一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞 秋元雄史(東京藝術大学大学美術館・館長)

2019年5月30日第1刷発行

 

帯封「絵巻物、水墨画狩野派、浮世絵、奇想の系譜まで 時代の節目で知っておくべき基礎知識!『これ、何がすごいの?』がわかる」「国宝級の名画をかぎに、日本美術の『継承』がわかる *鳥獣人物戯画*成忍《明恵上人樹上坐禅像》*雪舟天橋立図》*雪村《龍虎図》*狩野永徳《唐獅子図屏風》*長谷川等伯《松林図屛風》*尾形光琳紅白梅図屏風》*伊藤若冲動植綵絵 紫陽花双鶏図》*葛飾北斎富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》*上村松園《序の舞》…他」

表紙裏「『自国文化』の理解力で、グローバル時代の生き方が変わる。」

 

目次

プロローグ

第1章 知的教養人が理解している日本美術の醍醐味

実はわかりやすい日本美術の世界

日本美術のディープさの「正体」

押さえておきたい日本美術史)

第2章 知的教養を育てる日本美術読み解きー平安時代後期から室町時代まで

平安時代後期

鎌倉・南北朝時代

室町時代

第3章 知的教養を育てる日本美術読み解きー桃山時代から明治以降

桃山時代

江戸時代中期

明治以降

第4章 日本美術の知的な鑑賞作法

日本人の「美の好み」を理解する

「美の描き方」を理解する

人と差がつく3つの味わい方

日本美術の鑑賞いろは

 

・日本美術を読み解くキーワードは「継承」

・西洋美術との比較でわかる日本美術の3つの特徴

①遠近法を多用しない「デザイン」

②自然との近さ

③絵具・紙の違い

掲載作品

源氏物語絵巻》-作者不詳(58,59p)

鳥獣人物戯画》-作者不詳(64,65p)

信貴山縁起絵巻》-作者不詳(70,71p)

《地獄草紙》-作者不詳(78,79p)

一遍聖絵》―円伊(84,85p)

明恵上人樹上坐禅像》―成忍(91p)

瓢鮎図》―如拙(97p)

天橋立図》―雪舟(102,103p)

竜虎図》―雪村(108,109p)

《唐獅子図屏風》―狩野永徳(118,119p) 国法ではなく「御物」

《松林図屏風》―長谷川等伯(124,125p)

紅白梅図屏風》―尾形光琳(132,133p)

動植綵絵》―伊藤若冲(139p)

《犬兒図》―円山応挙(145p)

《凍雲篩雪図》―浦上玉堂(151p)

《冨岳三十六景 神奈川沖浪裏》―葛飾北斎(156,157p)

《夜桜》横山大観(164,165p)

《序の舞》―上村松園(171p)

 

・本物を双眼鏡でのぞきながら鑑賞する婦人を見かけた。「なかなか、やるな」と。

なるほど!そういう手もあったか!