2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

君命も受けざる所あり 私の履歴書 渡邉恒雄

2007年11月1日第1刷 目次 第1章 哲学青年 第2章 政治記者 第3章 確執 第4章 筆政を掌る ・8歳で父を病で失った。小2で新宿区中井に転居し落合第2小学校に通い、旧制開成中学、旧制東京高校を経て、昭和20年4月、東京帝国大学文学部哲学科に入学し、召…

夕映え天子〈上〉 浅田次郎

2019年11月20日発行 夕映え天使 老いた父親を抱えながらほそぼそと経営している中華料理屋「昭和軒」で40歳前後の中年女性が食事を済ませると、突然、住み込みでここで働かせてほしいと言い出した。店主はあわよくば妻にしたいと考えて応じ、看板娘として評…

藤沢恒夫(作家)私の履歴書 文化人5

昭和58年12月2日1版1刷 ①異端者の告白 ②船場生まれ ③不肖の孫 ④父の思い出 ⑤昔の小学生 ⑥着物の時代 ⑦島之内と上方文化 ⑧文学少年の日 ⑨小説の面白さ ⑩徒歩通学 ⑪大正の中学教師 ⑫友情とは ⑬名物巡査 ⑭笑いの家元 ⑮男の意地 ⑯初恋の思い出 ⑰映画の思い出 ⑱受…

隠された十字架 法隆寺論 梅原猛

昭和56年4月25日発行 平成15年4月25日44刷改版 令和5年4月15日60刷 裏表紙「門の中央を閉ざす柱、一千二百年の秘仏・救世観音―古の息吹きを今に伝え、日本人の郷愁を呼ぶ美しき法隆寺に秘められた数々の謎。その奥に浮かび上がる、封じ込められた怨霊の影。…

北條秀司(作家)私の履歴書 文化人5

昭和58年12月2日1版1刷 ①ふるさと ②母のこと ③通天閣 ④幼い日 ⑤文学の芽 ⑥宝塚の脚本 ⑦処女作上演 ⑧東京の演劇 ⑨築地小劇場 ⑩東京へ ⑪劇場巡り ⑫新国劇 ⑬劇団運動 ⑭左翼思想浸潤 ⑮小田原転勤 ⑯箱根事業に専念 ⑰検査官接待 ⑱三つの事件 ⑲綺堂門下に ⑳父の死 …

万葉集をつくった男 小説・大伴家持 篠崎紘一

令和元年5月25日初版発行 裏表紙「『歌で魂を鎮めよ』。天賦の才に恵まれた歌人、大伴家持は愛妻の自殺と娘の死に苦しみながらも、父の遺言である万葉集の編纂に乗り出した。柿本人麻呂が残したとされる無名の人々の歌集を捜し、身分の違いを超えた『国書』…

蘇軾にみる逆境に在りて屈せず 左遷と粛清のリストラ時代をしたたかに生き抜いた宋の官僚の知恵 松本一男

平成8年6月発行 目次 第1章 官僚・蘇軾の波乱の生涯 第2章 詩人・蘇軾の人生観 第3章 蘇軾の生き方から何を学ぶか ・蘇軾の代表的な詩(南宋の謝枋得の編纂した『千家詩』) 春宵一刻 値千金 花に清らかな香り有り 月に陰有り 歌管 楼台 声 細細 鞦韆(し…

尾崎一雄(作家)私の履歴書 文化人5

昭和58年12月2日1版1刷 ①虚業と実業 ②自慢ごと ③「大津順吉」 ④新聞小説愛読 ⑤文学少年 ⑥直哉沈黙の秘密 ⑦漱石の批評 ⑧中学生活 ⑨父に抵抗 ⑩祖父 ⑪神風隊連判状 ⑫下宿生活 ⑬米騒動 ⑭父の死 ⑮敬愛と敵対 ⑯結核 ⑰直哉から返書 ⑱直哉に会う ⑲望外の成果 ⑳大震災…

刀伊入寇 藤原降家の闘い 葉室麟

2011年6月25日初版第1刷 第一部 龍虎闘乱篇 藤原道隆の四男隆家の幼名は阿古。17歳で公卿に列し、天下の「さがな者」(荒くれ者)として名高く、自分に相応しい強敵を求めていた。父道隆の没後、権力は道隆の弟道兼、その弟道長に移り、嫡子伊周とその弟隆家…

赤ちゃんはことばをどう学ぶのか 針生悦子

2019年8月10日発行 裏表紙裏「東京大学で認知科学や発達心理学の研究に従事する著者は、赤ちゃんの『驚き反応』に着目するなどして、人がことばを学ぶプロセスについて明らかにしてきました。子どもはラクラクとことばを覚える『天才』? 赤ちゃんは耳にした…

井上靖(作家)私の履歴書 文化人5

昭和58年12月2日1版1刷 ①おかのおばあさん ②奔放な中学時代 ③四高柔道部 ④学芸記者の頃 ⑤戦時下の社会部勤務 ⑥空襲と詩 ⑦“玉音を拝して”のトップ記事 ⑧不思議な時期 ⑨「創造美術」結成の特ダネ ⑩「闘牛」「猟銃」 ⑪芥川賞受賞 ⑫下山事件と二人の記者 ⑬作家の…

影ぞ恋しき〈下〉 葉室麟

2018年9月15日第1刷発行 2018年11月15日第2刷発行 裏表紙「香也の婚約者となった清四郎は、吉良の仇を討つべく江戸に向かうが、将軍綱吉・柳沢吉保と次期将軍家宣との権力闘争に巻き込まれてしまう。清四郎の危機を救うため、蔵人も江戸に向かう。夫婦、親子…

改革は実行 私の履歴書 松本紘

2016年5月18日第1刷 帯封「京大を改革し、理化学研究所トップへ その異色の経験は、後進への叱咤となる 真にイノベーションを起こす場を、日本の教育研究機関に根付かせたい。iPS細胞の研究は、松本先生の決断と実行力で体制が整った。リーダーとしての心得…

影ぞ恋しき〈上〉 葉室麟

2018年9月15日第1刷発行 2018年11月15日第2刷発行 裏表紙「吉良上野介の孫娘・香也を養女にした雨宮蔵人と咲弥夫婦のもとに信州諏訪から密使の冬木清四郎が。かの地に配流された上野介の息子・義周が香也に一目会いたいというのだ。諏訪に出向いた一家は、死…

田辺茂一(紀伊國屋書店社長)私の履歴書 文化人5

昭和58年12月2日1版1刷 ①新宿に生まれる ②幼児の記憶 ③小学校入学 ④私立高千穂へ転校 ⑤田舎への転校計画 ⑥学業成績 ⑦横浜の従兄たち ⑧高千穂中学へ進学 ⑨秋の運動会 ⑩慶応専門部 ⑪一の宮海岸 ⑫三田の学窓生活 ⑬本屋開店 ⑭画廊解説 ⑮画家との交友 ⑯女子店員 ⑰…

星火瞬く 葉室麟

2011年8月30日第1刷発行 帯封「時代小説の正統派が描く、まったく新しい幕末青春小説 その男が、幕末を動かした― 清河八郎 小栗忠順 勝海舟 高杉晋作 動乱の地で会わなければならなかった日本の『革命家』とは、誰なのか?」「<異人斬り>が横行する幕末。全世…

源氏鶏太(作家)私の履歴書 文化人5

昭和58年12月2日1版1刷 ①一本の電柱 ②お稲荷さん ③再婚の母 ④父の旅日記 ⑤二人の先生 ⑥富山商業入学 ⑦ストライキ未遂事件 ⑧詩との出会い ⑨住友入社 ⑩寧静寮の夜 ⑪「五つの仕合わせ」 ⑫長兄の自殺 ⑬小料理屋の娘 ⑭同棲 ⑮秘密の新家庭 ⑯阿部水兵長 ⑰「長門」空…

恋しぐれ 葉室麟

2013年8月10日第1刷 2014年4月5日第2刷 裏表紙「京に暮らし、二世夜半亭として世間に認められている与謝蕪村。弟子たちに囲まれて平穏に過ごす晩年の彼に小さな変化が…。祇園の妓女に惚れてしまったのだ。蕪村の一途な想いに友人の応挙や秋成、弟子たちは驚…

石坂洋次郎(作家)私の履歴書 文化人5

昭和58年12月2日1版1刷 ①生まれ ②同郷の作家 ③両親 ④ロシア兵捕虜 ⑤思い出 ⑥津軽の冬 ⑦小学校 ⑧女子と相撲 ⑨甘い思い出 ⑩子供時代の遊び ⑪石合戦 ⑫弘前中学時代 ⑬母の反物行商 ⑭五分の善と悪 ⑮慶應義塾に入学 ⑯予科時代 ⑰学生時代 ⑱新妻のこと ⑲妻の介抱 ⑳慶…

秋月記 葉室麟

平成23年12月25日初版発行 平成26年12月15日13刷発行 裏表紙「筑前の小藩・秋月藩で、専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する…

玩具(下) 津村節子

1990年4月10日発行 氷中花 母と弟の3人暮らしをしていた私は、ベッドの販売会社に入社した。この業界のことを何も知らないのに採用されたのは、ライバル会社に潜入するためだった。面接を受けた時にいた一人は会社役員だったが、1か月程して入社した目的が彼…

橘花抄 葉室麟

平成25年5月1日発行 平成28年8月10日10刷 裏表紙「両親を亡くした卯乃は、筑前黒田藩で権勢を振るう立花重根に引き取られたが、父の自害に重根が関与したと聞き、懊悩のあまり失明してしまう。前藩主の没後、粛清が始まった。減封、閉門、配流。立花一族は従…

実朝の首 葉室麟

平成22年5月25日初版発行 平成26年5月25日9刷発行 裏表紙「建保7(1219)年正月、鎌倉・鶴岡八幡宮で将軍源実朝が甥の公暁に暗殺された。背後には北条や三浦の影があったが、公暁も三浦義村に殺されてしまう。混乱の中、少年・弥源太は実朝の首を持ち逃げす…

岩切章太郎(宮崎交通会長)私の履歴書 経済人8

昭和55年9月2日1版1刷 昭和58年11月18日1版7刷 ①とうふ屋への驚き ②学生時代-“民間知事”を夢見る ③住友で、三年半“人間学”を勉強 ④宮崎に帰る-三つの基本方針 ⑤宮崎交通の誕生-事故撲滅と遊覧バス ⑥日向中央銀行の整理に努力 ⑦“八紘一宇”の日向建国博覧会…

玩具(上) 津村節子

1990年4月10日発行 玩具 ある時、妊娠中の妻が、歯科医の待合室で手に取った月遅れのグラフ雑誌に、鯛の両脇腹の肉を削ぎ取って頭部と骨と尾だけで泳ぐ姿の写真が掲載されているのを見つけた。鳥羽の料理人による名人芸を披歴した写真だった。無惨な姿だが美…

紅梅 津村節子

2013年7月10日第1刷 帯封「吉村昭との最後の日々 吉村氏の闘病と死を、妻と作家療法の目でみつめ全身全霊を込めて書き上げた衝撃作」「『紅梅』がたんなる闘病記ではないのは、死に至る病に向き合う夫と妻の闘病の壮絶さとその対極にある甘美さ、そして、そ…

嶋田卓彌(蛇の目ミシン工業社長)私の履歴書 経済人8

昭和55年9月2日1版1刷 昭和58年11月18日1版7刷 ①父は京で評判の“風流医者” ②妙な丁稚どん-むやみやたらに読書 ③苦労が生み出す機転の数々 ④ラシャ屋の手代となる ⑤“勇敢な女性”と結婚 ⑥月掛け予約制で庶民へミシンを ⑦「蛇の目」誕生-すぐれた宣伝マン育て…

お腹召しませ 浅田次郎

2008年9月25日初版発行 2020年8月25日改版発行 裏表紙「婿養子が公金を持ち出し失踪。不祥事の責任を取りお家を守るため、妻子に『お腹召しませ』とせっつかれる高津又兵衛が、最後に下した決断とは…。武士の本義が薄れた幕末期。男としての正念場を、侍たち…

佐藤喜一郎(三井銀行会長)私の履歴書 経済人8

昭和55年9月2日1版1刷 昭和58年11月18日1版7刷 ①祖父は横浜市長をやめたのち、ハワイで客死 ②中学校へ往復二万歩の通学 ③一高時代、野球部で遊撃を守る ④東大を卒業して三井銀行へはいる ⑤渡米し、支店開設に奔走 ⑥渡米中の印象 ⑦帰国後、結婚して上海支店長…

マンチュリアン・リポート 浅田次郎

2013年4月12日第1刷発行 裏表紙「昭和三年六月四日未明、張作霖を乗せた列車が爆破された。関東軍の暴挙に激怒した昭和天皇の密命を受けて、若き軍人が綴った『満洲報告書』で照らされる『真実』とは?該博な知識と丹念な取材に裏打ちされた浅田史観で、闇に…