詩の礫 和合亮一

2011年6月30日第1刷

 

帯封「ツイッターで放つ言葉の力、福島在住詩人の咆哮を聞け。街を返せ、海を返せ、風を返せ。恋を返せ、誇りを返せ、福島を返せ。各メディアで大反響!」「福島は私たちです。私たちは福島です。避難するみなさん、身を切る辛さで故郷を離れていくみなさん。必ず戻ってきてください。福島を失っちゃいけない。東北を失っちゃいけない。夜の深さに、闇の広さに、未明の冷たさに耐えていること。私は一生忘れません。明けない夜はない。(本文より)」

 

表紙裏「3月16日午前4時23分の被災後最初の詩作から、5月25日の決着まで、『詩の礫』全文掲載―。」

 

作品の1例

放射能が降っています。静かな夜です。」2011年3月16日4:30

放射能が降っています。静かな静かな夜です。」2011年3月16日4:35

「明けない夜は無い。」2011年3月17日0:24

「詩でお前を打ち負かしてやる詩でお前を燃やし尽くす詩でお前を八つ裂きにする詩でお前を震え上がらせてやる詩でお前を泣きわめかせる詩でお前をぶっ壊す」2011年5月26日0:37

 

現代社会こそ、詩が必要。それを多くの人に痛感させた。1冊の素晴らしい詩集。