2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

憂き世店《上》松前藩士物語 宇江佐真理

2021年11月20日発行 蝦夷松前藩が蝦夷地から陸奥国伊達郡梁川へと移封(お国替え)になった1807年(文化4年)、藩は一万石の外様大名各から九千石の小名(交代寄合旗本)へと降格された。340名いた家臣のうち、士分66名、医師4名、部屋住み16名、足軽70名が…

東山魁夷(画家) 私の履歴書 文化人6

昭和58年12月2日1版1刷 ①孤独な精神生活-ひとり「絵」を楽しむ ②先生に励まされ画家への決意 ③美校へ進学-帝展に初入選 ④欧州へ留学してルネサンス美術に興奮 ⑤帰国-結婚-疎開-召集 ⑥すべての肉親を失い、どん底から進路発見 ⑦大器晩成への足どり ⑧「光…

フォトミステリー 道尾秀介

2023年7月1日初版発行 帯封「短いからこそ生まれる面白さに圧倒される写真から生まれた50の物語 写真と連動するミステリー 読み返すほど深まる 新感覚。」 表紙裏「世の中にすでに存在する写真に文を添えることでまったくあたらしい物語が生まれた―道尾秀介…

富本憲吉(陶芸家) 私の履歴書 文化人6

昭和58年12月2日1版1刷 ①12歳で父を失い家督をつぐ ②ふらふらと東京美術に入学 ③日本で最初のバンドを作る ④23歳、ロンドンに留学 ⑤カメラ掲げて回教寺院回り ⑥楽焼が陶芸一筋の生涯を決める ⑦多事多難の二十年 ⑧安い複製を作って売る ⑨終戦の翌月芸術院を去…

親密な手紙 大江健三郎

2023年10月20日第1刷発行 表紙裏「『窮境を自分に乗り超えさせてくれる〈親密な手紙〉を、確かに書物にこそ見出して来たのだった』。渡辺一夫、サイード、武満徹、オーデン、井上ひさしなどを思い出とともに語る魅力的な読書案内。自身の作品とともに日常の…

東郷青児(画家) 私の履歴書 文化人6

昭和58年12月2日1版1刷 ①余丁町小学校で林武と同級 ②青山学院のころ-野球と女性 ③竹久夢二の思い出 ④伊豆大島での一年間 ⑤日比谷画廊で個展を開く ⑥二科初入選、しかも絵が売れる ⑦二科展の初期 ⑧宝塚に転職・結婚して帰京 ⑨渡米船中の出来事 ⑩奇談、珍談45…

左右を哲学する 清水将吾

2024年3月25日第1刷発行 帯封「永井均氏評─左右とは何か? 謎はただ解けばよいのではない。謎の真の意味を突き止めることこそが不可欠で、それが本書で実現されている! 当たり前の日常に隠された秘密を探れ!」「世界を揺るがす謎を探して」 表紙裏「日常の…

川端龍子(画家) 私の履歴書 文化人6

昭和58年12月2日1版1刷 ①芸事に縁起のいい誕生日 ②ぶらくり横丁の鯉のぼり ③実母と別居の悲しみ ④「明治三十年画史」に入選 ⑤明治画学生ポーズ ⑥新婚-姉弟と間違われる ⑦「東京パック」時代 ⑧第1回文展「隣りの人」入選 ⑨文展に“とこしへにさらば” ⑩渡米-…

「意識高い系」の研究 古谷経衡

2017年2月20日第1刷発行 目次 はじめに―「意識高い系」と「リア充」 第一章 リア充は「意識高い系」の裏側に隠れている 序説 土地とリア充の現代 リア充と混同されがちな「意識高い系」 「意識高い系」の定義 恋人の有無は関係がない リア充は可処分所得が多…

岡崎嘉平太(全日空相談役) 私の履歴書 経済人10

昭和55年10月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版7刷 ①日本銀行入りから高碕事務所代表まで ②先輩藤井海軍大将のことば ③精義塾と池田経三郎先生の教訓 ④長池理事-部下への暖かい配慮 ⑤清水理事-“よい辞令は早く伝える” ⑥小幡ドイツ大使と坂西陸軍武官 ⑦潔癖だが…

チャットGTPvs.人類 平和博

2023年6月20日第1刷発行 はじめに──「人間」と「機械」が見分けられなくなる 1 愛を告白する 2 チャットGPTとは何か? 3 学校が戸惑う 4 「もっともらしいデタラメ」が広がる 5 メディアがAIに頼る 6 6割が見分けられない 7 AIがメディアを評価する 8 「犯罪…

朝倉文夫(彫刻家) 私の履歴書 文化人6

昭和58年12月2日1版1刷 ①幼少のころ ②父母のことなど ③初めて上京 ④美校学校入学 ⑤修業時代 ⑥初めの肖像彫刻 ⑦制作態度の変化 ⑧岩村透先生 ⑨肖像制作に興味 ⑩美校の教授に ⑪わたしの教育法 ⑫関東大震災 ⑬帝展から追い落し ⑭金属回収と戦う ⑮戦争は終わった …

ペットのフューネラル 葬儀と供養 菅原みどり

2009年11月1日第1版第1刷発行 この前、我が家のポワロが緊急入院した。もしかするとこのまま亡くなってしまうかも知れないと思い、急遽手に取ったのが本書だった。ペットのお葬式、火葬、埋葬や納骨など、人と違ってどうやってやるのだろう?と思ったのがき…

堀江薫雄(前東京銀行会長) 私の履歴書 経済人10

昭和55年10月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版7刷 ①生家は四国三郎のほとり、阿波の庄屋 ②徳島中時代にキリスト教の洗礼を受ける ③熊本の五高を経て東大法学部に入学 ④金融恐慌のさなか横浜正金銀行へ就職 ⑤諸先輩から教えられた正金スピリット ⑥為替史上空前の…

植村甲午郎(経団連副会長) 私の履歴書 経済人10

昭和55年10月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版7刷 ①祖父厚十郎は将軍家に従って静岡へ ②苦学の父-一家を伴い十代で上京 ③厳格な父と封建的な祖母に仕えた母 ④札幌のモダンな社宅で幼児期を過ごす ⑤慶応幼稚舎で“独立自尊”の精神養う ⑥府立一中では校風に合わず…

深川安楽亭 三十ふり袖 山本周五郎

2005年4月27日第1刷発行 裏表紙「抜け荷の拠点、深川安楽亭に屯する無頼者達が、恋人の身請金を盗み出した奉公人に示す命がけの善意『深川安楽亭』、女の哀しさが結末でめでたく幕を閉じる心温まる物語『三十ふり袖』を収録。」 深川安楽亭 抜け荷の拠点の深…

還流ドラマ傑作選 愛のことば 監修 康煕奉 著 西牟田希

2013年5月20日初版第1刷発行 裏表紙「冬のソナタの大ブレイクから10年、韓国ドラマはすっかり期待を裏切らない 作品に。日常に欠かせないエンターテインメントとして定着。 数々の名作・傑作が生み出され、日々新しいヒロインやスーパースターが誕生。 ペ・…

彦左衛門外記〈下〉 山本周五郎

2014年6月10日発行 戦国時代の生き残りの彦左衛門の戦記を改竄して不出世の英雄像を作り上げ、神君家康公の筆跡を真似て家康公のお墨付きまで偽造し大御所秀忠が添書したことにより彦左衛門に「天下の御意見番」の名乗りを上げさせた。数馬は中屋敷の藤井な…

三島海雲(カルピス食品工業社長) 私の履歴書 経済人10

昭和55年10月2日1版1刷 昭和59年2月23日1版7刷 ①大阪の貧乏寺に生まれ ②血書で恋文を書いた初恋の思い出 ③文学寮入学と杉村楚人寇との出会い ④若人のあこがれ“中国大陸”に渡る ⑤東文学舎で土倉五郎を知り、日華洋行設立 ⑥蒙古への銃の売り込みに苦労する ⑦蒙…

彦左衛門外記〈上〉 山本周五郎

2014年6月10日発行 本作は滑稽小説である。歴史小説ではない。タイトルの彦左衛門は主役といえば主役と言えなくもないが、真の主役は甥の五橋数馬だろう。数馬ははち切れんばかりの野心家で宇都宮十一万石の奥平家のちづか姫に一目惚れし、上屋敷に忍びこみ…

城好き気象予報士とめぐる名城37 天気が変えた戦国・近世の城 久保井朝美

2024年3月5日第1版第1刷発行 帯封「『そうだったのか!』がわかる。気象予報士ならではの新視点。NHK総合サタデーウォッチ9の人気気象キャスターが、天気×城を読み解く!」 目次 はじめに 口絵 第1章 気象と築城技術 雪 会津若松城(日本で唯一「赤瓦」…

あだこ 山茶花帖(さざんかちょう) 山本周五郎

2005年4月13日第1刷発行 裏表紙「あだこの優しい心根が、人生を見限った怠情な男を立ち直らせてゆく過程を描く『あだこ』、逆境に生きてきた勝ち気な芸者と藩政改革の矢面に立つ若侍との障害を越えた愛を描く『山茶花帖』を収録。」 あだこ 小林半三郎は、食…

モノが少ないと快適に働ける 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術 土橋正

2014年3月6日発行 帯封「なぜ、残業ゼロの人は、デスクがきれいなのか?」「同じ空間を、10倍有効に使える。同じ時間で、10倍効率よく働ける。」 表紙裏「紙類の流れをつくる デスクのコックピット化 ミニマリズム的時間管理 仕事がはかどる日々の習慣」 目…

人情裏長屋〈下〉 山本周五郎

2018年5月20日発行 長屋天一坊 長屋の住人から、家主の吾助は禿、女房のおたきはごうつく、娘のおたきは色けちと呼ばれ、嫌われていた。吾助は天一坊事件を機に、系図書き師に自らの系図を書かせ、佐野源左衛門常世の後裔であると言い出し、長屋の住人の祖先…

アジアから初のユネスコ事務局長 私の履歴書 松浦晃一郎

2021年2月1日1版1刷 帯封「真の国際人は、こうして生まれた!中国から命からがらの帰国、小説家を目指した高校時代、日本の経済発展に尽力した外務省時代、そしてユネスコ事務局長にアジアから初めて(その後も現れていない)選出され、組織改革と文化の多様…

人情裏長屋〈上〉 山本周五郎

2018年5月20日発行 おもかげ抄 鎌田孫次郎は、周囲から甘田甘次郎と云われるほど、女房に甘い。誰が訪れても、我儘者の女房を大事にして孫次郎は全部自分で客の世話から何までやってしまう。ある時、老武士に5人の侍が御意討だと迫る場面に出くわし、孫次郎…

図解精読 日本美の再発見 タウトの見た日本 ブルーノ・タウト 篠田英雄(訳) 沢良子(編)

2019年11月27日第1刷発行 タウトが日本に発見したものとは何だったのか。その思想と美学に迫る6篇を新たな角度から読み解く。 表紙裏「ナチスが政権を掌握した1933年、ドイツの建築家ブルーノ・タウトは故国を離れて来日。日本滞在中の著作を通じて、その名…

つゆのひぬま 山本周五郎

1988年4月10日発行 妹の縁談 二人ともかなりの美貌を持つ姉おしずと妹おたかだが、妹想いの姉は妹に縁談話が来たので妹を先に嫁に出そうと知恵を絞る。二人がこれまで結婚しなかったのは問題の兄を抱えていたからだったが、姉は縁談先に兄のこともすっかり話…

超一流の二流をめざせ 「自由自在」に人生を動かす。 長倉顕太

2015年9月10日初版発行 2015年9月15日第2刷発行 目次 序章 「世界一“残酷”な成功法則」へようこそ 第1章 Walk on the wild side「すごい人」にはなれない現実 第2章 Sympathy for the devil「不安情報社会」の闇 第3章 Raw power自分の人生を手に入れる「…

日々平安 山本周五郎

1996年5月10日発行 城中の霜 町奉行石谷因幡守穆清は、福井藩士橋本左内について既に決定された遠島にとどめようとしたが、井伊直弼は死罪を申しつけた。橋本左内は尊王論者であるが、同時に佐幕と開国を主張し露西亜同盟論を展開するなど穏健で高潔な人物と…