2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
1991年4月1刷 1996年4月7刷 キング牧師は、学生時代、神学者や哲学者の本を読み漁り、その中でも、奴隷廃止制度を訴えたヘンリー・ソローに感銘を受けている。その一つが1849年『公民としての不服従の義務について』で、人類にとって奴隷制度は許してはなら…
2021年4月30日第1刷発行 プロローグ1、2、3 チャプター1 ブラックホールの中身は?どうやってできる? 事象の地平面の中には必ず特異点が存在することは、プラックホールの研究でノーベル物理学賞を受賞したロジャー・ペンローズ博士によって証明されている…
折口さんの小説そのものは、近く読んでみたい気がします。 が、しかし、この手頃な短さでコンパクトにまとめてくれている100de名著シリーズの中でも、相当難しい部類に入る小説のようです。 20歳の藤原南家(なんけ)の郎女(いらつめ)という今に生きる人と…
2009年9月10日 第1刷発行 松田聖子の「風立ちぬ」。その原作は、この小説とは、今の今まで知らなかった自分の不明を恥じいるばかりです。 婚約者節子の結核療養のために、高原の中に建っている、サナトリウム(結核療養所)で、日々を一緒に暮らす主人公の目…
2020年12月 初版第1刷発行 随筆で名前を知った中谷宇吉郎。でも、本来は物理学者。 寺田寅彦を師として、人工的に雪の結晶を作るという世界初の快挙を成し遂げる。 その話の前に、自然がいかに美しいか、不思議なものかというエピソードとして、 線香花火の…
2019年12月 初版第1刷発行 冒頭の数点の写真が極めて特徴的です。 ダラヤの町の多くの建物が、悉く爆撃を受けて壁も窓もなくなった様子を映し出した写真が冒頭に。その中で廃墟となった建物から救い出された本の山の写真が続き、秘密図書館の創設に力をつく…
1955年5月30日第1刷発行 2000年10月18日初版第1刷発行 2013年11月5日初版第12刷発行 ● イワンのばか こちらは3人の兄弟のお話。 長兄を通して軍事政権のもろさを。次兄を通して資本主義のもろさを。 頭が悪いイワンを通して平和主義の尊さと労働の大切さを。…
平成26年2月25日 初版第1刷発行 平成26年3月25日第4刷発行 言われてみれば、そういう見方もできるけれど、言われないとなかなか気づけない視点というものがあります。この本を読んで改めて、①カトリックが、イギリスやドイツやオランダでプロテスタントが広…
2017年7月 初版第1刷発行 度肝を抜かれました。白バラの話自体は知っていたつもりでした。でも、容易に説明することなど不可能な、あんな非日常的な空気の中で、自らの良心と信念に殉じて、こんなに勇気のある学生が、現実に行動を起こし、結果、死すともヒ…
2009年11月25日 第1刷発行 情報を手に手に入れて未来を拓こう〜世界を見る目をもった人・緒方洪庵 立花隆 「英語力」「IT力」「情報力」で第三の鎖国を防ぐ 昭和天皇は英語を聞き取ることができたことから短波放送の情報から世界情勢や日本が戦争に負けつつ…
筆者のキーワードを上げていくと、次のようになる。 デイヴィッド・ライアン「監視文化」 ショシャナ・ズボフ「監視資本主義」 マルクス・ガブリエル「デジタル全体主義」 戸谷洋志・百木漠「テクノロジー的全体主義」 自発性と複数性をソフトかつスマートに…
2009年8月10日 第1刷発行 エロ詩人です。老エロ。 人間の悲劇より もう一篇の詩 恋人よ。 たうとう僕は あなたのうんこになりました。 ・・ 恋人よ。あなたは、もはや うんことなった僕に気づくよしなく ぎい、ばたんと出ていってしまった。 愛情55 あの瞬間…
2021年4月19日 初版第1刷発行 第1章から第3章までは著者の思考法が詳しく書かれており、この部分は特に汎用性が高いです。 第1章ではロジックツリーが。これは説明不要でしょう。 第2章ではランチェスター戦力。 局地戦 第1法則「弱者の戦略」=「武器効率…
2005年10月第1刷 2006年第3刷 インドの大地震のために10歳で両親を亡くしたメリーがイギリスの伯父の家に引っ越し。いけ好かない感じだったメリーはお手伝いのマーサの優しさに感化されて少しずつ優しい少女に。マーサから伯父の妻が10年前に亡くなったこと…
2019年4月 表紙の記載 携える哲学。自らの戒めと内省こそが、共生への道となる。 ローマ皇帝として生きながら、哲学を愛し、実践することを試みた「高貴な為政者」がいた。彼が日々書きとめた、励ましと示唆に満ちた言葉は、今を生きる私たちの「確かな」支…
2021年5月25日 第1版第1刷発行 一(いつ)に平和を守らんがためである(山本五十六) バスに乗り遅れるな(大流行のスローガン) 理想のために国を滅ぼしてはならない(若槻礼次郎) 大日本は神国なり(北畠親房) アジアは一つ(岡倉天心) タコの遺骨は…
2017年12月20日発行 第1章 カリフォルニアの太陽―誕生 第2章 大好きなことを見つけた日本―二歳から 第3章 素晴らしい出会いが待っていたアメリカの中・高校生時代―十三歳から 第4章 彫刻家への道―十八歳から 第5章 自分の彫刻をさがしてー二十歳から 第6章 …
2015年9月20日 初版第1刷発行 「きょうの料理」で人気があった陳建民。独特な日本語(?)を駆使してお茶の間の人気者だった。麻婆豆腐は本来の味のままだと日本人には痺れる辛さのためか、黒色でなく色も綺麗な赤色にして味も日本好みに変えてアレンジ。エ…
2009年8月20日第1刷発行 イタリアで非嫡出子として生まれたため、父方の祖父母に引きとられ、華やかな都会だったフィレンツェに移り住み、14歳の頃にヴェロッキオの工房に弟子入りした。6年ほど修行を積んだ後、25歳頃に独立して工房を構えた。ロテンツォ・…
2013年11月初版発行 2014年11月第7刷発行 2014年にノーベル平和賞受賞を受賞する以前に、マララさん本人や父親のインタビューをもとに著者がまとめた本。マララさんが仮名のブログで書いた内容が“タリバンを侮辱した“として銃撃を受け、イギリスの病院で回復…
1962年8月16日第1刷発行 1984年10月11日第28刷 ようやく読了。でも、本当に難解。分かったかと言われれば一読しただけでは到底わからなかったとしかいいようがない。働かざる者食うべからず、というパウロの指令を前提に、労働は神の御心に適うという大前提…
言わなければならない事 詩を作る人にとっていちばんわるい病気は考へるといふことである。中年の人はよく考へる。考へるといふことを覚えた時その人は詩を忘れてしまったのである。 詩とは五感及び感情の上に立つ空間の科学である。 “詩とは空間の科学!”何…
1991年6月1刷 1996年1月5刷 こんなに勇気があって、しかも知られざる偉人がいたなんて!ユダヤを救ったといえば杉原千畝さんが有名ですが、それ以上の活躍をされながら最後は行方不明になってしまうとは!何という悲劇でしょう! そもそもワレンバーグ家はス…
昭和46年7月30日第1刷発行 昭和56年11月20日第7刷発行 含蓄が深い言葉を列記してみました。知的レベルが本当にとても高い方です、本当に。専門分野のことはさっぱり分かりませんが、それを通して、更にその奥にあるもの、というか、本質に迫ろうとしているの…
2019年9月10日 第1刷発行 明治から昭和にかけて、身寄りのない子どもたちを救い、保育院(孤児院、児童養護施設)を開設。自分の子どもと分け隔てなく育てようと徹底していたため、妻のくまさんは大変だったろうと思います。自分の子どもに人一倍愛情をかけ…
1968年2月28日初版第1刷発行 1984年7月30日初版第35刷発行 全くもって難解です。内容を理解したとは到底言い難いです。 地獄篇は薄ら気味の悪い描写が続きます。ヴィルジリオとダンテとのやり取りをはじめ、おどろおどろしい描写だとは思いますが、意味を理…
2019年6月11日 第1刷発行 2016年、アメリカ財務省は新しい20ドル紙幣に奴隷解放のために力を尽くした元奴隷のハリエット・タブマンの肖像を使う方針を発表(トランプ政権でどうなることやらと心配された方もいたでしょうが、バイデン政権で予定どおり発行さ…
1993年2月1刷 1996年4月3刷 父は南極大陸に一足先に到着したアムンゼンに1か月遅れで到着したスコット大佐。亡くなる直前の日記に、「息子が博物学に興味をもつようにしむけてください。博物学のほうがスポーツよりいい。努力をする男に育ててください」と。…
2009年7月10日 第1刷発行 老妓抄 年々にわが悲しみは深くして いよよ華やぐいのちなりけり 解説をする工藤美代子によると、色っぽい小説を書く、おばちゃんだと昔は思っていたが、思い込みの強い虚構の世界を持ち続けてそれを放さなかった握力の強さに、この…
2015年10月25日 初版第1刷発行 巻末エッセイを書いた森村泰昌さんによると、無痛の時代である現代に対して、それでいいんですかと警鐘を鳴らしているのかもしれない、とあった。 最初、掲載されている絵画だけを眺めていた時は、この画家の絵はシュールでは…