裁判官の書斎 倉田卓次

帯封に「路上読書歴50年、トイレ読書歴40年と語る元判事が、六法をはなれてつづる読書エッセー。ハイレベルなことばの考証と辛口の誤訳談義で話題提供」とある。
帯封裏には
「正義の女神が目隠しをしているのは?」
「地獄への道が善意で舗装されているとは?」
「手形のサイトの語源は?」
「裁判官の正義は昇進の愛か?」
「SFを人にすすめるには?」
漱石はtheをどう発音したか?」
「鴎外の『魔睡』と白秋の『魔睡』と同じか?」
「歴代大審院長はなぜ自殺したか?」
魏志倭人伝の『楠』はタブノキか?」
宮沢賢治の詩が唐詩選から?」
「カイヨー夫人の獄とは?」
とも。
 
あまりの教養・博学に舌を巻くしかないというほかない。すごいの一言に尽きる。