2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

お札に描かれる偉人たち 渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎 楠木誠一郎

2019年10月15日 第1刷発行 渋沢栄一 フランスで銀行を学んだこと、帰国後に慶喜と対面したこと、 役所をやめて民間で合本主義の実現のために働き出したこと、 銀行を作ったこと、岩崎弥太郎との対立など、良く知られている内容を コンパクトにまとめてある感…

戦後思想の名著50 岩崎稔 上野千鶴子 成田龍一編

川島武宜 日本社会の家族的構成 学生書房1948年 日本評論社1950年 岩波現代文庫(改訂版)2000年 千田有紀 日本の民主化こそが最大の課題であるという前提で、生活の根幹をなす家族制度の改革を目指す。 封建的、前近代的な日本の家族制度と、アメリカの家族…

戦後思想の名著50 岩崎稔 上野千鶴子 成田龍一編

国家悪 戦争責任は誰のものか 大熊信行 中央公論社1957年 潮出版社1969年 安田常雄 第1の独自性 外在的な視点ではなく内在的視点を持っている。 第2の独自性 国家対人間の問題に収斂 国家主権の否定論に。 大熊の位置は、第1に、経済学を人間再生の学として…

マザー・テレサ 望月正子

1988年5月17日 第1刷発行 2017年5月22日 第45刷発行 2018年3月20日 新装版第1刷発行 38歳の時、修道院を出て、一枚の白いサリーをまとい、200円(5ルピー)をもって、貧しい人のもとへ、パトナ行きの夜行列車に乗って新しい旅立ち。 スラムの中の公園の青空…

魯迅 中国の近代化を問い続けた文学者 筑摩書房編集部

2015年11月20日 初版第1刷発行 21歳で東京に留学。最初、弘文学院に。 仙台医学専門学校に入るため1人で仙台に。 理由は周りの仲間に革命精神を感じなかったため。 皆、立身出世のために学んでいると感じた。 そこで、灯幻事件をきっかけに帰国。傍観者に怒…

平家物語 高野正巳/訳 百鬼丸/絵

1994年4月15日第1刷発行 2001年7月19日第9刷発行 平清盛と重盛(長男重盛はしっかりしていた) 富士川の戦い(源頼朝と平維盛との戦い) 宇治川の戦い(木曽義仲と源義経との戦い) 義経のひよどりごえ(猟師に案内をさせて意表を突く) 断片的な知識と知っ…

ココ・シャネル -20世紀ファッションの創造者 筑摩書房編集部

2014年11月25日 初版第1刷発行 6歳で母を亡くし、孤児院で小さい頃過ごしたことに衝撃を受けた。 しかし、並はずれた「才能」と、必ず成功してみせるという「意欲」。 そして、当時、男性目線で着飾せようとしていた女性ファッションから、 女性目線で女性が…

だから、あなたも生きぬいて 大平光代

2002年7月15日 第1刷発行 これ、本当に、実話ですか?凄い人ですね。 中卒、人生の坂を転がり落ちたのに、後に養父となる人と出会って立ち直り、29歳で司法試験に一発合格して弁護士に。転落するまでに、中学でのいじめ、教師の冷たさ、親友の裏切り、その…

武満徹 現代音楽で世界をリードした作曲家 筑摩書房編集部

2016年1月20日 初版第1刷発行 音楽に全く疎いため、ノヴェンバー・ステップスすら、知らなかった。ネットで動画をちらっと見たら、尺八とオーケストラが一緒になって演奏しているので、変わった音楽だなあ、と思って、この本を読んでみたら、邦楽と洋楽を調…

新聞社崩壊 畑尾一知

2018年2月20日発行 2018年3月5日2刷 帯封に、 元朝日新聞販売局の部長、全国43紙の経営を徹底分析。 2005年→2025年で読者は半減 50代の半分以上は新聞を読まない スクープで部数は伸びない なぜ静岡新聞の経営が強いのか 朝日vs.読売ー熾烈な販売競争 「配達…

100分de名著 共同幻想論 吉本隆明 先崎彰容

表紙に「1968年、敗戦体験による自身の問題意識から著された本書は、『古事記』や『遠野物語』を介し、己の感受性で国家の起源と本質をつきつめてみせた。『人はなぜ信じてしまうのか』という問いにとことん向き合った戦後最大の思想家、吉本隆明による格闘…

世界 2021年5月号 no.944

5月号は、 連載229「脳力のレッスン 特別篇」尖閣問題の本質と外交的解決策の模索ー中国と正対する筋道を求めて 寺島実郎 しか取り上げていなかったが、改めて手にしてみると、 特集1では 人新世とグローバル・コモンズ 特集2では 貧困と格差の緊急事態 小特…

世界 2021年6月号 no.945 

特集2 気候変動とエネルギー 「カーボンニュートラルへ 日本の課題」高村ゆかり(東京大学未来ビジョン研究センター教授) 菅政権下で表明された「2050年カーボンニュートラル目標」を取り上げ、原発に頼らずとも、脱炭素社会に向けて課題を明確にし、目標実…

推し、燃ゆ 宇佐見りん

第164回芥川賞受賞作。 うーん。芥川賞受賞作ですか。選評を読んでも、受賞理由が私には理解ができないのです、正直言って。頭が固くなってしまったのかなあとも思います。 勿論、アイドルを追いかけ続けている少女にとって、アイドルの存在が少女の中で大事…

最後のひと葉 オー・ヘンリー作 金原瑞人訳

2001年6月18日第1刷発行 よみがえった良心 凄腕の金庫破りだった主人公が足を洗い、田舎暮らしを始め、幸せな結婚式を間もなく行おうとしていた矢先、主人公を田舎まで追っかけてきた刑事の目の前で、子どもが大きな金庫に間違って閉じ込められてしまう。主…

世界でいちばん素敵な世界遺産の教室 監修/片岡英夫

2021年4月1日第1刷発行 ほぼ全ページに凄く綺麗な写真が沢山掲載されていて、文章でその素晴らしさを表現することは不可能です。本当に素晴らしい。動画で世界遺産を見ることもあり、いつも感嘆しますが、プロのカメラマンが撮影した写真を収めた本書も素敵…

内側から見た「AI大国」中国 アメリカとの技術覇権争いの最前線 福田直之

2021年4月30日第1刷発行 第5章から書き始めたら、もっと早く読み終えることが出来たと思います。 特に「『スカウター』を作った男 呉斐」で紹介されている「AR眼鏡」の汎用性の箇所を読んだあたりから、ワクワク感が半端ないです。大手航空会社、警察関係は…

レイチェル・カーソン 『沈黙の春』で環境問題を訴えた生物学者 筑摩書房編集部

2014年10月25日初版第1刷発行 理想は、スキンカー先生からレイチェルへ、そして、レイチェルから次の誰かへ、さらにまた次の誰かへ・・・、そのように受け継がれていくことによって、ほんのわずかずつではあっても、目指すところへと近づいていく。その可能…

世界 2021年5月号 no.944 連載229「脳力のレッスン 特別篇」尖閣問題の本質と外交的解決策の模索ー中国と正対する筋道を求めて 寺島実郎

尖閣諸島って、日本の固有の領土なの?それとも中国の固有の領土なの?どちらの言い分が国際法に適っているの?どうして石原慎太郎は国有化するなんて言ったの?台湾は?アメリカは?って色々な疑問が付きまとう複雑な問題ですが、この論考を読んで、日本の…