1555年の
アウグスブルグ宗教平和において、
神聖ローマ帝国内各領邦の宗教は宗派ごとにブロック化し、領主が「皇帝の古い宗教」(=
カトリック)の場合には
カトリックに、「
アウグスブルグ信仰告白派」(=
プロテスタント)の場合には
プロテスタントとなった(80~81p)。
そのような分析があること自体、初めて知った。
新
プロテスタントは自らの伝統や従来の考えを破壊し、国家による宗教の統制に対し個人の自由な判断や決定を重んじる(167~168p)
ピューリタンが努力して働き、行き着く先がアングリカンというアイロニックな話(179~180p)。
プロテスタント原理は、
宗教改革から現代政治の深層心理にまで働きかけているという論旨はそれなりの説得力がありそうだ。