養力 樋口裕一

表紙「音楽・文学・美術・芸能…人生の楽しみが増える知性の磨き方 見る・聞く・読む・コメントする—頭のいい『鑑賞』の手引き」 帯封「手っ取り早く教養人になるための指南書!〇〇最初に出会うべき作品リストー何から見る・聞く・読むといいか 〇作品の『目…

塩狩峠 三浦綾子

昭和48年5月25日発行 平成17年2月25日77刷改版 平成26年6月5日94刷 帯封「暴走する列車を止めるため、自らを犠牲にする主人公。人間には、こんな『善』の力もある-佐藤優 370万部突破の《不朽の名作》『塩狩峠』誕生50年」 裏表紙「結納のため札幌に向った…

大河の一滴 五木寛之

平成11年3月25日初版発行 令和2年5月15日41刷発行 裏表紙「なんとか前向きに生きたいと思う。しかし、プラス思考はそう続かない。頑張ることにはもう疲れてしまった―。そういう人々へむけて、著者は静かに語ろうとする。『いまこそ、人生は苦しみと絶望の連…

暁天の星 葉室麟

2019年6月5日第1版第1刷発行 帯封「『これだけは書いておきたい…』著者が最後に、そして初めて『近代』に挑んだ未完の大作。陸奥宗光、欧米列強と闘い続けた男 たとえ批判にさらされようとも、外交官・陸奥宗光は上を向いて歩き続けた。解説:細谷正充 坂本…

平林先生、大人として恥ずかしくないマナーを教えてください。平林都

2022年3月24日初版発行 帯封「初対面 食事会 パーティー 婚活 面接 転職 〇マスクの下も笑顔をキープ!〇人に何か頼むときは疑問形! 伝説のマナー講師によるスパルタレッスン33 仕事も人間関係もすべてがうまくいく 著者累計30万部!」 目次 Chapter1:今、…

天翔ける 葉室麟

2017年12月26日初版発行 2018年1月25日再版発行 帯封「坂本龍馬、西郷隆盛も信頼を寄たせ幕末四賢侯の一人、松平春嶽を描く歴史長編! この男無くして、明治維新は無かった! 追悼:葉室麟さん 勇気と感動をありがとうございました」「文久3年(1863)。北…

毎日が日曜日《下》 城山三郎

1991年4月10日発行 沖の息子がオートバイに乗っていた時に交通事故に遭う。足先が壊疽し足首を切断。しかし右足全体を切らざるを得なくなる。笹上は時間を持て余していたこともあり、沖の家族の面倒をかいがいしく見てくれるようになる。京都支店閉鎖の社命…

毎日が日曜日《中》 城山三郎

1991年4月10日発行 沖はスマトラで一大プロジェクトを手掛けた日々を懐かしみ、トウモロコシの大量取引のために10万頭養豚計画事業を形にしようとあれこれ企画をしていたが、本業の京都支店長としては十分な接待の仕事をマスターすることもなく、逆に祇園の…

毎日が日曜日《上》 城山三郎

1991年4月10日発行 長期間の海外駐在後、商事会社の京都支店長として単身赴任となった沖直之。京都にくる企業のトップや外国のVIPの接待しか仕事がない。「毎日が日曜日」と言われる閑職だったが、新プロジェクトに取り組む。一方、ウーさんと呼ばれ優柔不断…

草笛物語 葉室麟

令和2年9月20日初版第1刷発行 裏表紙「羽根藩江戸屋敷に暮らす少年赤座颯太は、両親が他界して帰国、伯父水上岳堂の親友で薬草園万人の、檀野庄三郎に託される。国許では、藩の家督を巡り、世子鍋千代を推す中老戸田順右衛門と、御一門衆の三浦左近を推す一…

鶴八鶴次郎 川口松太郎

2017年6月20日初版第1刷発行 帯封「第1回直木賞受賞作 江戸時代の世相を背景に義理人情恋愛の葛藤を描いた世話物の魅力を現代に蘇らせた傑作集」「死んでしまった先祖へ義理を立って、生きている娘に泣きを見せると云うのはあんまり判らねえ話だ。先祖へは…

新装版 鬼平犯科帳(三)3⃣ 池波正太郎

2006年4月12日第1刷発行 裏表紙「幕府火付盗賊改方の長官・鬼平こと長谷川平蔵が、ときにはユーモアをまじえ、ときには鋭い勘を働かせて凶悪な盗賊を相手に大奮闘をつづける。その颯爽たる立廻りが大評判の人気シリーズ第三巻は、『麻布ねずみ坂』『盗法秘伝…

鳴門秘帖(三) 吉川英治

1989年9月11日第1刷発行 2018年3月27日第27刷発行 裏表紙「弦之丞を恋するお綱、お綱を追うお十夜。弦之丞はお千絵を想い、お千絵は旅川周馬に迫られる。恋と剣のまんじ巴は、木曽から鳴門の汐路へとつづく。阿波藩を動かす竹屋三位卿は、弦之丞の前に立ちは…

佐藤一斎「重職心得箇条」を読む 安岡正篤

平成7年4月30日第1刷発行 平成13年12月10日第7刷発行 一 重職と申すは、家国の大事を取計べき職にして、此重の字を取失い、軽々しきはあしく候。 大事に油断ありては、其職を得ずと申すべく候。先づ挙動言語より重厚にいたし、威厳を養うべし。 重職は君…

狼奉行 高橋義夫

2003年5月30日発行 祝靱負は、山代官として黒森館勤務を命じられたが、家柄と釣り合わず釈然としない。雪深い館で古沢十兵衛と安達左織が出迎える。山から通行勝手次第と決められている勘のう率いるまたぎが降りて熊の肉の貢ぎ物を持ってきた。春が来た。麓…

新装版 鬼平犯科帳(三)2⃣ 池波正太郎

2006年4月12日第1刷発行 裏表紙「幕府火付盗賊改方の長官・鬼平こと長谷川平蔵が、ときにはユーモアをまじえ、ときには鋭い勘を働かせて凶悪な盗賊を相手に大奮闘をつづける。その颯爽たる立廻りが大評判の人気シリーズ第三巻は、『麻布ねずみ坂』『盗法秘伝…

60分でわかる!心理的安全性 超入門 伊達洋駆

2023年6月6日初版第1刷発行 Part 1 なぜチーム運営で注目されるのか? 心理的安全性の重要性 001 心理的安全性とは 002 職場の心理的安全性をチェックする 003 職場の人間関係が重要な理由 ~心理的安全性の発展~ 004 プロジェクト・アリストテレスの衝撃 0…

鳴門秘帖(二) 吉川英治

1989年9月11日第1刷発行 2018年3月27日第27刷発行 裏表紙「隠密の掟ゆえに、お千絵と弦之丞の恋は許されようもない。といって、お千絵に執拗につきまとう旅川周馬の邪恋は迷惑至極。弦之丞も家を捨て恋を捨て、一管の竹に漂泊の旅を重ねるが、お千絵への思い…

一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞 秋元雄史(東京藝術大学大学美術館・館長)

2019年5月30日第1刷発行 帯封「絵巻物、水墨画、狩野派、浮世絵、奇想の系譜まで 時代の節目で知っておくべき基礎知識!『これ、何がすごいの?』がわかる」「国宝級の名画をかぎに、日本美術の『継承』がわかる *鳥獣人物戯画*成忍《明恵上人樹上坐禅像》…

鳴門秘帖(一) 吉川英治

1989年9月11日第1刷発行 2018年3月27日第27刷発行 裏表紙「他国者は容易に近づけない、密国阿波に潜入した幕府隠密・甲賀の宗家、世阿弥が消息を絶って10年。家名の断絶を目前にして、悲嘆にくれる娘のお千絵を見かねて、2人の男が阿波渡海をはかった。だが…

埋もれ火《下》

2011年12月10日発行 「泥中の花」 庄内脱藩の浪士堀井達三郎は、雪の日に清河八郎の妻お蓮が男とぶつかって倒れたところに手を差し伸べて以来、清河の妻お蓮に恋慕し、清河への嫉妬心を抱え、清河に対する劣等感に苛まれる。獄中のお蓮を救うため、あれこれ…

テロルの決算《下》 沢木耕太郎

2014年6月10日発行 右翼の姿に絶望した二矢が最初に狙ったのは野坂参三で、決行日を10月13日としていた。その前日の12日の読売新聞の告知瀾で三党首立会演説会が日比谷公会堂で行われるのを知って急遽予定を変更した。2時開始のため2時前に到着して…

テロルの決算《上》 沢木耕太郎

2014年6月10日発行 大宅ノンフィクション賞受賞作。 昭和35年10月12日、日比谷公会堂で行われた立会演説会で社会党委員長浅沼稲次郎が少年山口二矢に暗殺される。右翼の黒幕に使嗾されたわけでなく自立した17歳の二矢によるテロだった。二矢は大日本愛国党総…

日本辺境論 内田樹

2009年11月20日発行 2014年11月15日38刷 帯封「新書大正2010第1位‼日本人とは何ものか?これ以降、私たちの日本人論は、本書抜きでは語られないだろう。養老孟司さん絶賛」「私たちはどういう固有の文化をもち、どのような思考や行動上の『民族誌的奇習』を…