表紙に「笑いは知の限界を暴く」「理論化できないことは物語らなければならない」
「『笑イヲ誘ウことばハ口ニシテハイケナイ』14世紀、北イタリアの修道院に響き渡る謹厳そのものの声。そこで起こる凄惨な連続死は「ヨハネの黙示録」が示す終末の光景なのか。世界的ベストセラーとなった問題小説を読み解く!」とあった。
主人公のノウィリアムは、「正統と異端を決めるのは信仰ではなく、権力の掌握をめぐる力学なのだ」と言います(60p)。
という部分は、小説の本筋とは、関係がないけれども、昔からそういうことを言われていたんだなあという感想は持ちました(ある意味では当たり前なんでしょうけどね)。