2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

7番房の奇跡 2013年 監督イ・ファンギョン

韓国観客動員数1,281万人(歴代8位) 知的障害の父ヨングは6歳の娘イェスンの小学校入学のお祝いにセーラームーンが描かれたランドセルを買ってあげたかったが、売れてしまった。ヨングは駐車場の交通整理の仕事をしていたが、セーラームーンのランドセルを…

野ブタ。をプロデュース 白岩玄

2004年11月30日初版発行 2005年1月30日5刷 高校生の桐谷修二は器用で文武両道で人気者。でも内心は周囲の者より出来る自分に驕り、素の自分を誰にも見せなかった。彼女の上原まり子との関係もうまく進められなかった。修二のクラスに転校生小谷信太がやって…

瀬川美能留(野村証券会長) 経済人13

昭和55年12月2日1版1刷 昭和58年12月22日1版7刷 ①丙午生まれ―相撲大会で腕白ぶり発揮 ②昼間は銀行の給士―生きた経済を体験 ③大阪高商時代―血みどろの苦学生生活 ④野村証券へ―自力で道を開こうと決意 ⑤広島支店―“勇将”の下で教訓まなぶ ⑥“支店開設屋”―門司、…

あん ドリアン助川

2013年2月6日第1刷発行 2013年9月4日第6刷発行 どら焼き屋「どら春」で雇われ店長千太郎は日々どら焼きを焼いていた。ある日徳江という指が曲がった老婆が店に訪れた。働きたいという老婆をあしらう千太郎だったが、老婆が作ったあんの味がとても美味い。50…

市川忍(丸紅飯田会長) 経済人13

昭和55年12月2日1版1刷 昭和58年12月22日1版7刷 ①郷里は利根の河畔―小学校を7度転校 ②中学時代―往復20キロを徒歩通学 ③“伝統の関西”にあこがれ神戸高商へ ④伊藤忠商事へ―面接試験は飲みながら ⑤過分な丘陵―模範生返上して花街通い ⑥関東大震災直前に横浜から…

エンジェルフライト 国際霊柩送還士 佐々涼子 

2012年11月30日第1刷発行 目次 遺体ビジネス 取材の端緒 死を扱う会社 遺族 新入社員 「国際霊柩送還」とはなにか 創業者 ドライバー 取材者 二代目 母 オヤジ 忘れ去られるべき人 2012年第10回開高健ノンフィクション賞受賞作 こういう仕事があるのを初めて…

よくおごってくれる綺麗なお姉さん(その2) 2018年(全24話) 脚本キム・ウン

苦しむギョンソンは父に相談しようとして暫くぶりに父に電話するが、父は今の生活を大事にするあまり、ギョンソンとジュンヒに関心を示さず、頼る相手がいないギョンソンは悲しむ。そんなギョンソンをよそ目に、ジナはジュンヒの部屋を訪れ、ラブラブ。そこ…

よくおごってくれる綺麗なお姉さん 2018年(全24話) 脚本キム・ウン

ソン・イェジンが演じるユン・ジナは30代のコーヒー会社に勤めるキャリアウーマン。仕事を終え、恋人のギュミンと会うが、ギュミンから別れ話をされる。親友のギョンソンと酒を飲んで憂さ晴らしをする最中に、ギョンソンの弟ジュンヒが現れ、酔ったジナを…

怒濤のごとく《四》 白石一郎

2013年6月10日発行 吉川英治文学賞(1999年) 南澳島に渡って以来11年の月日が流れた。34歳の鄭成功は福建州厦門で日本や東南アジアとの交易を独占し莫大な資産を築いていた。南澳島で林道雲は民衆に尊ばれる兵士を育てるために厳しい軍律を確立した。厦門の…

太陽の子 灰谷健次郎

1980年5月文芸書版諸樊 1994年9月43刷 2002年9月新装版第5刷発行 小6のふうちゃんは、神戸の沖縄料理店「てだのふあ・おきなわ亭」の一人娘。両親も近くに住む常連さんも皆沖縄出身。ふうちゃんの父は精神を病んで時々発作を起こし、娘が殺されると呟いたり…

怒濤のごとく《三》 白石一郎

2013年6月10日発行 明国王朝は1644年、16代崇禎帝の自殺により、277年の幕を閉じた。北京に新王朝を建国した清国は中国全土の攻略を目指していた。明国の力になりたいと思っていた鄭森は国の実情を悔しい思いで見つめていた。鄭森は父鄭芝龍に強制的に呼び戻…

木川田一隆(東京電力社長) 経済人13

昭和55年12月2日1版1刷 昭和58年12月22日1版7刷 ①河合栄治郎先生を師父に人道主義を知る ②東京電燈へ―職場で学んだ調和の精神 ③営業所時代―対人関係に心をそそぐ ④終戦―焼け跡に希望の灯もす使命感 ⑤人間同士の誠意信じて争議解決に当たる ⑥電力再編成―自由…

怒濤のごとく《二》 白石一郎

2013年6月10日発行 鄭芝龍が日本甲螺となり6年が経過した。田川福松(鄭森)は6歳になった。福松は家庭教師の黄仙遊も驚くほど記憶力が良かったが、体を鍛えることを優先させ花房権右衛門の道場で剣術を学んだ。ある日、福助は明国人の子供らから父鄭芝龍…

やさしい猫 中島京子

2021年8月25日初版発行 スリランカ出身の青年クマラと出会って結婚した母の奥山ミユキには一人娘のマヤがいた。マヤは3歳で父を亡くし、小さなアパートで母と二人暮らしだった。保育士のミユキは震災後にボランティアとして東北に赴きクマラと出会う。ミユキ…

詩の礫 和合亮一

2011年6月30日第1刷 帯封「ツイッターで放つ言葉の力、福島在住詩人の咆哮を聞け。街を返せ、海を返せ、風を返せ。恋を返せ、誇りを返せ、福島を返せ。各メディアで大反響!」「福島は私たちです。私たちは福島です。避難するみなさん、身を切る辛さで故郷を…

怒濤のごとく《一》 白石一郎

2013年6月10日発行 平戸でおマツは明国人の鄭芝龍との間で、一人の男子をもうけた。子は森と名付けられ、日本名は田川福松とした。平戸は国際商業都市。平戸には日本甲螺と唐人かぴたんの二つの勢力があり、前者の頭目は顔思斉で、後者は李旦である。鄭芝龍…

アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス 小尾芙佐訳

1999年10月15日発行 2014年6月25日72刷 知的障害を持つチャーリーはパン屋で働く優しい性格の青年だった。ある時、勧められた脳手術を受けると、IQは68から上昇していった。難しい言葉を知り、考える力を次第に身につけていったが、思春期をどう迎えればよい…

ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女 2018年 監督ホ・ジノ

大韓帝国の初代皇帝・高宗は、我が娘徳恵翁主の行く末を将軍の息子で将来徳恵の婿となるよう頼んだ少年キム・ジャンハンに託した後に毒殺され、その場に徳恵翁主が現れるところから始まる。徳恵の兄純宗が二代皇帝となり、徳恵は日本の皇族と認められ、日本…

たった一人の反乱《下》 丸谷才一

1996年9月10日発行 知り合いの写真賞の受賞式に馬淵が出掛けると、お豊と再会した。ユカリもユカリの父もその場にいた。どうやらユカリの父に授賞式のスピーチをさせているが、著者が最も言いたかったのはおそらくユカリの父の口から吐き出された言葉だった…

江戸の海《下》 白石一郎

2016年12月10日発行 夕凪ぎ 伯方島で旦那衆と呼ばれる2人の壮年が突然姿をくらました。2人は日用雑貨の店主と渡海船を運営する船主だった。杳として行方が知れず7年が経過した。ある時、江戸に出向いた船頭が深川で行方知れずとなった1人の男と出会った…

たった一人の反乱《中》 丸谷才一

1996年9月10日発行 祖母は生け花を生け、呼び方もいつの間にか旦那様と呼ぶようになった。家でツルやユカリは祖母の人柄から冤罪を被っているだけで本当は無罪だと信じていた。ユカリが母に祖母の殺人が本当なのか、誰かを庇ってのことなのか尋ねると、どう…

たった一人の反乱《上》 丸谷才一

1996年9月10日発行 学生時代の友人小栗と久々に再会した主人公馬淵英介は、ファッションモデルのマヨとユカリを連れて飲みに行く。家に帰ると出迎えてくれたのは女中のツル。ツルは長年女中として働いてくれていた。馬淵は通産省で働いていたが、防衛庁行き…

江戸の海《上》 白石一郎

2016年12月10日発行 江戸の海 佃島の入江で早朝に釣り糸を垂れる岩蔵と的場金八郎はキスやハゼを釣っている。そこから屋根船で釣りを楽しむ女の姿が見える。何回か見かける女で、おさえといった。この日、おさえが岡釣りに参加してきた。金八郎の妻おたえは…

ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ 2023年(全16話) 監督アン・ギルホ 脚本キム・ウンスク

ソン・ヘギョが演じるムン・ドンウンは高校時代、同級生の5人から壮絶ないじめに遭い、18年後に復讐を遂げる。5人とは美女で大企業の社長を夫に持ち自らは天気予報のキャスターを務めるヨンジン、大金持ちのジェジュン、牧師を父に持ち芸術家のサラ、アテン…

関ヶ原・敗者たちの勝算と誤算《下》 武光誠

2009年6月10日第1刷発行 目次 第6章 大津攻めの無策―立花宗茂 第7章 敵の主力を阻む―真田昌幸 第8章 大合戦の開幕―島左近 第9章 西軍の勝機―宇喜多秀家 第10章 南宮山の別働隊―毛利秀元 第12章 崩れる西軍―小西行長 第12章 智将の最後の戦い―直江…

聖書のなかの女性たち 遠藤周作

1989年10月10日発行 目次 聖書のなかの女性たち 一人の娼婦の話 ヴェロニカ 病める女 カヤパの女中 サロメとヘロジャデ マグダラのマリア マルタ ピラトの妻 聖母マリアⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ ルルドの聖母 エルサレム 秋の日記 地図(パレスチナ周辺) 地図(エルサレ…

関ヶ原・敗者たちの勝算と誤算《上》 武光誠

2009年6月10日第1刷発行 裏表紙「徳川家康につくか、それとも敵対するか…。全国の武士を二分して行なわれた戦国時代の総決算―関ヶ原の戦い。「徳川の天下取りを阻む」という難題に立ち向かった石田三成、毛利輝元、大谷吉継、真田昌幸、直江兼続ら十二人はい…

花埋(うず)み 下巻 渡辺淳一

昭和59年10月10日発行 明治19年基督教婦人矯風会が組織された。吟子は風俗部長の要職につき、「平和、禁酒、廃娼」の3つが運動方針となった。ある時、大宮教会の牧師だった大久保愼次郎の夫人から紹介された同志社の志方之善と出会った。志方は吟子を尊敬…

39歳 2022年(全12話) 演出キム・サンホ 脚本ユ・ヨンア

ソン・イェジンが演じるミジョ、チョン・ミドが演じるチャニョン、チョン・ミドが演じるジュヒの3人の女性の心温まる友情物語。3人は18歳の時に出会い、20代、30代と20年以上も苦楽を共にし、素敵な親友関係を続けていたのに、39歳でこのうちの1…

坑夫 夏目漱石

昭和51年7月30日発行 昭和54年2月10日4刷 裏表紙「恋愛事件のために家を出奔した主人公は周旋屋に誘われるまま坑夫になる決心をし、赤毛布や小僧の飛び入りする奇妙な道中を続けた末銅山に辿り着く。飯場にひとり放り出された彼は異様な風体の坑夫たちに嚇か…