プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 上巻 マックス・ウェーバー著 梶山力 大塚久雄訳

解説には、
ウェーバーの『資本主義の精神』の場合には、その担い手は、まず近代に独自な資本主義発生の母胎となった『産業的中産者層』を含み、さらにその母胎から分化しつつ産業経済形成の両極として現れてくる『資本家』と『賃金労働者』の双方をもともに含んでいると云える。『資本主義の精神』の語はこのように、研究史の上からいえばやや風変りな意味に用いられているのであって、読者は本書を読まれる際にこの点に留意され、とくに、簡単に資本家を動かしている精神などと考えたりされぬよう特に希望しておきたい」とあったので、その点を意識して読んだつもりであるが、やはり難解である。下巻まで読めば言いたいことは理解できるのだろうか?