2014-01-01から1年間の記事一覧
高校の上級生や大学の教養課程の諸君に読んでもらうつもりで、この本を書きました。 からはじまるが、その内容は、とても高度です。レベルの高さは尋常ではありません。 しかし「入門書」としては、本当に素晴らしい内容を兼ね備えた良書です。本年1年間通…
「1月の17日、宮さん、良く覚えてお置き。来年の今月今夜は、貫一は何処でこの月を見るのだか!再来年の今月今夜・・十年後の今月今夜・・一生を通して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ!可いか、宮さん、1月の17日だ。来年の今月…
24歳の若さで夭逝した樋口一葉の代表作。美登利と信如との子供なのか大人なのか分からないけど「恋」ってやつをテーマにした激賞小説。ところで、たけくらべ論争というものがあるらしいけど、どっちがどうのといえる知識も勉強もしてないので何も言える材料…
今日からしばらく古典的名著シリーズをブログに上げたいと思います。どこまで続くかは分かりませんが。 十兵衛と源太の二人の職人による「五重塔」建立をめぐる二人の職人の葛藤が描かれた作品。幸田露伴24歳の小説。明治25年というから今から100年以上も前…
今から57年前の1955年12月1日、黒人席に座っていたパークス氏は、人種差別に抵抗するために白人が大勢乗ってきても席を譲らなかっただけで逮捕された。それからバスボイコット運動がモンゴメリから全米に広がり、彼女は「現代公民権運動の母」と呼ばれるよう…
棺桶の前で踊る男とライムの対決、サックスとの関係、エアーアクション、どれもこれも俊逸。脱帽。
リンカーンライムシリーズ第2作目。ウォッチメーカー、ボーンコレクターと、ジェフリー・リーヴァー作品を立て続けに読むようになって、どれもこれもぐいぐいと引っ張られていくわけですが、それが出来るミステリー作家でこの人を超える人はいないのではな…
1人の人間そのものの中に、カオスを抱えつつ、微妙なバランスで、命を保っている。また性の分化が始まったところで、命は次の命へとつないでいる。これだけでも十分すぎるメッセージ性がある小説だと思うが、それにとどまらず、人間はたえず他者を支配しよ…
大審院第三民事部の裁判長の吉田久は、昭和20年3月、翼賛選挙を無効だとする判決を、命がけで言い渡し、その4日後、職を去っていた。当時の時代状況(戦争の真っ只中)を考えるとき、勇気ある、また裁判官の独立を勝ち取った、余りにも著名な判決であるはず…
横浜事件とは、1942年以降いわゆる特高により、90名もの人が検挙され、30数名が起訴され、すべて有罪とされた冤罪事件について、第4次再審公判により、ようやく「実質無罪」の免訴判決が言い渡された事件のことである(2009年3月30日)。そしてその後の…
目次 はしがき Ⅰ 裁判を知る 刑事裁判の役割 世の中(社会)の決まりー法律と道徳 民事裁判と刑事裁判 罪刑法定主義 刑事裁判の仕組みのあらすじ 「『疑わしいときは被告人の利益に』の原則」の意味 刑事裁判の目的ー「社会秩序の維持」と「人権の保障」のか…
39日間、騙されたと思ってコツコツ続けてやってみたら、意外にこれは英語脳を本当に作るのにいい教材かもしれないと実感しました。1000円で比較的廉価で買えるので、手頃だったということもあります。英語については、まだ全然リスニングを含めてどうにもな…
小説に出てくる、微細証拠物件の収集から分析、犯人特定までの手法は、現在の科学捜査の粋を集めたものなのかについて少々関心があります。リンカーン・ライムのような、とてつもない教養がなければ、科学捜査がなしえないということもないような気もしてい…
「リンカーン・ライム」シリーズ第1作目。ウォッチメーカーを最初に読み、ここで完全にジェフリー・ディーヴァーに嵌まり、次に読んだのが本作品でした。リンカーン・ライムとアメリアの関係がここから始まったのかということを知れたのがとても新鮮でした…
こちらは,先ほどよりも役に立つかも。だいぶ英語を忘れていたことを思い出させてくれました。blrow,toe,palm,jaw,beard,cosin,merchant,cartnist,dubbing artist,astronaut,invent,invite,graduate,elementary.cheat,yard,scissors,wallet,draw,refrigerato…
なかなか量子論ってわかりにくいなあって思っていたけど,これは初心者にはともてよくわかるように工夫して書かれていて,大変関心しました。「超ひも理論」とか,いったいどういうこと?って思ってましたが,ようやくこの理論がちょっとだけ理解できました…
英語をもう一度学び直そうと思い,簡単なテキストから読み始めてみた。でも,この教材はさすがにちょっと簡単すぎたかな?
考える場所から,言葉をつかさどる場所に,それにより瞬時に英語をイメージできるように努力を積み重ねる。そのためには英英辞典を引きまくり,英語を聞きまくる。英会話,英文法もやりまくる。これで英語ができるようになるという書籍です。いままで英語と…
2007年度のミステリ各賞を総ナメするのも頷ける。刑事としてアメリアが尊敬する父の件で悩む姿や、キネシクス分析を駆使するキャサリン・ダンスの姿が、本当に目に浮かぶ。映画化されないのはどうしてなんだろう?
ジェフリー・ディーヴァー初挑戦。滅茶苦茶面白い。殺人現場には必ずアンティーク時計が残される。四肢麻痺の天才科学捜査官リンカーン・ライムが現場資料から犯人に迫る推理力もさることながら、尋問の天才キャサリン・ダンスの巧みな高等テクニックも素晴…
帯封に「路上読書歴50年、トイレ読書歴40年と語る元判事が、六法をはなれてつづる読書エッセー。ハイレベルなことばの考証と辛口の誤訳談義で話題提供」とある。 帯封裏には 「正義の女神が目隠しをしているのは?」 「地獄への道が善意で舗装されているとは…
ヴァン(奴隷)とホッサル(医術師)が交互に主役として登場する。ヴァンが裏返った時に見た「光」の正体が何なのか?(下巻)でホッサルがヒントを出してくれているといいなあ。この世に満ち溢れているダークマターや暗黒物質を思わず連想してしまったけれ…
遺伝子の研究をされていた村上筑波名誉教授と、宗教学者の棚次筑波教授の共著。 祈りと遺伝子の関係性については、その研究が緒についたばかりとのことだが、自己暗示には『意志と想像が争うとき、勝つのは想像である』との鉄則があるそうだ、また『意志と想…
2003年週刊文春ミステリーベスト10第1位。上毛新聞社の記者時代に、御巣鷹山の日航機墜落事故を取材した著者自身が、18年の歳月を経て、小説に。当時、地元新聞記者の話がやたら多いなあと思って読んでいたのだが、まさしく自身の実体験がベースとなって…
2012年「このミステリーがすごい!」と「週刊文春ミステリーベスト10」で1位。惜しくも本屋大賞を逃す。昭和64年に発生した誘拐事件が迷宮入り。この事件に、元刑事で現在広報官の三上がどこまでいっても広報官としての信念を貫く。その独白ぶりは最高にエキ…
最近出たばかりの本ですが、写真中心で、石垣島・竹富島・西表島・波照間島を紹介する写真集とも言うべき本です。今年、石垣島には2回行き、空港から見る沖縄や石垣島の絶景感は、本当にこの写真のままです。日本にもこんなに美しい海が残されていたんだな…
平成15年このミステリーがすごい!第1位。横山さんの作品は、私の趣味的には、あたりはずれが激しいのですが、この作品は、あたりでした。内容の細部については、多少細かい議論がなされているようですが、それを置いても、なぜ事件についての自白はしてい…
志村ふくみ(染織作家) 平良とみ(女優) 森下洋子(プリマバレリーナ) 樋口久子(元日本女子ゴルフ協会会長) 山田満知子(フィギュアスケートコーチ) 今井通子(登山家・医学博士) 中村昌枝(東京五輪女子バレーボール主将) 戸田奈津子(映画字幕翻訳…
2009年本屋大賞第1位。この作品から湊かなえフィーバーが始まったように思う。現在放映中のドラマ「Nのために」(榮倉奈々主演)の原作者。通常の作家よりも、読者の好き嫌いが激しくなるタイプの作家のように感じるのは私だけだろうか。
平成17年11月20日に発行されたかなり古い本ですが、とても感動的です。 奥さんは早稲田ラグビー部入部式で次のような講演をしています。「ぼくの同期でキャプテンになった奥脇(教)は1年生の練習のときにこんなことをよく言っていました。『みんな、なんで…