城好き気象予報士とめぐる名城37 天気が変えた戦国・近世の城 久保井朝美

2024年3月5日第1版第1刷発行

 

帯封「『そうだったのか!』がわかる。気象予報士ならではの新視点。NHK総合サタデーウォッチ9の人気気象キャスターが、天気×城を読み解く!」

 

目次

はじめに

口絵

第1章 気象と築城技術

雪 会津若松城(日本で唯一「赤瓦」を頂いた天守

丸岡城(全国的にも珍しい「石瓦」

金沢城(「鉛瓦」と「海鼠壁」の堂々たる機能美)

雨 高知城(全国有数の雨量に耐える「土佐漆喰」

飫肥城(水を吸いにくい地元産「飫肥杉」が活躍!)

風 唐津城(城と暮らしを守る「虹の松原」)

鹿児島城・人吉城(暴風雨に負けぬ「海鼠壁」)

まだまだあります 雪対策の材 弘前城松前城、高島城、新発田城

         雨対策の排水 盛岡城江戸城甲府城観音寺城、熊本城

         雨対策の外壁 姫路城、宇和島城犬山城岡山城松本城

第2章 美しきかな!城で楽しむ絶景

雲海 秋の霧―レア度別!

「天空の城」3選 ①竹田城(神秘的な空中石垣)

 ②備中松山城(空に浮かぶ現存天守

 ③越前大野城(城下町を雲海が隠す)

雲海 春の霧 今治城(「海城」に現れる、朝霧)

月見 松本城(平和な時代ゆえの風情)

絶壁 知覧城(シラス台地を生かした、超!ダイナミックな堀)

都於郡城(気持ちがいいほどの、断崖絶壁)

小田原城関東ローム層の滑りを生かして)、九戸城

青石 和歌山城(「紀州青石」をふんだんに使用)

徳島城(「阿波青石」の大きさに衝撃)

第3章 天気を読んだ名将

徳川家康 関ヶ原の戦い 天下分け目の戦いの勝敗は、「霧」が分けた⁉

毛利元就 厳島の戦い 台風の渦中、“まさか”の奇襲で勝利!

豊臣秀吉 備中高松城の戦い 梅雨を利用して「水で守られた城」を「水攻め」に

伊達政宗 摺上原の戦い 梅雨末期特有の風の変化を捉えよ

織田信長 桶狭間の戦い長篠の戦い 荒天こそ、好機!いかなる状況をも味方につける

第4章 対談 千田嘉博×久保井朝美

「天気」が分かれば、城あるきはもっと面白い!

おわりに

 

・お城の写真をふんだんに用いて、天空の城など、幻想的な城を見事にビジュアルに描き出している。美しいだけでなく、見ているだけでたのしくなる。3,40分でサーと手軽に読める。全国各地の城巡りをした気分にもなれました。