2019-01-01から1年間の記事一覧
はじめに ふつうに生きていると、僕たちの脳はずっと「他人モード」になっており、「自分がどう感じるか」よりも、「どうすれば他人が満足するか」ばかり考えている。 「自分モード」のスイッチを切ったまま日々を過ごしていると、僕たちは「何がしたいのか…
本書で何度か登場している野村克也は、印象的なフレーズを語ることで有名でした。それらの多くはその場で思いついた言葉ではなく、何らかの元ネタからあらかじめ準備していたことが多かったといいます。現役時代の代名詞だった「ひっそりとさく月見草」とい…
帯封にあるとおり「平成総決算」の内容。 ちなみに著者は読書家である。大学でサルトルの『嘔吐』を読み、『存在と無』を読んで「実存主義」に嵌り、カミュやハイデッガーやニーチェに魅了され、サルトルが嵌ったマルクスも読んでいる。日本で実存主義に影響…
2019年3月20日発行 1960(昭和35)年生まれ 京都文教学園学園長・京都文教大学学長。 裏表紙 法然(1133-1212) 日蓮(1222-1282) 南無阿弥陀仏(念仏) 南無妙法蓮華経(唱題) 選択本願念仏 法華至上主義 どんな人間も往生 その身のまま成仏 相次ぐ法難・…
第1章 法はなぜ必要か 「法的秩序の任務は、それらの願望や要求の中で、どれを、そしてまたどの限度内において、認めかつ保障すべきであるかを決定し、摩擦や浪費を最小限度に抑えて右の願望や要求に満足を與えるべきことを命ずることである」 「アリストテ…
昭和46年2月25日初版第一刷 昭和60年4月30日第2版13刷発行(通算138刷) 昭和32年ー46年 聖路加国際病院神経科医長 昭和46年ー55年 東京大学医学部教授 昭和55年ー57年 国際基督大学教授 現在 国立精神衛生研究所所長 帯封に「『甘え…
「人の心の内奥を「見る」センシング技術と一体化した賞罰システムによって失われるのは、この人間の究極的領域、すなわち「ロドリゴの自由」である。」 遠藤周作の『沈黙』に出てくる、行為選択の自由は失ったが、なお精神の自由という究極的自由を保持して…
はじめに Ⅰ 回れ千輪車! 1 はじめに制御あり 2 人は千輪車 Ⅱ 逆転の発想 1 自己診断 2 池辺先生のこと 3 逆転させるための勇気 Ⅲ 新しい祭り 1 発端 2 失敗を競う 3 創造の祭り Ⅳ シルエットの発想 1 影の美しさ 「つらつらと考えると、自分もまた…
2006年7月4日 初版第2刷発行 目次 まえがき Ⅰ 公文書資料集 第二バチカン公会議文書 教皇文書 教会法 要理書 教皇庁教理省の文書 その他の教皇庁文書 アジア司教協議会連盟(FABC)文書 日本カトリック司教協議会文書 Ⅱ 諸宗教対話の解説 なぜ対話か―デ・ジ…
当時東京大学英文学の主任だった外山正一教授と同大学文学部に入学した新渡戸稲造とのやり取りは新渡戸稲造の将来を予感させるものであり面白い。 外山教授の「農政学を専攻するための基礎として、経済学や統計学をやるのはいいとして、なぜ方面違いの英文学…
『薔薇の名前』は世界中でダイベストセラーとなり、エーコ(1932~2016)が死を迎えた時点で出版部数55百万部を超える新たな古典となった。 表紙に「笑いは知の限界を暴く」「理論化できないことは物語らなければならない」 「『笑イヲ誘ウことばハ口ニシテ…
ディストピア小説の最高峰、スペイン内戦の陰、物語の概要(戦争は平和なり、自由は隷従なり、無知は力なり)、『一九八四年』を読んで感じるいくつかのこと、二十思考、現実が『一九八四年』を真似している?、ニュースピーク、テレスクリーン、メディアに…
『日本人とユダヤ人』(1970年)イザヤ・ベンダサン 300万部を超える大ベストセラー キリスト教と戦争体験、一神教との対比で語る日本人論、なぜ今『「空気」の研究』を読むのか、「空気」とは何か、「空気」の要件①一緒にいる人たちのあいだでシェアされる②…
はてなブログを開設しました。使い方もまだ何も分かっていないので、これからちょっとずつ勉強しながら、はてなブログをちょくちょく使ってみたいと思います。できれば気に行った本の中から好きなフレーズでも書き残してみようかなと思います。
エドワード・サイード パレスチナ人としてイギリス委任統治下のエルサレムに生まれる。コロンビア大学で文学の教授を長きにわたり務めるかたわら、『オリエンタリズム』『パレスチナ問題』『イスラム報道』『戦争とプロパガンダ』など多くの著作を残した。 …
「世論」 「真の環境があまりに大きく、あまりに複雑で、あまりに移ろいやすいために、直接知ることができないからである(中略)われわれはそうした環境の中で行動しなければならないわけであるが、それをより単純なモデルに基づいて再構成してからでないと…
「自分の頭の中で起こる想像の世界にこそ価値がある」という考えのもとに、私たちは文学を読むのです。 「私は常にかような子供らしい感嘆をもって自分の周囲を眺めたいと思う。人びとは、多くのことを見馴れるにつけただそれが見馴れたことであるというばか…
元共同通信記者 1967年以来、ラ米全域を取材。 埋蔵量世界一の産油国、当てが外れた早期打倒、危険な人気高揚策、ネオコンの狙い、 チャベス登場、巨大政権党結成、南方軍の戦略、分岐点となった「捩れ」、現代のファシズム・・・小項目をあげただけだと、ア…
映画『ハンナ・アーレント』が5年程前に公開されたとのこと。観てみたいです。 「全体主義の起源」 第1巻 国民国家と反ユダヤ主義 第2巻 帝国主義 第3巻 大衆、世界観、運動、人格 分かりやすい説明や、唯一無二の正解を求めるのではなく、一人ひとりが試行…
フランシスコ法王は2013年の就任以降、これまでに約40か国・地域を歴訪し、布教活動や信者らとの交流を推進。 2013年12月、米誌タイムの「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に選ばれた。 米国とキューバは2014年12月17日、国交正常化交渉開始を電撃…
1967年生、立命館大学教員 「『大阪都構想』では、二重行政の廃止による財政効果は大阪府・市を合わせても年間2~3億円程度しかプラスにならない一方で、初期コスト680億円と年間運営コスト15億円が発生することがわかった」(森裕之「大阪都構想の欠陥と虚…
目次 唐招提寺障壁画を描き終えて 第1期 山雲・濤声 第2期 黄山暁雲・桂林月宵・揚州薫風 厨子絵 瑞光 障壁画の政策 図版目録
新書大賞第1位 20万部 第1部 一神教を理解するー起源としてのユダヤ教 第2部 イエス・キリストとは何か 第3部 いかに「西洋」をつくったか 印象深かったのは、利子を取ることがもともとは禁止されていたキリスト教において、どうして取ってよいものになっ…
第34回大矢壮一ノンフィクション賞受賞作。2006年1月15日第1刷発行 2018年10月15日第15刷発行 ピカソ、モディリアニ、マチス・・・世界中の画家が集まる1920年代のパリ。その中心には日本人・藤田嗣治の姿があった。作品は喝采を浴…
解説には、 「ウェーバーの『資本主義の精神』の場合には、その担い手は、まず近代に独自な資本主義発生の母胎となった『産業的中産者層』を含み、さらにその母胎から分化しつつ産業経済形成の両極として現れてくる『資本家』と『賃金労働者』の双方をもとも…
東山魁夷と特別な親交を結んだ中学教師がいた。1980年、文化祭の企画が縁のはじまり。翌年、著者は生徒たちと展覧会に正体され、子どもたちを大人と対等に客人として遇する画伯の態度に感動する。子どもたちへのまなざしが共感を生んだのか、東山夫妻と…
中国は文化大革命で儒教を否定 むき出しになった強欲と政治闘争 世俗化が進んだイスラム教を批判し原理主義が台頭するインドネシア 長い歴史を誇る宗教国家イランはペルシア湾岸シーア派団結の中心となる イスラムとキリストがぶつかる旧スーダン 資源問題、…
序章 日本における文化的誤解 第1章 インド仏教の基本思想 第2章 中国での漢訳と仏教受容 第3章 漢訳仏典を通しての日本の仏教受容 第4章 日中印の比較文化 袈裟は、「薄汚れた色」、あるいは「黄赤色」を意味するサンスクリット語カシャーヤを音写した…
世界的ベストセラー 世界50言語に翻訳! 身だしなみに気を配る 毎日が就職の面接のような気持ちで臨まなければならない。 「ふさわしい服装」「ふさわしい話し方」の次の目標は「ふさわしい行動」だ。 人格的な強さ、意志の力、固い決意、誠実さ、勇気、経…
灯台もと暗し 近くを愛する自己中心主義と遠くへ目を向ける好奇心の二つがほどよく調和したとき、近い所から遠い所までがほぼ一様に視野に入ることになる。ところが、どうも一方的自己中心主義による失敗が多い。それで”灯台もと暗し”ということわざが必要に…