100分de名著 『「空気」の研究』「忖度」の温床 山本七平 大澤真幸

日本人とユダヤ人』(1970年)イザヤ・ベンダサン 300万部を超える大ベストセラー

キリスト教と戦争体験、一神教との対比で語る日本人論、なぜ今『「空気」の研究』を読むのか、「空気」とは何か、「空気」の要件①一緒にいる人たちのあいだでシェアされる②普遍性がない③一枚岩である④個人の判断から独立している⑤「空気」と「忖度」、「臨在感的把握」が「空気」をつくる、メディアによる「空気」の絶対化の危うさ、対立概念の排除、言葉の偶像化を避ける一神教の論理、「創世記」と「ヨブ記」における両論併記、メディアのやるべきこと(本当に重要なのは、いまどうかということより、これから先100年のことだと思うのです。21世紀を次の世紀につなぐとき、何を基本的な選択肢とするのか。メディアも私たちも、考える必要があると思います)