2019-01-01から1年間の記事一覧

こうすれば、学校は変わる!「忙しいのは当たり前」への挑戦 学校の働き方改革の教科書 妹尾昌俊

2019年6月10日 第1刷発行 原則1 法令とガイドラインに沿った働き方に変える 原則2 時間に価値を置いた働き方を評価する 原則3 「先生がやって当たり前」を仕分ける 原則4 チームワークを高め、分業と協業を同時に進める 原則5 勤務時間内でしっかり授業…

世界2019年10月 キラーロボットVS.市民 土井香苗(国さい人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)×長有紀枝(AARJapan)

分かりやすい対談です。 キラーロボットの定義の議論は後回しにして、出来るところから始めるという立場を持っている方に賛成です。 キラーロボットに反対する理由は、人間の有意義なコントロールがないということは責任を問える人間がいないからというもの…

世界2019年10月 AI兵器ー異次元の危険領域 津屋尚(NKK解説委員)

8月20日と21日、CCW(特定通常兵器使用禁止声援条約)加盟各国がLAWSの規制を話し合う「政府専門家会合」の場で、LAWSの規制に関する報告書が採択された。報告書は▼すべての兵器システムは国際人道法が適用されること。▼AI兵器の使用には人間が責任を負うこ…

世界2019年10月号 この兵器と人類は共存できない いま、なぜ自律型致死兵器システムを問題にするのか 中満泉(国連軍縮担当事務次長・上級代表)

今年8月、自律型致死兵器システム(LAWS)分野における新技術に関する政府専門家グループの会合がジュネーブで開催され、3年連続で、その報告書を全会一致で採択したことを紹介い、規制に向けて国際世論が前進していることをレポートしている。

松下幸之助と私 牛尾治朗 野田佳彦 古賀伸明

牛尾治朗 松下幸之助は、虫の目と鳥の目を併せ持った男であった。虫の目とは、企業経営を進める上で、非常に小さな事どもを見つめる目である。一方、鳥の目とは、企業全体のみならず、社会や国家全体を俯瞰する目のことだ。 生産性を高める上で重要になって…

上級国民/下級国民 やっぱり本当だった。みんな薄々気づいている「言ってはいけない」分断の正体

2019年8月6日初版第一刷発行 9月8日第三刷発行 まえがき PART1「下級国民」の誕生 1 平成で起きたこと 2 令和で起きること PART2「モテ」と「非モテ」の分断 1 日本のアンダークラス 2 「モテ」と「非モテ」の進化論 PART3 世界を揺るがす「…

公益を実践した実業界の巨人 渋沢栄一を歩く 田澤拓也

2006年9月20日初版第一刷発行 プロローグ 飛鳥山公園(東京都北区) 第1章 春 憂国の志士から幕臣へ 血洗島(埼玉県深谷市) 高崎城(群馬県高崎市) 横山外国人遺留地(神奈川県横浜市) 三条小橋(京都府京都市) 備中・西江原村(岡山県井原氏) …

100分de名著 大衆の反逆 オルテガ 中島岳志

オルテガが若い時期の代表作の一つが『ドン・キホーテをめぐる省察』(1914年)です。この中に、「私は、私と私の環境である」という有名な言葉が出てきます。 自分が意味ある存在として位置づけられる拠り所のような場所、つまり「トポス」(ギリシャ語…

もっと言ってはいけない 橘玲

日本では、離婚後に子どもの養育費を払う父親は2割程度しかおらず、その結果、母子家庭の相対的貧困率(一人あたりの平均所得の半分に満たない割合)が54.6%と先進国のなかで群を抜いて高い。 アシュケナージのIQはヨーロッパで110、アメリカで11…

100分de名著 燃えあがる緑の木 大江健三郎 小野正嗣

イェーツ アイルランドの詩人・劇作家。アイルランド文芸復興運動の中心的指導者でもある。1923年ノーベル文学賞受賞。大江はイェーツの「周縁性」の概念を取り入れ、地方に生まれた自分は周縁の視点から世界を見ると宣言し、ノーベル文学賞受賞記念講演…

世界2019年10月 私たちは何を失おうとしているのか?あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」中止事件の当事者が見た風景 岡本有佳子

わずか3日で中止決定が発表された、この事件。一連の経過が当事者の立場から物凄くわかりやすく説明されていた。今一つ問題状況がわかっていなかっただけにこのわかりやすい、まとめはとても重要だと思う。 そもそも主催者サイドは当然妨害も予想できたはず…

哲学に何ができるか(現代哲学講義) 廣松渉+五木寛之

近代哲学の大枠は、①イギリス経験論、大陸豪理論、この両者を統合したといわれるドイツ観念論という図式になる。①からはベイコン、ロック、ヒューム。②の巨匠はデカルト、スピノザ、ライプニッツ、パスカルなども独創的な思想。③の系譜は、カント、フィヒテ…

100分de名著 河合隼雄スペシャル ユング心理入門学 神話と日本人の心 昔話と日本人の心 ユング心理学と仏教 河合敏雄

第1回 こころの問題に寄りそう 第2回 人間の根源とイメージ 「西洋では運命と戦うことに人生の意義を見出し、東洋では運命を味わううことに生き甲斐を感じているといえるだろう」 第3回 昔話と神話の深層 第4回 「私」とは何か 表紙に「こころのなかにあ…

コンビニ人間 村田紗耶香

第155回芥川賞受賞作 2重の意味で面白い小説です。単純に「笑える」面白さがあります。アイロニーがふんだんにきかされています。それに加えて、「普通」の人と、そうじゃない人が「普通」に振るまうっていうことの生きづらさを感じさせつつ、でもそうい…

牧口常三郎はカントを超えたか 宮田幸一

第Ⅰ部 真理と価値 牧口真理論の研究 『創価教育学体系』における善の概念 価値命題の真理性 *まとめること自体が難しい。新カント派思想の代表者である左右田喜一郎の思想のある面を受け継ぎつつ、左右田と牧口の根本的な考えの相違も明確であるとする論旨…

会社の品格 小笹芳央

実は、どんな言葉を会社の中で使うのかは、会社の品格を大きく左右します。品格のある会社は、社会で使われる言葉にも品格があるものなのです。言葉というのは、個人個人の意識の中に、知らず知らずのうちに深く浸透していきます。単なる社内で流通する言葉…

スカラムーシュ ラファエル・サバチニ 加島祥造訳

スカラムーシュ(道化)演じるアンドレ・ルイ・モロー(弁護士)が、フランス革命の前夜、親友の命を奪ったダジール侯爵に対し、復讐を遂げようと、その雄弁の才能を最大限に発揮しながら、ある時は喜劇の団員に混ざって道化を演じ、ある時は剣の道場で剣士…

むらさきのスカートの女 今村夏子

第161回芥川賞受賞作 文藝春秋で読みました。今村さんの作品は初めて読みました。むらさきのスカートの女をいつもみつめ続ける、黄色のカーディガンの女の視線で、むらさきのスカートの女がいわゆる変人から、普通に仕事を始めるようになり、そのうち上司…

世界2019年9月 失うだけの日米FTA 鈴木宜弘

1958年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。専門は農業経済学。 堤未果さんの「日本が売られる」を思い出しました。それよりも更に現実は着実に目に見えないところで悪化しているという警告を発している。トランプの「7月の日本の選挙の後ま…

FACT FULNESS ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング著 上杉周作、関美和訳

10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 帯封「「世界100部超の大ベストセラー待望の日本上陸!」「あなたの”常識”は20年前で止まっている!?」「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」ビル・ゲイツ大絶賛、大卒の希…

民法と50年 我妻栄 「法の研究に一生を捧げて」

法律相談所雑誌12号所収(昭和37年) 民法改正後に、私法学会が全国的調査をしたことがある、相続のあった家庭を戸別訪問して、あなた方はどういうふうに財産を分けたかと聞く、すると、実は分けていないということがわかる。法律の規定が変わっただけで社…

民法と50年 我妻栄 「民法解釈学の建設者鳩山秀夫先生」切

書斎の窓2号所収(昭和28年) 鳩山先生の論著においては、「名文句」がでてくる前に、形式論理の犀利な分析と緻密な組立てとがある。いいかえると、先生の論著は、寸分のくるいもない論理的な構成が基盤をなし、その基盤の上で、あくまでこれを厳守しなが…

武家礼法に学ぶ 大人の作法 小笠原清忠

帯封に「現代の武士〈ビジネスマン〉が身に付けるべき本物の品格 850年の歴史を持つ武家作法「小笠原流礼法」に学ぶ成熟した大人の「心」と「立ち居振る舞い」とある。積読していた本を流し読み。

100分de名著 エチカ スピノザ 國分功一郎 2018年12月

アインシュタイン 私はスピノザの・・現代思想への貢献に感嘆する。ージョージ・シルヴェスター・フィーレックによるインタビュー ドゥルーズ・ガタリ スピノザこそ哲学者たちのキリストであり、そしてもっとも偉大な哲学者たちでさえも、・・その使徒にすぎ…

医師が教える50歳からの超簡単ダイエット 川村昌嗣

帯封に「歩きながら腹筋を動かすだけで、腹囲ー10cm!」 何も難しいことはありません。歩く際、お腹を出したり引っ込めたりするという腹筋運動をする、それだけです。 バイキング お金払って 肥満体 早速、実践してみよう。

民法と50年 我妻栄 「井戸を掘れー卒業生諸君へ」

緑会雑誌14号所収(昭和17年) 「諸君は、卒業後は官庁や銀行・会社や、その他色々の方面に就職されるだろう。しかし、その何れの方面に行かれるにしても、その最初に担当する職務に関連して何か一つの問題を選んで、それを徹底的に研究することに努められた…

資本主義と民主主義の終焉ー平成の政治と経済を読み解く 水野和夫 山口二郎

第1章 新時代への期待ーバブルとベルリンの壁、2つの崩壊 1989~1992 バブルは日米政府に仕組まれていた!? 日本ひとつで、アメリカが4つ買えた 「良い民主化」と「悪い民主化」 「恒産なくして恒心なし」という言葉がありますが、一定の職業や財産を持た…

世界2019年8月 核軍縮への課題ー核兵器禁止条約成立から2年、いま何をなすべきか 川上哲

川上哲 ICAN国際運営委員 発効へ向かう核兵器禁止条約 この条約は50か国が批准した90日後に発行する。6月19日現在23か国が批准を済ませているので約半分まで来たという現状を紹介するところから始まっている(賛成票は122か国、70か国が署名)。 122か国が賛…

GAFA 四騎士が創り変えた世界 the four スコット・ギャロウェイ 訳:渡会圭子

読者が選ぶビジネス書グランプリ2019【総合グランプリ】第1位 2018年8月15日第2刷発行 第1章 GAFA-世界を創り変えた四騎士 第2章 アマゾンー1兆ドルに最も近い巨人 第3章 アップルージョブズという教祖を崇める宗教 第4章 フェイスブック…

図解 一度は訪ねておきたい!日本に七宗と総本山・大本山 永田美穂

第1章 天台宗の総本山 延暦寺 第2章 真言宗の総本山 金剛峯寺 第3章 浄土宗(法然)の総本山・大本山 知恩院(京都) 第4章 浄土真宗(親鸞)の本山 西本願寺(顕如)と東本願寺(教如) 第5章 曹洞宗(道元)の大本山 永平寺(福井) 總持寺(鶴見区)…