2018年8月15日第2刷発行
第1章 GAFA-世界を創り変えた四騎士
第2章 アマゾンー1兆ドルに最も近い巨人
第3章 アップルージョブズという教祖を崇める宗教
第4章 フェイスブックー人類の1/4をつなげた怪物
第5章 グーグルー全知全能で無慈悲な神
第6章 四騎士は「ペテン師」から成り上がった
第7章 脳・心・性器を標的にする四騎士
第8章 四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」
①商品の差別化②ビジョンへの投資③世界展開④好感度⑤垂直統合⑥AI⑦キャリアの箔づけになる⑧地の利
第9章 NEXT GAFA-第五の騎士は誰なのか
第10章 GAFA「以後」の世界で生きるための武器
第11章 少数の支配者と多数の農奴が生きる世界
400頁を超える本書を一言でまとめるのは難しい。しかし、消費者に欲しい物を届けるアマゾンというサービスは消費本能に訴え、今やそのための検索はグーグルを超えている。アップルは今や高級ブランドを手に入れて性に訴えている。③フェイスブックは。④グーグルは。という分析に始まり、結局すべて一部の超優秀な人たちの「金儲け」のための世の中になってしまっているという現実から逃避するなということを言わんとしているようだ。ジョフ・ベゾスが「最低限所得保障制度をふたたび採用することを考えるべきだ。そうでなければ、逆所得税によって、すべての国民に貧困ラインを上回るだけの現金を支給するべきだ」と講演で話をしたことが紹介されているが、全てはここに尽きている(というほどに近未来に恐ろしい社会が待っているということだ)。
ちなみにココ・シャネルの「ぜいたくの反対は貧困と思っている人がいますが、それは違います。ぜいたくの反対は下品なのです」という言葉は唸らせる。