第1回 こころの問題に寄りそう
第2回 人間の根源とイメージ
「西洋では運命と戦うことに人生の意義を見出し、東洋では運命を味わううことに生き甲斐を感じているといえるだろう」
第3回 昔話と神話の深層
第4回 「私」とは何か
表紙に「こころのなかにあるイメージの源流をたどる四作」「夢、昔話、神話、宗教ー。イメージは『こころの現実』であり、無意識からのメッセージだ。」とある。
第1回から第4回までのタイトルを掲げただけでは、4作品との関係がすっとは理解できないが、中身をきちんと読めば、第1回以降のタイトルとしてどうしてこういったタイトルが用いられているのか良く理解できる。
また、河合隼雄氏が日本人初のユング派分析家になったことに触れつつも、自らが夢分析を受けたときの「自分で検証してみたこともないのに信用できないと断定するのは非科学的ではないか」と切り返されたやり取りは興味深い。