2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

人間はウソをつく動物である 保険調査員の事件簿 伊野上裕伸

2009年4月10日発行 裏表紙「興信所、バッタ屋、そして損害保険調査員。“日常生活では隠す傾向がある”これらの仕事を著者は約30年続けた。彼だけが体得できた『他人を疑い、自分が疑われない術』を本邦初公開!」 ・保険金詐欺を巡り、次から次へと事件もの…

私の履歴書 碁打秀行 藤沢秀行

2004年11月20日発行 1 私の履歴書 ・大正14年6月19日横浜市生まれ。父69歳、母23歳だった。父はハマの相場師で、起倒流免許の腕前を持ち、将棋五段、囲碁三段の名刺を持っていた。戦後昭和21年春には大手合は再開された。日本棋院を脱退して囲碁新社が設立…

パチンコ《下》 ミン・ジン・リー 池田真紀子[訳]

2020年7月30日第1刷 表紙裏「在日コリアン一家の苦難の物語は戦後へ。『物語』というものの根源的な力を見せつける対策は1989年に幕を閉じる。劣悪な環境のなかで兄嫁とともに戦中の大阪を生き抜き、二人の息子を育てあげたソンジャ。そこへハンスが姿をあら…

地政学時代のリテラシー 舟橋洋一

2024年1月20日第1刷発行 表紙裏「国際秩序とルール・規範の崩壊によって地政学的危機と地経学的危機のマグマが共振しながら噴出する『危機の二十年』。武力紛争を回避するためには地政学を学び、米中対立の時代を乗り切るためには地経学で考えなければならな…

窪田空穂(歌人) 私の履歴書 文化人3

昭和58年11月2日1版1刷 ①中農の次男として信州に生まれる ②わんぱくだった小学校時代 ③印象深い駒沢滝登先生 ④杉本中学生の英雄・小林有也校長 ⑤母の訴えを背にし、早稲田を受験に東京へ ⑥坪内逍遥先生のこと ⑦母の死、父の病い、養子縁組の解消など ⑧作歌を…

パチンコ《上》 ミン・ジン・リー 池田真紀子[訳]

2020年7月30日第1刷 帯封「アメリカで100万部突破。オバマ前大統領、推薦。夫ではない男の子供を宿し、彼女は日本に渡ってきた-壮大な物語が、ここからはじまる。四世代にわたる在日コリアン一家の苦闘を描いて全世界で共感を呼んだ大作、ついに日本版刊行…

フランス語盛衰記 私の履歴書 河盛好蔵

1991年8月22日1刷 私の履歴書 ・明治35年10月4日堺市で次男として生まれた。河盛という姓は堺にしかない名前である。以前は河内屋と言った。堺中学卒業後、三高に入学した。フランス語の先生は松井知時先生と折竹錫先生だった。折竹先生は仏語学の創始者で、…

渦 妹背山婦女庭訓魂結び 大島真寿美

2021年8月10日第1刷発行 裏表紙「江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩みだす。だが弟弟子には先を越され、人形遣いからは何度も書き直させられ、それでも書かずにはいられない。物語が生まれる…

私の履歴書 振り子を真ん中に 高村正彦

2017年11月24日第1刷 帯封「現実的に合理的に何が国益かを考える。外交・安全保障で活躍してきた自民党副総裁が、自らの原点から、37年余の議員生活まで回顧。生々しい証言の数々から、政治の実相が現れる。」 目次 まえがき-衆議院議員を退いて 第一章 私…

江分利満氏の優雅な生活 山口瞳

2009年11月10日第1刷発行 2015年1月25日第3刷発行 裏表紙「描かれているのは、昭和の年号とともに生きてきたサラリーマンのごく普通の日常に過ぎない。しかし、エッセイとも日記とも思えるスタイルと軽妙洒脱な文章を通して、それが大変な出来事の積み重ねで…

私の履歴書 運は創るもの 似鳥昭雄

2015年8月25日1版1刷 2015年9月30日3刷 帯封「ニトリ創業者 波瀾万丈の一代記 大反響『私の履歴書』に大幅加筆!」「仕事で失敗したり、思うような結果を出せなかったりすると、人は『私は運が悪い』と考えがちだ。確かに運も大きい。私自身、ここまでニトリ…

かけはし 慈しみの人・浅川巧 中川なをみ

2020年9月19日発行 表紙裏「特別な人のための特別な道具ではない、市井の人々が使い込むことによって、なお美しさをます朝鮮の白磁・木工。その美を見出し広く世に伝えた浅川巧の功績は、今も韓国・朝鮮の人々に語り伝えられる-。」 目次 Ⅰ 芽吹き 自然の豊…

芹沢光治良(作家) 私の履歴書 文化人3

昭和58年11月2日1版1刷 ①病弱だった子供のころ ②父と天理教 ③貧困漁民部落の小学生時代-井戸水を飲んで昼食にする ④漁師を嫌って進学を志望-“神様どうかお金を” ⑤乾性肋膜にかかり天理教と対決 ⑥代用教員をして学費を稼ぐ―一高入学 ⑦東大入学-経済学部第…

壬生義士伝《下》 浅田次郎

2002年9月10日第1刷 2013年3月25日第27刷 裏表紙「五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した。あってはならない“まさか"が起こった―義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の“語り"で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わ…

渋沢秀雄(随筆家) 私の履歴書 文化人3

昭和58年11月2日1版1刷 ①鹿鳴館趣味の洋館に生まる ②論語でそろばんはじいた父・栄一 ③活動写真と錦輝館メロディー ④焼き打ちを免れた「飛鳥山御殿」 ⑤高師付属中学と「克己寮」の生活 ⑥人生・芸術を語った友を失う ⑦趣味をこらした一高の記念祭 ⑧蘆花の「謀…

壬生義士伝《上》 浅田次郎

2002年9月10日第1刷 2013年5月25日第28刷 裏表紙「小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのた…

マハティールの履歴書 マレーシア第4代首相 ルック・イースト政策から30年 マハティール・ビン・モハマド

2013年5月13日1版1刷 表紙裏「日本を手本とするルック・イースト政策を掲げ、マレーシアの工業化・近代化を成し遂げたマハティール。第Ⅰ部では、日本企業と連携した、初の国産自動車プロトン・サガの開発、先進国入りを目指す中長期計画の立案、アジア通貨危…

私の履歴書 中部謙吉(大洋漁業社長) 経済人6

昭和55年8月4日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①満十四歳で海の人生へ ②高く買って安く売る ③週に一度厳寒の海に飛び込む ④おやじが選んでくれた嫁 ⑤南氷洋の捕鯨に活路を見い出す ⑥GHQの旗かかげ再び南氷洋へ ⑦北洋サケ・マス初年から成功 ⑧球団三原獲得最下…

帰郷《下》 浅田次郎

2023年5月20日発行 「不寝番」は、富士の裾野で、陸上自衛官の片山士長と、帝國陸軍の仙波上等兵が出会う、過去と未来が交錯する幻想譚である。 「金鵄のもとに」は、ブーゲンビルで全滅した部隊の唯一の生き残りの染井軍曹が、偽の戦歴を騙り傷痍軍人を演じ…

私の履歴書 坂信弥(大商証券社長) 経済人6

昭和55年8月4日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①税務署員をやめ進学を決意 ②茨木県警務部警部となる ③馬勲?でもらった勲六等 ④警察部長の赤線づくり ⑤上海のテロ団を封殺 ⑥東条に戦争の前途をただす ⑦農政局長から警視総監へ ⑧終戦二日後二度目の警視総監 ⑨…

帰郷《上》 浅田次郎

2023年5月20日発行 第43回大佛次郎賞受賞作。 「帰郷」 終戦直後、新宿の路地裏で蹲っていた娼婦の綾子に、帰還兵の男が「どこかで、俺の話を聞いてくれないか」と声を掛けるところから始まる。女も、つい3か月前までは工場に動員されて働いていたが、敗戦後…

私の履歴書 三村起一(石油資源開発社長) 経済人6

昭和55年8月4日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①銀座通りの洋酒問屋に生まれる ②東大時代、卒業試験廃止を主唱 ③“住友ムシプロ論”を発表 ④労務研究を命ぜられ海外へ出張 ⑤フォードで“労働者”として働く ⑥大労働争議の渦中に帰国 ⑦別子時代、五年で新鉱脈を発…

回想九十年 白井静

2011年3月10日初版第1刷 ・中国に東洋ということばはない。漢字文化を共有する民族が独自の文化を発展させてきたが、そこに共通の価値観というべきものがあり、その価値観が東洋の精神を生む母胎である。明治43年4月福井市生まれ。小学校を終えると、広瀬徳…

相手の身になる練習 鎌田實

2021年4月6日初版第1刷発行 表紙「1%でいい 誰かのために生きてみる 『人に迷惑をかけない』のは基本でも、結局みんな一人では生きられない。『相手の身になる力』をつけ、助け助けられる豊かな人生を送るための14のレッスン」 ・「平成30年7月豪雨災…

生きているかぎり 私の履歴書 新藤兼人

2008年5月13日第1刷 ・明治45年4月22日生まれ。父は他人の保証人をしたのがきっかけで破産した。8歳から13歳の間に山も田畑も家屋敷も失い、たった一つの蔵だけ残ってそこに追い込まれて暮らした。広島の親戚の家に預けられた時に観た映画「盤獄の一生」の影…

漢字 -生い立ちとその背景- 白川静

1970年4月25日第1刷発行 1983年8月10日第16刷発行 表紙裏「日本語の表記にとって漢字は不可欠の文字である。にもかかわらず、文字としての漢字がどのようにして生まれ、本来どのような意味を持つものであったかを知る人は少ない。中国古代人の生活や文化を背…

“明日”を追う 私の履歴書 宮内義彦

2014年11月17日1版1刷 帯封「オリックスと歩んだ50年 『日本にリースを根付かせる』たった13人で立ち上げた会社は、やがて世界にも類を見ない多角的金融サービス企業へと成長した。事業の多角化、球団買収、NY上場、規制改革への取り組み―日本経済新聞「私の…

海の見える理髪店 荻原浩

2019年5月25日第1刷 2019年6月26日第4刷 裏表紙「店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが…『海の見える理髪店』。独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年…

私の履歴書 本田宗一郎(本田技研工業社長) 経済人6

昭和55年8月4日1版1刷 昭和59年2月23日1版9刷 ①浜松在の鍛冶屋に生まれる ②自動車修理工場にデッチ奉公 ③小僧と二人で「浜松支店」 ④料亭の二階から芸者を投げる ⑤ピストンリング製造に苦闘 ⑥バイクからオートバイ造りへ ⑦東京に進出、初の四サイクル ⑧借り…

生きる 乙川優三郎

2005年1月10日第1刷 2010年3月20日第7刷 裏表紙「亡き藩主への忠誠を示す『追腹』を禁じられ、生き続けざるを得ない初老の武士。周囲の冷たい視線、嫁いだ娘からの義絶、そして息子の決意の行動—。惑乱と懊悩の果て、失意の底から立ち上がる人間の強さを格調…