2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

日本が売られる 堤未果

1水が売られる(水道民営化) 2土が売られる(汚染土再利用) 3タネが売られる(種子法廃止) 4ミツバチの命が売られる(農薬規制緩和) 5食の選択肢が売られる(遺伝子組み換え食品表示消滅) 6牛乳が売られる(生乳流通自由化) 7農地が売られる(…

「法窓雑記」『嘘の効用』末広巖太郎

この中の「教育と直観」は俊逸です。裁判官であった著者の父が語った言葉は深い。 「なにもおれはそれほどむずかしい理屈をいったのではない。知識の極致に達すると直観と理論とがおのずから一致する、そのことをただおれの体験から感じていっただけのことだ…

習近平のデジタル文化大革命 24時間を監視され全人生を支配される中国人の悲劇 川島博之

人口構成は日本と中国が似ていて、アメリカは異なっている。それを根拠に2040年も世界の中心は米国。インドがそれに続くかもという分析だ。アメリカの多様性が人口構成にも有意になっている。やはりイノベーションといい、「多様性」がこれからの時代を見る…

世界2019年1月 韓国・徴用工判決「解釈」を変えたのは誰か? 山本晴太

筆者は、日本政府は、原爆被爆者やシベリア抑留被害者が日本国に提訴した裁判の中で、個人請求権は消滅していない、と従来主張しているのだから、韓国最高裁の判決は当然である、という趣旨の論陣を張っている。 他方で、ネットで確認すると、韓国外務省は、…

世界の裏側がわかる宗教集中講座 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、神道、儒教 井沢元彦

『ヴェニスの証人』は、中世のヨーロッパ人キリスト教徒のユダヤ人に対する偏見をじつに如実に表している作品であるといえます(65p)。 そういう見方も出来るんだなという、新たな視点を持つことができました。 ユダヤ教のラビ(教師)マーヴィン・トケ…

「過激社会運動取締法案批判」『嘘の効用』末広巖太郎

第1条 無政府主義、共産主義其ノ他ニ関シ朝憲ヲ紊乱スル事項ヲ宣伝シ又ハ宣伝セシムトシタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ禁固ニ処ス ・・ 大正11年2月、政府は突然、同法案を議会に提出した。悪法成立を阻止せんがために反対運動を試みた著者の東京日日新聞に…

解説・教会法 信仰を豊かに生きるために ルイージ・サバレーゼ著 田中昇訳

2018年9月1日発行。「訳者あとがき」にもありましたが、「教会法の適当な教科書、参考書と呼べるものが、今まで存在しなかった」とのことですので、そのため、色々な書店を巡っていても、なかなかお目に書かれなかったということが合点がいきました。 目次は…

企業法務のための労働組合法25講 弁護士五三智仁 弁護士町田悠生子

企業再編と集団的労使関係を含め、入門書でありながら、幅広く労組法の論点を取り上げ、かつ分かりやすく解説してくれていました。

プロテスタンティズム 宗教改革から現代政治まで 深井智朗

1555年のアウグスブルグ宗教平和において、神聖ローマ帝国内各領邦の宗教は宗派ごとにブロック化し、領主が「皇帝の古い宗教」(=カトリック)の場合にはカトリックに、「アウグスブルグ信仰告白派」(=プロテスタント)の場合にはプロテスタントとなっ…

100分de名著 百人一首 木ノ下裕一

これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 蝉丸 めぐり遭ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな 紫式部 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 遭ふこともがな 和泉式部 天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をと…

100分de名著 走れメロス 太宰治 若松英輔

「主人公」は誰か もっとも大きな変化を経験したのはメロスではなく、「王」ではないでしょうか。 信じるちからがあればどこまでも歩き通せると思っていたメロスが、挫折のなかで発見したのは、「信頼されている」者の強さでした。 不可視な人生の同伴者の存…

100分de名著 ソロモンの指環 コンラート・ローレンツ 瀬名秀明

「科学の本は面白い!」 この本は、好きな動物のことばがわかり、動物と話ができる人が書いた本なのです。 自分の体とは無関係に発達した武器をもつ動物が、たった一ついる。したがってこの動物が生まれつきもっている種特有の行動様式はこの武器の使いかた…