私の履歴書 春日一幸

昭和47年9月28日発行 私の履歴書 ・生まれは岐阜県長良川のほとり大字日原。高等小学校後、名古屋逓信講習所普通科を卒業し高須郵便局に逓信事務員として勤務。島田清次郎の「地上三部曲」を読んで文学の虫に取り憑かれ、ビリで卒業し、名古屋中央局に配属さ…

無双の花 葉室麟

2012年1月15日第1刷発行 帯封「武将立花宗茂の生涯 直木賞作家誕生!受賞第一作 秀吉はにこやかに宗茂に声をかけ、『その忠義鎮西一、剛勇また鎮西一』と激賞した。秀吉は宗茂をことのほか気に入って〈九州の一物〉と呼んだ。島津を降伏させた後、博多で九州…

大屋敦(日銀政策委員)私の履歴書 経済人7

昭和55年9月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①新門辰五郎の血もひく家系 ②開成中学から一高へ ③逓信省に入り、二度の海外旅行 ④住友で経営哲学を学ぶ ⑤硫安事業で苦労 ⑥初の埋め立て地造成事業 ⑦アルミニウム事業-言語に絶する技術者の努力 ⑧日本のかくれ…

オランダ宿の娘 葉室麟

2020年10月15日発行 裏表紙「日本とオランダの懸け橋に。〈長崎屋〉の娘、るんと美鶴は、江戸参府の商館長が自分たちの宿に泊まるのを誇りにしていた。そんな二人が出逢った、日蘭の血をひく青年、丈吉。彼はかつて宿の危機を救った恩人の息子だった。姉妹は…

100年企業の改革 私と日立 私の履歴書 川村隆

2016年1月20日1版1刷 帯封「どん底から最高益へ。沈みかけた巨艦・日立を再生させた立役者が、経営改革の要諦と自身の半生を語る。」 表紙裏「大企業でありながら繁栄を永続させるのは並大抵のことではない。節目で『痛みを伴う改革』を実施してこそ、新しい…

月神 葉室麟

2013年7月18日第1刷発行 月の章 福岡黒田藩の筑前勤王党の月形洗蔵はもはや尊王攘夷派の過激な行動を押しとどめることはできなかった。11代藩主黒田長溥は、幕府と長州の間を周旋したかった。毅然たる態度で外国に対するためには朝廷と幕府の一和、国内の統…

「外圧」の日本史 白村江の戦い・蒙古襲来・黒船から現代まで 本郷和人 蓑原俊洋

2023年2月28日第1刷発行 表紙裏「古代から現代までの歴史を通観した時、見えてくる日本の国家的DNA。まさにいま学ぶべき教訓がここにある! 命がけで海を渡った遣隋使。戦国乱世を大きく変えた鉄砲伝来。世界を驚かせた日露戦争の勝利。そしてGHQによ…

狭き門 ジッド 山内義雄訳

昭和29年7月30日発行 昭和48年8月20日50刷 表紙裏「早く父を失ったジェロームは少年時代から夏を叔父のもとで過すが、そこで従姉のアリサを知り密かな愛を覚える。しかし、母親の不倫等の不幸な環境のために天上の愛を求めて生きるアリサは、ジェロームへの…

街場の日韓論 内田樹編

2020年4月25日初版 帯封「荒れるネット言説、政治のねじれ、歴史修正主義… 日韓をめぐるさまざまな事象は、『問題』ではなく『答え』である。11人の寄稿者が考える、日韓相互理解への道すじ。아이고(アイゴー)困っています。もつれた結び目を解くためにみな…

お茶をどうぞ 私の履歴書 千宗室

昭和62年7月21日1刷 ・表、裏、武者小路は俗称で、正式には千家不審庵、今日庵、官休庵と呼ぶ。藪之内、遠州、石州はそれぞれ興した流儀で何々流という言い方をする。利休居士の先を遡ると、清和天皇から始まり源氏の正統を引く由緒ある武門である。日本にお…

紫匂う《下》 葉室麟

2022年5月20日発行 雫亭に向かって3人は蔵太を先頭に道なき道を歩いて行く。澪を背におぶった蔵太は「ひとは誰も様々な思いを抱いて生きておる。そなたの胸にもいろいろな思いがあろう。そなたの心持ちが葛西殿へ通じておるのであれば、心に従って生きるのを…

紫匂う《上》 葉室麟

2022年5月20日発行 主人公の澪は、黒島藩六万石の勘定方七十五石の三浦佳右衛門の三女として、十八歳の春、郡方五十石の萩蔵太に嫁いで十二年になる。嫁して三年後に長女由喜を、さらに二年ののちに嫡男小一郎を生した。澪は十七歳の折りにだだ一度だけ契り…

アイリスオーヤマの経営理念 私の履歴書 大山健太郎

2016年12月7日1版1刷 帯封「挑戦に終わりはない。波瀾万丈の経営者人生で磨き抜かれた『実践理論』、その神髄を熱く語る!」 目次 第1部 私の履歴書 第2部 私の経営理念 第3部 社員へのメッセージ ・祖父趙性璣は韓国出身で漢方医として来日。父はブロー…

審判 フランツ・カフカ 本野亨一/訳

昭和28年3月30日初版発行 令和5年8月25日56版発行 裏表紙「ある朝、アパートで目覚めた銀行員ヨーゼフ・Kは、突然、逮捕される。Kはなぜ逮捕されたのか、まったく判らない。逮捕した裁判所もいっさい理由を明らかにしない。弁護士を頼んでも要領をえず、実…

松永安左エ門(電力中央研究所理事長)私の履歴書 経済人7

昭和55年9月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①私は一種の失敗者だ ②慶應義塾で福沢諭吉先生に接見 ③逆境で自分を見直す ④福博電軌の専務で不眠不休 ⑤北九州の電気、交通両業を一つに ⑥議員時代・野党で反骨精神発揮 ⑦東邦電力設立で苦労 ⑧五大電力争覇時代…

散り椿《下》 葉室麟

2020年5月20日発行 采女の回想(新兵衛が国を出る破目に陥った時、采女は新兵衛が篠を坂上家に戻すのを期待した。が篠は国許に留まらなかった。篠は采女のもとに行くことを望まなかったからだと思い寂しさを感じた)。道場に現れた新兵衛に十五郎が稽古と称…

鹿島守之助(鹿島建設会長・参議院議員)私の履歴書 経済人7

昭和55年9月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①詩をつくる父撫松山人・永富敏夫 ②文学を愛し、哲学に感動した学生時代 ③外交官生活とハウプトマンの影響 ④クー伝ほーふの政治理念とストレーゼマンの洞察力 ⑤「世界大戦原因の研究」で法学博士となり、鹿島卯…

散り椿《上》 葉室麟

2020年5月20日発行 病に伏した妻が夫に、故郷の散り椿がみたいと言いながら、自分が死んだら夫一人で故郷に戻ってやってほしいことがあるという。夫に打ち明けず永年胸に秘めた想いを話した。その内容とは?という導入で始まる。 半年後、浪人の瓜生新兵衛が…

川又克二(日産自動車社長)私の履歴書 経済人7

昭和55年9月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①水戸郊外、庄屋の家柄に生まれる ②一高コースを捨てて商大へ方向転換 ③三菱商事を落ち興銀にはいる ④課長ににらまれ管理課へ移される ⑤大阪の四年間、残業と酒で“午前さま” ⑥三十六の若僧、日曹の常務監査役に …

螢草《下》 葉室麟

2017年6月10日発行 市之進は投獄され、屋敷も召し上げられた。市之進から2人の子供のことを頼まれた菜々は、市之進から託された茶器を質屋のお舟に預けて再び金を工面して廃屋のような家を借りて慎ましい生活を始めた。実家から野菜を届けてもらい、自らも草…

江崎利一(江崎グリコ社長)私の履歴書 経済人7

昭和55年9月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①家が貧しく教科書を借りて写す ②ブドー酒のはかり売りで当てる ③グリコーゲンの事業に乗り出す ④“一粒三百メートル”の着想 ⑤お百度をふみ三越を“攻略” ⑥創業期の苦闘・返品の山 ⑦二二んが五の商法を確立 ⑧思い…

螢草《上》 葉室麟

2017年6月10日発行 風早家に住み込み女中として働き始めた菜々は、実は武士の娘だった。父安坂長七郎は鏑木藩藩士で、城中で口論になり刃傷沙汰を起こし切腹したため、これが明るみに出ると難儀に巻き込まれるかもしれない、と叔父に言われていたので秘密に…

小川栄一(藤田観光社長)私の履歴書 経済人7

昭和55年9月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①布教のかたわら質屋を始めた先祖 ②水戸高時代、食費節約で運動場つくる ③京大時代、お寺を回って禅問答 ④安田信託入社、初めて知る金の価値 ⑤人を担保に異色の貸しっぷり ⑥堤氏の出合い、ボロ鉄道の窮地救う ⑦…

川あかり3⃣ 葉室麟

2015年2月1日第1刷発行 美祢は七十郎に、若侍達が煽動されたことに気付いて煽動した儒学者を襲い、その際、儒学者を匿った者の家族を間違って傷付けてしまった、ついては若侍達を助けるためには美祢を七十郎の妻になるしかなくそうして貰わねば帰られぬと言…

白村江 荒山徹

2017年1月12日第1版第1刷発行 歴史・時代小説ベスト10(週刊朝日/2017年)第1位、歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞、本屋が選ぶ時代小説大賞2位。 帯封「悲劇の王子が運命に抗う時、東アジアの歴史が変わる 大化の改新、揺れる朝鮮半島、そして白村江の戦い―果…

鑑三・野球・精神医学 内村祐之

昭和48年10月22日発行 私の履歴書 ・出生は明治30年11月12日、父は内村鑑三。ドイツ語を勉強させようとした父が「鶏口となるも牛後となるなかれ」の方針から独協中学に入学させた。独協、一高で野球で大活躍し、監督や批評家は今でも日本の生んだ五人の大投…

川あかり2⃣ 葉室麟

2015年2月1日第1刷発行 郡方見廻りの猪野伝助が松蔵を引っ立てた。伝助からこの宿が盗人宿の噂が立ち流れ星なる盗賊の定宿かも知れないと聞いた七十郎は、深夜、猿回しの猿からズシリと重い金の仏像を受け取り、流れ星の盗賊宿という話は本当かもしれないと…

「睡眠第一」ですべてうまくいく 成田奈緒子

2015年3月22日第1刷発行 表紙裏「正しい睡眠リズムで脳も体も超元気に ・『睡眠7時間』は死守 ・『早寝・早起き・朝ご飯』が体内時計を作る ・しっかり寝ないと体の老化が加速 ・睡眠の乱れは女性ホルモンの乱れに直結 ・寝ない人は自己肯定感が低い ・睡眠…

井植歳男(三洋電機社長)私の履歴書 経済人7

昭和55年9月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①信心深い母、きびしかった父 ②父母の意思に反して船に乗る ③義兄松下の庇護を離れて一職工に ④甲種合格で独立計画はお流れ ⑤再役すすめられるほどの模範生 ⑥終戦、義兄の身代わりに退社 ⑦松下をやめ「停電灯」…

川あかり1⃣ 葉室麟

2015年2月1日第1刷発行 伊東七十郎は、大雨で川止めとなった巨勢川の側で立っていた。そこに浪人の豪右衛門が現れ、彼に連れて行かれた木賃宿には、病人の佐次右衛門、孫の五郎、おさとがいた。豪右衛門は、金が無くて困っている彼らに少し金を恵んでやれと…