戦後思想の名著50 岩崎稔 上野千鶴子 成田龍一編

国家悪 戦争責任は誰のものか 大熊信行

 中央公論社1957年 潮出版社1969年 安田常雄

 

第1の独自性 

 外在的な視点ではなく内在的視点を持っている。

第2の独自性

 国家対人間の問題に収斂

 国家主権の否定論に。

 

大熊の位置は、第1に、経済学を人間再生の学として復興しようとする視点。第2は、生命、経験、観察、生活知を学問と思想の根に置き、そこから発送する思考様式。第3に、思想の主体化の視点。

 

『国家悪』そのものを読んだのではなく、これを要約して紹介している。